ソラミツ、ラオス中央銀行とCBDCの検討開始

ソラミツ株式会社のプレスリリース

ソラミツ株式会社(代表取締役社長:宮沢和正、本社:東京都渋谷区、以下ソラミツ)は、日本の政府の外郭団体で日本の総合的な政府開発援助(ODA)の実施機関として、開発途上国への国際協力を行う独立行政法人国際協力機構(理事長、北岡伸一、以下「JICA」)の民間連携事業の採択を受ました。今般、J I C Aはラオス中央銀行(Bank of Lao)と協議を重ね、ラオス人民民主共和国における金融制度の状況調査を通してソラミツの技術やノウハウに基づく、中央銀行によるデジタル通貨(CBDC)の発行の可能性に関する具体的な研究を開始することのMOUを締結致しました。

■    カンボジアについで2ヵ国目のCBDC導入を狙う
 
 ソラミツは、既に、カンボジア王国の中央銀行であり金融監督当局であるカンボジア国立銀行との共同開発により、オープンソースのブロックチェーン(分散型台帳技術)「Hyperledger Iroha」の技術を利用して、同国内では2020年10月よりCBDC「バコン」の実運用を開始しています。

 カンボジアでは、大口の銀行間取引であるホールセール決済と国民や企業が日々の送金や支払いに活用するリテール決済において、CBDC「バコン」が導入されていますが、カンボジア国立銀行によると、2021年8月時点において、ホールセール決済はのべ590万人の利用者となり、開始から10ヶ月という短期間で国民(1670万人)の約3分の1に普及した事になります。

 また、農村部など銀行口座を持たない国民に対しても、すでに20万人以上がオンラインでCBDC口座を開設し、即座に安価に送金ができるなど金融包摂に貢献してまいりました。隣国のマレーシアやタイとのクロスボーダーの金融インフラを改善し、従来の送金にかかる手数料と手間を大幅に削減してまいりました。

 この実績を踏まえて、ラオスにおいても、金融包摂の観点や金融インフラの向上や効率化に向けて、同様のスキームでのCBDCの多国的な展開としての適用可能性、金融包摂への貢献の可能性、銀行や資金移動業者の金融制度やその役割などに関しての調査を主に行う予定です。

 ラオス中央銀行は2019年には、Law of Payment Systemを策定、施行し、金融インフラの強靭化や効率化などを着実に進めており、先進的な金融技術の一つであるブロックチェーンの利活用などの関心も高く、ソラミツが持つ技術や経験がこの期待に応えることが出来るものと期待しております。

■    ソラミツ株式会社について

 ソラミツは、ブロックチェーンの技術開発、デジタル資産管理、アイデンティティ、トレーサビリティに関するソリューションを提供する専門知識を持つ日本のフィンテック企業です。ブロックチェーン技術を活用し産業にイノベーションを起こし社会課題を解決する事をミッションとしています。
 ソラミツは、企業や金融機関によるデジタル資産管理やアイデンテティ管理に最適なオープンソースのコンソーシアム型ブロックチェーン・プラットフォーム「ハイパーレジャーいろは」の元々の開発者であり主要な開発貢献者です。現在 「ハイパーレジャーいろは」は、The Linux FoundationのHyperledger Projectの一部になっています。

 これまでにブロックチェーン技術を活用し、カンボジア国立銀行のデジタル通貨システム、モスクワ証券取引所グループの証券保管振替システム、インドネシアBCA銀行の本人確認システムなどを開発してまいりました。
 ソラミツは、これらの経験に基づいて最先端の金融技術をグローバルに展開し、世界の銀行口座を保有していない人々が簡単・安全に価値を移転できる仕組みを構築し、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献することを目指しています。

 

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