金融庁監督指針改正を受け公的保険アドバイザー資格受験申し込みが急増

一般社団法人 公的保険アドバイザー協会のプレスリリース

金融庁の監督指針改正を受け、保険代理店や生保募集人の公的保険アドバイザー受験申込みが急増しています。公的保険の最新情報や保障内容などの知識習得だけでなく、わかりやすく伝える方法についてのスキルアップが急務となっています。

1.金融庁の監督指針が改正
昨年12月28日に監督指針が改正されました。金融庁のホームページには、改正の趣旨が以下のように記載されています。

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保険会社や保険募集人等が保険募集を行う際には、顧客の意向を把握し、意向に沿った保険契約の提案を行うことが重要です。今般、この点について、公的保険を補完する民間保険の趣旨に鑑み、保険募集人等が公的保険制度について適切に理解をし、そのうえで、顧客に対して、公的保険制度等に関する適切な情報提供を行うことによって、顧客が自らの抱えるリスクやそれに応じた保障の必要性を理解したうえでその意向に沿って保険契約の締結がなされることが図られているかという点などを監督上の着眼点として明確化するものです。
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監督指針の改正ポイントは大きく以下の2つです。

1.募集人に対して公的保険制度に関する十分な教育を行っているか
2.公的保険制度や受取額をふまえ、募集時に顧客に適切な情報提供を行っているか

上記が新たに監督上の着眼点として明記されました。

2.具体的なアクションプランは4つ
そもそも民間保険は公的保険の補完として存在しています。顧客のリスクを明確にし、公的保険だけではまかないきれないリスクに対して、その備えを適切にアドバイスすることが求められています。監督指針の改正もふまえ、今後は以下4つのアクションプランが必要になってくるものと思われます。

(1)顧客本位の業務運営に関する方針
募集人への公的保険に関する教育の実施、顧客へ公的保険の保障内容と受取額をふまえた適切な提案をおこなうことを方針にも明記し、実施状況について公開していくことが考えられます。公的保険アドバイザー資格の取得やセミナーの受講などをKPIとして設定するなどの取組も創意工夫のひとつと思われます。

(2)プロとして十分な教育を施す
公的保険は年金、健康保険、介護保険、雇用保険など多岐にわたっており、かつ過去頻繁に制度の改正が行われています。最新の情報をアップデートするのはもちろんのこと、顧客の個別のケースに基づいた保障内容や受取額などについて正しい知識を身につけることが必要となります。公的保険アドバイザー協会では、公的保険マスターセミナーや実践セミナーなど、最新の公的保険の情報に加え、ねんきん定期便をもとに受取額を試算する方法について学習機会を提供しています。

(3)情報提供をする
日頃から、顧客へのアフターフォローとしてニュースレターやセミナーなどを通じて、公的保険の正しい情報を提供することが期待されます、また、誕生月にすべての年金加入者に送付されるねんきん定期便をもとに、老齢年金や遺族年金などの受取額を試算するなど、適切な情報提供を通じて顧客の金融リテラシー向上に貢献することが可能となります。公的保険アドバイザー協会では、資格を取得した会員向けに毎月公的保険に関するコラムを配信し、またねんきん定期便セミナーの動画を提供するなど、顧客への情報提供に役立つ支援策を提供しています。

(4)説明と試算をする
まずは顧客のリスクを明確にし、公的保険で保障される内容と受取金額の試算を行います。その上で、公的保険だけではまかないきれないリスクがあれば、民間金融商品等で解決策を提案します。この時に、平均的な金額や一般的な内容にとどまってしまっては顧客本位とは言えず、適切なサービスにはつながりません。顧客のねんきん定期便や健康保険証などから、顧客ごとの公的保険の保障内容を把握し、適切なアドバイスにつなげることが期待されます。公的保険アドバイザー協会では、会員向け専用サイトにねんきん定期便試算ドリルを用意し、様々なケースでの年金額試算を練習できるようにしています。また、ねんきん定期便の内容を入力することで顧客にわかりやすく老齢年金額や遺族年金額が可視化できるアプリ「ねんきんチェッカー」を提供しています。

3.正しい情報を伝える使命
金融サービス提供者は、顧客の人生に長く寄り添い、適切なアドバイスと解決策を提供する存在として期待されています。そのためには、民間の金融商品知識だけでなく、公的保険の内容や試算についても精通していることが求められます。特に民間保険のプロは、公的保険のプロでもあるべきです。顧客の期待に応えるためにも、公的保険に関する正しい知識の習得と、それをわかりやすく伝えるスキルは必須です。公的保険アドバイザー協会は、顧客本位を本気で目指す金融サービス提供者を応援すべく活動しています。

公的保険に関する最新の情報や知識の習得、顧客にわかりやすく伝える実践的なスキルを身につけたい方は、ぜひ公的保険アドバイザー資格にチャレンジしてください。

公的保険アドバイザー資格のご案内
https://siaa.or.jp/lp/01jyuken

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