暗号通貨を使ってFX業者に入金するには?

副業のひとつとしても注目を集めている『FX取引』。日中、仕事をしている人でも、24時間取引可能なFXであれば、休憩時間や帰宅後の時間を利用して投資が行えるのも魅力となっています。より手軽に身近なものとして、FXが一般的に浸透しはじめているとも言えるのかもしれませんが、こうした手軽さ・便利さを実現させているのが、現代のめざましいテクノロジー技術の進歩です。モバイルを使って簡単に取引ができたり、今話題の暗号通貨(仮想通貨)を利用して取引ができるFX業者も増えてきていると言われています。

FX 取引口座に資金を供給するために暗号通貨預金を作成するのは手間がかかるのではないかと思う投資ビギナーの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はメリットもたくさんあるのです。ここでは最近新しい投資スタイルのひとつとして注目されている、暗号通貨を利用したFX取引について、わかりやすく説明していきたいと思います。

一般的な入金方法の種類

もしあなたが普段、FX取引において国内のFX業者を利用しているトレーダーであれば、海外のFX業者を利用した取引は不慣れなこともあり、どうやってはじめればいいのか不安になるのも無理はないかもしれません。特に、海外ブローカーへの入金は、方法によって手数料や入金反映までの時間が異なるので、入金方法を誤ればスムーズにトレードを開始できなくなる可能性も否めません。現在、海外FX業者で主に利用されている入金方法は以下になります。

  • 国内銀行送金
  • 海外銀行送金
  • クレジットカード
  • デビットカード
  • bitwallet
  • STICKPAY
  • 暗号通貨送金

どの方法も、手数料・入金反映時間が異なり、それぞれメリット・デメリットがあるのですが、この中で最近、特に注目を集めているのが暗号通貨を利用した入金方法です。

暗号通貨での入金

暗号通貨による入金が可能になった海外FX業者は、ここ数年で増えています。

仮想通貨、暗号資産とも呼ばれる暗号通貨は、インターネット上で発行・取引できる通貨であり、「ブロックチェーン」と呼ばれる分散型台帳技術をベースとしています。代表的な暗号通貨の銘柄としては、ビットコイン、イーサリアム、テザーなどがよく知られています。

他の入金方法と異なり、多くの海外FX業者では暗号通貨で入金する際には入金手数料を無料としていますが、その反面、銘柄によっては入金反映に時間がかかる場合もあります。

暗号通貨の送金時間は、速い銘柄であれば数秒で済みますが、遅い銘柄であれば数十分かかるので、素早く入金したい方はクレジットカードやオンラインウォレットを使用した方が早いかもしれません。

メリットとデメリット

暗号通貨送金のメリットは、このようにほぼ全ての海外FX業者で入金手数料を無料としている点と、送金するために仲介業者を利用しなくて良い点にあります。暗号通貨の取引は特定の企業・団体によって管理されておらず、「ノード」と呼ばれる世界中の端末によって分散管理されています。したがって暗号通貨を取引する際にも、特定の企業・団体を経由する必要がないのです。こうしたメリットに対し、デメリットは、まだ暗号通貨による入金を導入している海外FX業者が多くないという点です。つまり、あなたが今利用しようとしている海外FX業者が、暗号通貨での入金を受け付けている海外FX業者なのか、常にチェックする必要があります。

そして、もう一つのデメリットは、暗号通貨を保有している間に値動きするリスクがある点です。暗号通貨は法定通貨(円やドルのように国が発行する通貨)や株・債券などと比べると流動性の低い通貨であるため、値動きが大きくなりがちという特徴があります。そのため、暗号通貨を保有している間に価値が下落する恐れもあるのです。しかし、例えば「テザー」と呼ばれる暗号通貨であれば、価値がアメリカドルと連動しているため、他の銘柄と比べて大きく値下がりする危険も少ないと言われています。暗号通貨による入金は、既に暗号通貨を多く保有している方や、テザーを保有している方に特に適しています。

海外FX業者で入金する際の注意点

FX取引での入金の際に気をつけたいのが、入金方法と出金方法は原則同じという業者が多い点です。つまり、海外FX業者を利用して得た利益を出金する際は、入金した時と同じ方法を用いなくてはなりません。例えば、クレジットカードで入金した場合、出金時も同じクレジットカードからとなります。このようにFX業者が入金・出金方法を同一にするというルールを設けているのは、マネーロンダリングを防止するためでもあります。マネーロンダリングとは、犯罪によって得た資金源を辿られないようにするために、さまざまな金融機関などを経由することを指しています。こうしたマネーロンダリングを防ぐために、海外FX業者は国内銀行送金によって入金した際は同じ名義の口座でしか出金できないようにしたり、クレジットカードで入金した際は入金額を超える金額の出金リクエストを拒否したりしているのです。

また、上記のルールとは逆に、暗号通貨での入金には対応している海外FX業者であっても、暗号通貨での出金には対応していないというケースもあります。出金も暗号通貨で行いたい場合は、あらかじめ出金にも対応している海外FX業者を選んでおくか、ウォレットサービスの使用を検討する必要があるというのも念頭においておきましょう。

まとめ

暗号通貨入金に対応する業者は増えつつありますが、入金できる暗号通貨の種類や出金への対応、口座のベース通貨に使用できないなどまだまだ課題があるのが現状です。しかし、近年、暗号通貨の話題性やニーズの高さから、各業者が続々と暗号通貨取り扱いサービスを改善しています。今後、暗号通貨での入金対応がさらに改善されていくことが期待できます。

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