一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会とPreqin社、国内VCパフォーマンスベンチマーク第4回調査の結果を公開

Preqin合同会社のプレスリリース

Preqinは、2021年5月、一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会(以下JVCA)と共同で国内ベンチャーキャピタル
(VC)を対象とした第3回ベンチマーク調査を実施しました。第4回目となる今回の調査の参加企業数は49社と、ファンド数は150本になりました。企業数・ファンド数ともに、第1回目調査より倍増し、とうとうコミットメント金額では国内VC市場全体の四分の三(74%)を占めるまでになりました。

”The Home of Alternatives”をコンセプトに、オルタナティブ投資の包括的なデータを提供するPreqin合同会社(以下プレキン)は、一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会(以下JVCA)と共同で、第4回パフォーマンスベンチマーク調査を実施しました。その結果を公開しましたので、お知らせいたします。 

調査結果の無料ダウンロードはこちら ▶ https://go.preqin.com/preqin-jvca-performance-benchmark-2022-jp

JVCAとプレキンは、2019年から、日本に特化したベンチャーキャピタル(以下国内VC)ファンドのパフォーマンスベンチマークを策定することで国内VCの透明性の向上に共同で取り組んでまいりました。

第4回目となる今回の調査の参加企業数は49社と、ファンド数は150本になりました。企業数・ファンド数ともに、第1回目調査より倍増し、とうとうカバレッジは、コミットメント金額では国内VC市場全体の四分の三(74%)を占めるまでになりました。

国内VCの好調なパフォーマンス

調査の結果、国内VCは、2010年から2014年までのすべてのビンテージにおいて、分配が進んでいます。その結果、DPI(実現倍率)ならびにネットマルチプルが上昇し、とりわけ2014年ビンテージのネットマルチプル中央値は2.42倍と2020年末時点の1.88倍から大きく増加しました。また、DPIの中央値が100%を超え、8年未満で元本の償還が完了したとみられます。

今回新たに追加されたセクター別リスク・リターンでは、ITセクターに特化したVCファンドは優れたリスク調整後リターンを提供していることが明らかとなりました。その他セクターに特化したVCファンドは、ほとんどが2015年以降に設立されたもので、より時間軸の長いディープテック領域等に投資をしていることから、現状はまだリターンの上がっていないファンドが多く、今後の動向に注目が集まります。

 

  • 一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会会長、赤浦徹氏・中野慎三氏のコメント

「このパフォーマンスベンチマーク調査は今回で4回目、カバレッジも当初から倍増した。今年7月には、年金積立金管理運用独立行政法人が日本VCへの投資を開始するというニュースもあり、この取り組みが実を結びつつある。今後もベンチャーキャピタルの発展のために協力していきたい」と語った。

 

  • ​Preqin 日本リサーチヘッド長谷川尚子のコメント

「国内VCは、魅力的な投資機会を求めている世界の投資家にとって有望な存在です。また、この業界は、日本のイノベーションを推進し、経済成長を支える上で重要な役割を担っています。JVCAとのパートナーシップのおかげで、投資家の皆さまの投資の旅をサポートすることができ、より良い投資決定を行えるよう支援することができています。」

  • 調査結果報告書のダウンロード(無料)はこちら 

https://go.preqin.com/preqin-jvca-performance-benchmark-2022-jp

 

  •  調査方法

プレキンは2022年5月、JVCAと共同で第4回国内VCパフォーマンスベンチマーク調査を実施しました。

本調査では、JVCA会員企業の2000年以降に設立されたVCファンドの内、純投資目的で第三者資金を運用するファンドを調査対象とし、参加企業から2021年12月末時点のファンドデータ(対LPキャッシュフローやファンド純資産の時価評価額データ)を収集しました。
ファンド純資産の時価評価は国際基準に準拠した公正価値データを最優先とし、それが難しい場合は、国内VCの時価評価慣習に従ったデータを採用しています。また、通常評価益を計上していないファンドは180日以内のエクイティファイナンスに利用された直近ファイナンス価額でポートフォリオを再評価しています。 

※必ずしも国際基準での公正価値評価に準拠したパフォーマンス指標ではないため、本ベンチマークは国際比較には適していません。 

 

  • 参加企業一覧(社名五十音順)

アーキタイプベンチャーズ株式会社
i-nest capital株式会社
株式会社アコード・ベンチャーズ
朝日メディアラボベンチャーズ株式会社
株式会社ANOBAKA
Abies Ventures株式会社
ANRI
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
インキュベイトファンド
Eight Roads Ventures Japan
SBIインベストメント株式会社
株式会社MPower
Angel Bridge株式会社
株式会社環境エネルギー投資
グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社
XTech Ventures株式会社
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ
Coral Capital
株式会社サムライインキュベート
株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
ジャフコ グループ株式会社
新生キャピタルパートナーズ株式会社
STRIVE株式会社
スパークス・アセット・マネジメント株式会社
スパークス・イノベーション・フォー・フューチャー株式会社(SIF)(宇宙フロンティアファンド)
Spiral Capital株式会社
栖峰投資ワークス株式会社
大和企業投資株式会社
株式会社TNPオンザロード
D4V合同会社
株式会社ディープコア
DIMENSION株式会社
株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)
東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社
株式会社ドーガン・ベータ
DRONE FUND株式会社
日本ベンチャーキャピタル株式会社
B Dash Ventures株式会社
Beyond Next Ventures 株式会社
株式会社ファストトラックイニシアティブ
株式会社 FINOLAB
フェムトパートナーズ株式会社
ベンチャーユナイテッド株式会社
Bonds Investment Group株式会社
みやこキャピタル株式会社
モバイル・インターネットキャピタル株式会社
株式会社UB Ventures
ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社
リアルテックホールディングス株式会社

 

  • 一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)について

当協会は、2002年11月の発足以来、VC業界における相互連携とベンチャー企業育成の役割を一層強固にすると いう目的に向かって活動して参りました。VCおよびCVCが加盟する当協会の正会員数は直近5年で倍増して228社 となり、業界支援各社による賛助会員も含めると、302社という規模となっております。

 

  • Preqin(プレキン)について

Preqinは”Home of Alternatives”をコンセプトに、オルタナティブ投資業界で最も包括的なデータ・分析・インサイ トを提供しています。綿密なデータ収集方法の開拓から革新的なプラットフォームの開発に至るまで、約 20年にわ たりオルタナティブ投資への理解を深めることに尽力してきました。クライアント企業との緊密なパートナーシップ を通じて、お客様が日々最善の意思決定を行えるよう、新たなツールやインテリジェンスの提供に継続的に取り組 んでいます。

 

  • お問い合わせ・ご質問・取材のお申し込み

Preqinでは、メディアの方々向けに記事に必要なデータ等を無料でご提供しております。ご入用の際は下記のメールアドレスまでご連絡ください。

Preqin合同会社 マーケティング 冨岡
メール: press@preqin.com
ウェブサイト:  https://www.preqin.com/jp

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