ニューバーガー・バーマン 株式会社アシックスに対する議決権行使の方針を開示

ニューバーガー・バーマン株式会社のプレスリリース

2021年3月23日(東京)– グローバルにビジネスを展開する独立系資産運用会社であるニューバーガー・バーマン(以下、当社グループ)は、2020年に、投資先企業の年次株主総会に先立ち、議決権行使の論理的根拠と方針を事前に開示する取り組みを開始いたしました。当社グループの東京拠点において「日本株式ESGエンゲージメント戦略」を運用する日本株式運用部は、投資先の一社である株式会社アシックス(証券コード:7936)が、2021年3月26日に開催する定時株主総会で提案された取締役5名の選任に関し、4名の選任について、当社グループが有する議決権を反対行使することを決定しました。その背景および論理的根拠をご紹介いたします。

ニューバーガー・バーマン 株式会社アシックスに対する議決権行使の方針を開示

2号議案において4名の取締役選任に反対を表明~

2021年3月23日(東京)– グローバルにビジネスを展開する独立系資産運用会社であるニューバーガー・バーマン(以下、当社グループ)は、2020年に、投資先企業の年次株主総会に先立ち、議決権行使の論理的根拠と方針を事前に開示する取り組みを開始いたしました。当社グループの東京拠点において「日本株式ESGエンゲージメント戦略」を運用する日本株式運用部は、投資先の一社である株式会社アシックス(証券コード:7936)が、2021年3月26日に開催する定時株主総会で提案された取締役5名の選任に関し、4名の選任について、当社グループが有する議決権を反対行使することを決定しました。その背景および論理的根拠をご紹介いたします。

株式会社アシックス 67回定時株主総会
2号議案:取締役(監査等委員である取締役を除く。)5名選任の件

株式会社アシックス(以下、アシックス)は、日本を代表する総合スポーツ用品メーカーであり、当社グループの日本株式運用部が運用する「日本株式ESGエンゲージメント戦略」の投資先の一社です。このたび、同社が2021年3月26日に開催する第67回定時株主総会の第2号議案で提案された取締役5名の選任に関し、尾山基氏(候補者番号1)、廣田康人氏(候補者番号2)、柏木斉氏(候補者番号3)および角和夫氏(候補者番号4)の4名の選任について、当社グループが有する議決権を反対行使することを決定しました。

当該4名の取締役選任に反対する理由は、アシックスが継続する同社株式の大規模な買付行為への対応方針(買収防衛策)です。同社の買収防衛策は、2007年の定時株主総会において、当時着手したばかりの経営改革の遂行を理由に導入が承認され、2020年には株主の57%の賛同を得て改定が決議されました。

当社グループでは、買収防衛策は株主の権利である株式の自由な売買を制限し、発動された場合は既存株主の利益を大きく棄損するだけでなく、経営に変化をもたらし得る株主の権利も妨げるため、経営陣の保身に繋がりかねないと考えています。コーポレートガバナンス・コードもこの点を重視しており、「買収防衛の効果をもたらすことを企図してとられる方策は、経営陣・取締役会の保身を目的とするものであってはならない。」(原則1-5)という指針を定めています。

日本株式運用部は、アシックスの経営陣と当該課題について対話を重ねてきました。その中で、
同社が中期経営計画で掲げている目標の達成を通じて企業価値を向上させることが、敵対的買収を防ぐ最も効果的な手段であるという見解をお伝えした上で、株主の権利を制限し、株主利益を棄損する可能性がある買収防衛策の廃止を要請してきました。しかしながら、買収防衛策が現時点において継続されていることから、当社グループを含む全ての少数株主の権利が尊重されていない状況にあると判断し、継続に責任を有する当該4名の取締役選任に対して、反対を表明することを決定しました。

ニューバーガー・バーマンは、これからもアシックスの長期的な企業価値向上に資する少数株主の権利を保護する体制の構築を促すため、同社との対話を継続してまいります。

ニューバーガー・バーマンについて
ニューバーガー・バーマンは、1939年に創業された従業員が自社株式を保有するプライベート経営の独立系資産運用会社です。株式、債券、クオンツ、マルチアセット、プライベート・アセット、不動産等の多岐にわたる資産クラスを運用し、世界中の機関投資家、アドバイザー、個人投資家に運用サービスを提供しています。世界24カ国においてビジネスを展開し、2,300名を超える従業員を擁しています。また7年連続でPensions & Investmentsによる1,000人以上の従業員を対象とした調査で「働きやすい資産運用会社」の1位または2位に選出されています。2020年、ニューバーガー・バーマンは、PRIのリーダーズ・グループに選出されました。これは、PRIが環境、社会、ガバナンス(ESG)の実践において卓越した実績をあげている署名機関を選定するものであり、選出された機関はPRI 署名機関全体の1%未満です。また、PRIが実施する最新のアセスメント・レポートにおいて、ESGインテグレーションの取り組みに対し、全資産クラスで最高評価のA+を獲得しています。2020年12月末時点における運用資産残高は4,050億ドルです。詳細につきましては、当社のウェブサイトをご覧ください。www.nb.com/japan

<本件に関するお問い合わせ>
ニューバーガー・バーマン株式会社 : 代表電話: 03-5218-1930 メール: info.japan@nb.com

当資料は、共同して株主としての議決権その他の権利を行使すること等を呼び掛けるものではございません。

当資料はニューバーガー・バーマン株式会社が情報提供を目的として作成したものであり、本資料の如何なる内容も、投資、法務、会計又は税務に関するアドバイスを目的としておらず、また個別の有価証券等の勧誘等を目的とするものでもありません。当資料は、作成時点において信頼できると思われる情報に基づき作成されていますが、かかる情報(第三者からの情報を含む)のいずれについてもその公正性、正確性、信頼性、完全性および妥当性について、明示または黙示を問わず表明または保証するものではありません。当資料に含まれる意見や見通しについては作成時点のものであり、今後予告なく変更されることがあります。当資料中の見通しや意見については、必ずしもニューバーガー・バーマンとしての統一見解ではない場合があることにご注意ください。当資料に記載する商品または運用戦略が、すべての投資家に適合するものではありません。また将来の市場環境の変動等により、運用方針が変更される場合があります。過去の実績は将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。個別銘柄または企業等はあくまで説明のための例示であり、特定銘柄の売買等の推奨、または価格等の上昇や下落を示唆するものではありません。金融商品取引契約に基づきお客さまが投資する、株式、公社債、組合持分、その他のオルタナティブ資産等(ファンドを通じて投資する場合を含みます)は、国内外の経済・政治情勢、金利、発行体の業績や財務状況等の影響を受けて価格が変動する(外貨建資産に投資する場合には、為替変動リスクもあります)ため、投資元本を割り込む可能性があります。またデリバティブ取引やレバレッジを用いた取引では取引の額が保証金等の額を上回る場合があり、当該取引により生じた損失の額が証拠金の額を上回る可能性があります。当該取引の額の保証金等の額に対する比率は、取引毎の具体的な条件に応じて決定されるため、予め算出することはできません。投資一任契約に係る業務については、1.4%(年率、税抜き)を上限として投資一任契約に基づく報酬を徴収します。この投資運用報酬とは別に、かかる戦略を投資信託等の組入れにより実施する場合には、別途当該投資信託等の中での運用報酬等の諸費用が徴収されます。具体的な水準は、運用戦略、運用資産額、投資スキーム等に基づく商品の内容及び成功報酬率の徴収の有無等により商品毎または契約毎に異なり、またその他の諸条件も踏まえ個別案件毎に異なりますので、詳細を表示することはできません。その他成功報酬がこれとは別に徴収されるものもあります。さらにその他の費用として、商品の種類、スキーム等により各種費用(経費、運営費用、ファイナンス・コスト、組成費用、取引手数料等)が発生しますが、これら諸費用は運用状況および資産規模等により変動しますので、その総額や上限等についてあらかじめ記載することができません。手数料等およびリスクについては、こちらもご確認ください。

ニューバーガー・バーマン株式会社 
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2094号
加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会、一般社団法人 投資信託協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
 

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