【投資先企業紹介】東日本大震災から10年、福島で地域に寄り添う「有機農業」「林業」「食」に取り組むSDGs企業3社をご紹介

フューチャーベンチャーキャピタル株式会社のプレスリリース

 フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(本社︓京都市中京区、代表取締役社⻑︓松本 直⼈、以下「FVC」)が地域⾦融機関と取り組む「地⽅創⽣ファンド」による創業支援は、東日本大震災があった2011年を契機に新たに模索したファンドモデルであり、EXITを株式上場に限らず、地域に愛される100年継続企業を生み出すことを目指し、東北からスタートしました。この「地方創生ファンド」は現在 30 本に拡大し、支援企業は全国各地にわたり250 社超となります。
 今回はFVCグループで東北地域でのファンド運営を担当する FVC Tohoku(本社:岩手県盛岡市、代表取締役社長:小川 淳)から、福島県で活躍する投資先企業に、2021年3月11日、東日本大震災から10年の節目に寄せていただいたメッセージをご紹介します。

■1.株式会社起点 ~福島の記憶に残る生業をつくる~
 東日本大震災後の2012年春にスタートした被災地復興事業「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」から独立する形で、2019年4月に株式会社を設立。有機農業による在来種の綿花栽培、それらを原料とした製品の企画・開発・製造を行い、自社ブランド製品「SIOME」の販売を行なっています。
 東日本大震災以降、めまぐるしく変化していく世の中に対し、「地域の誇りをどういった形で残していけるのか」ということを私たちは問い続けてきました。繁栄と衰退を繰り返してきた地域の成り立ち、または個々の生き方さえ大きな循環の一部であるとするなら、斬新なイノベーションを起こすことが重要なのではなく、環境と共生するシンプルな行いを積み重ねていくことこそが最善であると考えています。
 新しい行動基準への移行を必要とされる現代において、自身を取り巻く環境に対する責任ある選択と行動を“等身大の生き方”とし、その実践を正しくビジネスに置き換えていくことは、有機栽培した綿花を扱う企業としての大切な責任の一つです。また、私たち一人一人が思考の幅を広げて主体性を持つことは、コットン製品を通して携わる全ての人たちの豊かな日々に直結すると信じています。

商   号:株式会社起点
本店所在地:福島県いわき市好間町中好間字川原子作17番地の1
設立年月日:2019年4月3日
HP:           http://kiten.organic
Facebook:  https://www.facebook.com/kiten.fukushima/
instagram: https://www.instagram.com/kiten.fukushima/

■2.株式会社磐城高箸
 高級杉割り箸製造を主業とする当社は2010年8月の設立です。全くの新規参入だったため試験製造から始め、ようやく出荷できる品質となってきたのは2011年の2月末と、まさに東日本大震災の10日ほど前でした。震災からちょうど1か月後、当社所在地のいわき市南部を中心とする大規模余震による被害の方が大きかったものの、8月には「三県復興 希望のかけ箸」を開発し、被災地が復興に向けて羽ばたく姿を願い義援金付きで製品化しました。その後は、割り箸の強度検査不合格品500膳をチップ化して中材とした「眠り杉枕」、製造工程で必ず発生するオガ粉を中に詰めたぬいぐるみの「おがべこ」「木粉さまプレミアム」、産業観光施設として利用を開始した廃校で作り始めた「旧校鉛筆」など、間伐材を使用した製品の高付加価値化を独創的に行っています。持続可能な林業を最終目的とし、徹底した環境負荷低減を志向するSDGsの「権化」とも言える当社は、今後も弛まず新製品開発を行い、当社製の「もの」により、持続可能な社会の到来速度を早めていく所存です。

商   号:株式会社磐城高箸
本店所在地:福島県いわき市田人町南大平字坪内95-1
設立年月日:2010年8月2日
HP:           https://iwaki-takahashi.biz/
Facebook:  https://www.facebook.com/waribashi.iwaki

■3.いわきユナイト株式会社
 東日本大震災から6年経過した2017年から福島県いわき市 の「地域商社」として事業をスタートしました。 いわき市は恵まれた気候、風土によって多くの農産物がつくられ、「潮目の海」と呼 ばれる豊かな漁場が美味しい水産物をもたらしてくれることで、食品加工が盛んな地域です。しかし、10年前に起きた原発事故によってこれらの食の販路は断たれてしまいました。一度断たれてしまった販路を取り戻すべく地域商社事業をスタートした弊社にとって、原発事故による風評被害の影響は、それまでの関係者の尽力のおかげで、ほとんど感じることはありませんでした。それとは逆に「福島を応援したい」という多くの方に支えられてきました。
 震災から10年という節目を迎えて、いわき、福島の食にとって安全・安心を訴えるフェーズはすでに終わり、ここから必要なのは、美味しさ、つくり手のストーリーなどを多くの方にしっかり「伝える」ことだと思っています。弊社はいわきや福島の食に関わるプレイヤーを将来にわたって持続可能なものにするため、その魅力を発掘 し、しっかり「伝える」ことにこだわり、いわき、福島を元気にすることに貢献して いきます。

商   号:いわきユナイト株式会社
本店所在地:福島県いわき市泉町1丁目8番地14
設立年月日:2016年8月3日
HP:           https://iwaki-unite.jp/
Facebook:  https://www.facebook.com/iwakiunite

■フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(FVC)について
京都に本社を置く独⽴系ベンチャーキャピタル。地域のベンチャー企業を⽀援するための「地⽅創⽣ ファンド」と事業会社のオープンイノベーションを促進するための「CVC ファンド」など、資⾦⽀援を 通じた地域活性化に取り組んでいます。また、資⾦を投⼊するだけでなく、⻑期的な事業継続に向け、事 業育成、⼈材育成、事業コンサルティングなどの⽀援を⾏っています。
商      号:フューチャーベンチャーキャピタル株式会社
代表取締役社⻑ :松本 直⼈
本 社 所 在 地 :京都市中京区烏丸通錦⼩路上ル⼿洗⽔町 659 番地 烏丸中央ビル
証 券 コ ー ド :8462 JASDAQ スタンダード
U R L :https://www.fvc.co.jp/

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