経済産業省とソラミツベトナム、フィジー、フィリピン等CBDC検討開始

ソラミツ株式会社のプレスリリース

ソラミツ株式会社(代表取締役社長:宮沢和正、本社:東京都渋谷区、以下ソラミツ)は、経済産業省が実施する「令和4年度 質の高いインフラ及びエネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業」に採択されました。
カンボジア、ラオスに続き、アジア大洋州国・CBDC(中央銀行デジタル通貨)の導入に向けた調査事業を行います。具体的には、ベトナム、フィジー、フィリピン等のアジア大洋州の国々の中央銀行、金融当局にアプローチし、CBDCの導入に向けた潜在的なニーズ調査、導入の可能性の検討を行います。

■    カンボジアでは既にCBDC導入行い、ラオスにおいては独立行政法人国際協力機構(以下「JICA」)の支援を受けてCBDCの導入に関する基礎調査を実施中です。今回はCBDCの導入の対象国を広げるべく、ベトナム、フィジー、フィリピンなどへの調査を行うもの

 
ソラミツは、既に、カンボジア王国の中央銀行であり金融監督当局であるカンボジア国立銀行との共同開発により、オープンソースのブロックチェーン(分散型台帳技術)「Hyperledger Iroha」の技術を利用して、同国内では2020年10月よりCBDC「バコン」の実運用を開始しています。

カンボジアでは、大口の銀行間取引であるホールセール決済と国民や企業が日々の送金や支払いに活用するリテール決済において、CBDC「バコン」が導入されていますが、カンボジア国立銀行によると、2021年11月末時点において、ホールセール決済はのべ790万人の利用者となり、開始から約1年という短期間で国民(1670万人)の約2分の1に普及した事になります。

また、農村部など銀行口座を持たない国民に対しても、すでに27万人以上がオンラインでCBDC口座を開設し、即座に安価に送金ができるなど金融包摂に貢献してまいりました。隣国のマレーシアやタイとのクロスボーダーの金融インフラを改善し、従来の国際送金にかかる手数料と手間を大幅に削減してまいりました。

 
また、ラオスにおいても、金融包摂の観点や金融インフラの向上や効率化に向けて、同様のスキームでのCBDCの適用可能性、金融包摂への貢献の可能性、金融制度やその役割などに関しての調査を現在実行中です。ラオス中央銀行からの積極的な支援を受けて、同国の銀行やマイクロファイナンスなどの状況や金融インフラの強靭化や効率化などの調査を着実に進めております。同中央銀行は先進的な金融技術の一つであるブロックチェーンの利活用などの関心も高く、ソラミツが持つ技術や経験への期待値が高まっており、CBDCの導入に向けたプロジェクトチームも組成されています。

今般、経済産業省が実施する「令和4年度 質の高いインフラ及びエネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業」に当社のCBDCの導入に向けた調査事業が採択されました。当社の先進的な技術力やノウハウ及び実績を踏まえて、CBDCの導入対象国を更に拡大すべく、ベトナム、フィジー、フィリピン等のアジア大洋州の国々の中央銀行、金融当局にアプローチし、CBDCの導入に向けた潜在的なニーズ調査、導入の可能性の検討に向けた調査事業を行います。

 

■    ソラミツ株式会社について

ソラミツは、ブロックチェーンの技術開発、デジタル資産管理、アイデンティティ、トレーサビリティに関するソリューションを提供する専門知識を持つ日本のフィンテック企業です。ブロックチェーン技術を活用し産業にイノベーションを起こし社会課題を解決する事をミッションとしています。

ソラミツは、企業や金融機関によるデジタル資産管理やアイデンテティ管理に最適なオープンソースのコンソーシアム型ブロックチェーン・プラットフォーム「ハイパーレジャーいろは」の元々の開発者であり主要な開発貢献者です。現在 「ハイパーレジャーいろは」は、The Linux FoundationのHyperledger Projectの一部になっています。
これまでにブロックチェーン技術を活用し、カンボジア国立銀行のデジタル通貨システム、モスクワ証券取引所グループの証券保管振替システム、インドネシアBCA銀行の本人確認システムなどを開発してまいりました。

ソラミツは、これらの経験に基づいて最先端の金融技術をグローバルに展開し、世界の銀行口座を保有していない人々が簡単・安全に価値を移転できる仕組みを構築し、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献することを目指しています。

 

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