コロナ融資収束の一方で創業融資が難化?ソラボが創業支援の強化をスタート

株式会社SoLaboのプレスリリース

「資金調達支援事業」を実施する株式会社SoLabo(本社:東京都千代田区、代表取締役:田原広一、以下「ソラボ」)は、経営者からの資金調達・融資相談に関する問い合わせ動向をとりまとめ、コロナ融資支援の収束傾向と、創業融資審査の難化傾向を踏まえて創業支援強化を開始いたします。

【コロナ融資相談の収束】
ソラボでは、2020年3月のコロナ禍以降、既存事業者の資金調達支援として、コロナ融資の申請サポートを中心に経営者の相談に対応いたしました。その結果、この1年半の間に約1100件のコロナ融資実行を支援し、この8月には、ソラボの融資支援実績は累計4500件を突破いたしました。

新型コロナウイルス感染症の猛威は現在も広がりを見せ、感染者数は五輪前後で大幅に増えており、今後の見通しがつかない状況ではあるものの、ソラボの中小企業の融資支援の現場においては、コロナ融資の相談割合が昨年度の同期間で比較すると60%以上の減少となっている状況です。

<ソラボの融資実行支援割合>

  昨年5~7月(3ヶ月平均) 今年5~7月(3ヶ月平均)
コロナ融資実行割合
(全体の融資実行に占める割合)
89.11% 28.58%

※コロナ融資以外の融資:創業融資や、コロナ用の利息優遇等のない通常の融資

直近のソラボの融資問い合わせ件数を見ると、8月1日から25日までの相談件数は昨年度の同期間と対比すると約24%減少となっています。その要因として、オリンピック期間中(7月21日~8月8日)の問い合わせが、オリンピック前後の平均に比べ約9%減少したことから、オリンピック応援ムードの中で経営・開業相談が一定数減少したと分析しています。
加えて顕著なのが、「コロナ融資件数」が今年5月以降は半数以下となり、この8月は更に大幅に減少して過去最少の23%程度となったことから、夏以前までのコロナ融資の件数から一気に減少していることが、全体の問い合わせ減少の大きな要因と考えているところです。

【なぜコロナ融資が減っているのか】
コロナ感染が増加する一方で、コロナ融資が減少している逆行現象の最大の理由として考えられるのは、「融資は短期間に何度も繰り返し受けられるものではない」というものです。昨年夏ごろに、多くの事業者が、コロナ融資を受けることに比較的容易に成功したこともあり、1年程度しか経っておらず返済が本格化していない現状では、簡単に追加融資の話は通らないのが現状となっています。

そういった中で、現在も残るコロナ融資の相談内容は、「昨年コロナ融資を受けずに凌いだ」「政府系金融機関でコロナ融資を受けたが、民間のコロナ融資を受けていなかった」「2回目のコロナ融資を受けたい」といったケースに絞られてきています。

コロナ禍は想像を超えて長期化しており、ソラボでは、金融機関にまとまった資金の「融資」を頼るという段階はある程度終了している状況と見ています。
しかし今後も上記のようなコロナ融資の相談が継続する限り、ソラボでは引き続き中小企業からのコロナ融資相談にも対応していく予定です。コロナ融資に関するお問い合わせは、下記の窓口からご連絡の上、相談員にコロナ融資の相談である旨をお知らせください。
<融資相談フォーム>

https://so-labo.co.jp/financing-support/

【創業相談の傾向と今後のソラボの対応】
コロナ融資の収束の一方、この夏にもう一つ傾向として現れているのが、創業期の経営者への融資審査の難化傾向です。

ソラボへの相談者の内、1度目の緊急事態宣言が解除されコロナ融資のピークが過ぎた後の昨年7月以降で、3ヶ月ごとの融資事例を確認したところ、創業1年目以内への融資実行件数が、2021年1~3月に比べて35%下落、2020年12~10月に比べて42%下落、2020年9~7月に比べて29%下落と、この直近3ヶ月で大きく減っていることが分かりました。

この間の相談内容を分析したところ、2020年7月~3月の期間は自己資金の平均額が大きな変動なく約130万円となっていた一方、直近2021年4~6月ではむしろ約193万円と上がっており、自己資金が増えている相談者が多いにもかかわらず、融資審査通過率が下落している状況となっていました。 こういった状況から、ソラボでは、コロナ禍が深刻化して感染者数が増加する中、金融機関側では創業相談に対して慎重に判断されるケースが増えており、自己資金の増加傾向と通過率の増減が一致していない状況にあると見ています。

この中で、ソラボとして懸念を抱いているのが、7月以降の自己資金平均額の急な減少傾向です。7月の平均は、約123万円となり、4~6月から一転して減少し、さらに8月の平均では約98万円と急激な減少がみられました。

コロナ禍の深刻化による創業融資審査の難化の一方で自己資金額が減少するという傾向は、今後更に創業融資の通過が落ち込む可能性を示す状況となっており、ソラボでは融資申請前のヒアリングにおいて自己資金の確認を強化し、自己資金が十分とは言い切れない場合の申請計画や事業計画の策定支援を強化していく予定です。

なお、SoLaboの融資支援担当者によると、創業融資のケースでは、7月以降の相談のパターンとしても大きく2つの傾向がみられる状況です。

  • コロナで生活や収入が厳しく仕方なく独立したい人(アクシデンタルアントレプレナー)
  • 創業を3ヶ月以降に見込んでいる計画性の高い人(慎重派)

「アクシデンタルアントレプレナー」は、不慮の起業家と呼ばれ、勤務先の倒産・解雇・減給等により、独立を決意する方々を指した総称ですが、計画的な企業ではないことが多いため、「未経験業種での起業」「自己資金なしでの起業」を希望するケースが見られています。未経験や自己資金の不足の場合、創業融資を受けるための要件を満たせないことが多いため、<融資ありき>のアクシデンタルアントレプレナーにとっては、資金調達は難しい現状となっています。

一方で、<慎重派>の「創業を3ヶ月以降に見込んでいる計画性の高い人」については、コロナ感染者数の増加傾向を懸念し、今すぐの創業はリスクの高い時期と判断し、時期を見極めているというケースが増えているようです。現場の融資支援担当によると、自己資金を貯める意欲があるケースや、既にたまっているケース、勤務先の退職まで踏み切っておらず、コロナワクチン接種率や感染者数の推移などの情報をベースに準備期間に充てているといったコメントが増えていると言います。
こういった場合には、店舗開業の場合は物件探しに時間を割くことが出来たり、事業計画を練り込むことが出来たりするめ、ソラボでは創業融資の通過率を高められる可能性のある起業家と見ています。
ただし、中には、「半年以上様子見をし過ぎた結果、仕事や家庭の事情で貯金を切り崩さなければならなくなって、自己資金がなくなってしまい創業を諦めた」という事例も実際に生じており、コロナ禍であっても創業の時期設定や生活面での資金繰りについて、予定を洗い出して整理しておくことも必要です。

ソラボでは、創業融資申請の通過確度を高めるため、創業支援強化期間として、創業融資無料相談の対応を実施し、加えて創業後の倒産を減らすための提案(800を超える士業事務所、携帯・固定電話、OA機器、クラウドファンディング等)の提携サービス無料マッチングを希望により実施し、「融資申請サポートだけではない創業支援」を実行してまいります。

創業相談に関しては、下記のフォームより問い合わせの上、創業融資無料相談希望と、提携先マッチングの希望をお申し付けください。
<融資相談フォーム>https://so-labo.co.jp/financing-support/

【株式会社SoLabo 会社概要】
株式会社SoLabo(SoLabo Inc.)https://www.so-labo.co.jp/
代表者  代表取締役社長 田原 広一
所在地  東京都千代田区外神田1-18-19 新秋葉原ビル7階
事業内容  経営者の資金調達支援サービス事業、WEBマーケティング支援事業の運営
 

 

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