2022年9月度 高額保険金お支払い事例「犬の気胸ほかに約50万円」:ペット保険「PS保険」調べ

ペットメディカルサポート株式会社のプレスリリース

ペット保険の「PS保険」を提供する少額短期保険会社のペットメディカルサポート株式会社(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:米満 明仁、以下『ペットメディカルサポート』)は、当社ペット保険「PS保険」が、2022年9月にお支払いしました高額保険金事例についてお知らせします。
また、その中から「犬の気胸」の診療について、「電話どうぶつ病院Anicli24」の院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

■2022年9月度 月間高額保険金お支払い事例
2022年9月度の高額保険金お支払い事例をご紹介します。

事例 種類 病気・ケガの種類 お支払い金額
1 肛門嚢破裂
腎臓病
高血圧脳症
脳内出血
約65万円
2 胸腰部椎間板ヘルニア
皮膚炎
約60万円
3 気胸
消化器疾患
約50万円
4 再生不良性貧血 約45万円
5 急性膵炎 約45万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しています。
※個別の契約に関してはお答えいたしかねます。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。
※2022年9月1日~2022年9月30日に保険金支払手続きを行った事案について掲載しています。

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

■平均的な保険金お支払い事例
保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的なお支払い事例としてペットの歯周病の診療をご紹介します。
歯周病の事例

事例 種類 病気・ケガの種類 お支払い金額
1 歯周病 約21,000円

上記金額は、1,000円未満を切り捨てています。

■高額診療「犬の気胸」を獣医師が解説
2022年9月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の気胸」の診療内容について、当サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

気胸とは、どんな病気なのか
気胸とは、胸腔内(きょうくうない:肺や心臓などが入っている胸の空間)に、気体(空気やガス)が貯留している状態です。気胸が起こる原因は、胸壁の損傷により外部から空気が入る、肺や気管の損傷により呼吸器の空気が漏れるなどが挙げられます。

気胸を発症すると、呼吸促拍(呼吸が速く喚起は不十分)、開口呼吸、咳(せき)、元気消失、食欲消失、チアノーゼ(血液中の酸素が不足して皮膚や粘膜が青紫色に変色する状態)などが生じます。肺や心臓を極度に圧迫しているケースでは、肺の虚脱(肺が縮む状態)や血流障害が生じるため命にかかわります。

気胸のタイプには、交通事故や落下事故などによる「外傷性気胸」、医療行為で引き起こされる「医原性気胸」、肺腫瘍や気管支炎などの病気から続発する「自然気胸」があります。

自然気胸の好発犬種(その病気にかかりやすい犬種)には、胸の深い犬種全般や、シベリアン・ハスキーが知られています。外傷性気胸や医原性気胸は、犬種での発生の差はありません。

事例の犬の気胸の通院日数、入院日数、手術回数について

種別
傷病 気胸
通院日数 2日
入院日数 32日
手術回数 1回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポートが補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の気胸の診療内容
※下記の内容は、犬の気胸の一般的な診療についての記述であり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

外傷性気胸の場合、気胸以外の臓器も傷害を受けていたり骨折や脱臼していたりするケースも多いためさまざまな検査や治療が行われますが、ここでは気胸についてのみ記載します。

検査
・問診、視診
症状が現れた時期やきっかけ、日常生活での様子などの問診を行います。また、呼吸の様子、粘膜や舌の色などを観察します。

・聴診
頻脈(脈が速くなる不整脈)の有無、呼吸音が弱く小さくなっていないかなどを聴診器で確認します。

・画像検査
レントゲン検査により、胸腔内の気体の有無、肺の虚脱の有無などを確認します。気胸の原因疾患を診断するために、必要に応じてCT検査も行います。

・胸腔穿刺(きょうくうせんし)
胸壁に針を刺し、気体の有無を確認します。

治療法
重度の呼吸器症状や血流障害を起こしている場合は、まずは酸素供給や輸液による救命措置をとります。その後、胸腔穿刺を行い、胸腔内の気体を抜去します。

胸腔穿刺後も再び気体が貯留してくる場合は、胸腔ドレーン(胸壁を切開し胸腔内にチューブを挿入して定期的に余分な気体を抜く装置)を設置します。

定期的に気体を抜いても改善が見られない場合は、損傷部位の外科的な治療が必要になります。外科治療の際は、全身麻酔を安全に行うために術前検査を行います。

予後
通常は、呼吸が安定するまで入院治療を行います。
気胸の原因が特定され、適切に治療できた場合や軽度の外傷性気胸の場合は、一般的に予後に期待ができます。一方で、損傷部位が特定できない自然気胸は、予後があまり良くありません。

まとめ
外傷性気胸は予防が可能です。愛犬が身を乗り出せないように柵を設けたり、家から飛び出さないように扉の開閉に気を付けたりすると、落下事故や交通事故のリスクを減らせます。
また、呼吸器疾患による自然気胸を防ぐために、定期的に健康診断を受けて、早期発見・早期治療を心がけましょう。

【会社概要】
商号   : ペットメディカルサポート株式会社
代表者  : 代表取締役社長 米満 明仁
所在地  : 〒107-0052 東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス2階
営業開始日: 2008年5月2日
事業内容 : 少額短期保険業(登録番号 関東財務局長(少額短期保険)第24号)
資本金  : 3億3,275万円(2022年3月時点)
URL   : https://pshoken.co.jp/

 

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