アメリカン・エキスプレス、男女賃金格差の是正などD&Iの取り組みを発表

アメリカン・エキスプレスのプレスリリース

 


アメリカン・エキスプレス、男女賃金格差の是正などD&Iの取り組みを発表

国際女性デーに合わせ世界で女性の意識調査実施

日本の女性、私生活やキャリアの成功に向上心を持って臨みづらい環境が明らかに

 

 

 

 アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.(本社:東京都港区、日本社長:清原正治、以下、アメリカン・エキスプレス)は、3月8日の国際女性デーに合わせ、2020年1月に実施した世界の女性3,000人以上を対象に行った調査「アンビビシャス・インサイト」の結果を発表しました。この調査によると、「アンビシャス(自身の私生活やキャリアに向上心を持つこと)」という概念に対し、日本の女性は世界と比較し、非常に悲観的であることがわかりました。

また、従来より多様性を尊重し性別・年齢・人種・性的指向などの違いにかかわらず全ての社員が自分らしく働ける企業文化を目指すアメリカン・エキスプレスでは、この度ダイバーシティー&インクルージョン領域において世界で様々な項目の見直しを行いました。その結果、既に会社全体の平均として達成していた男女賃金の平等をより正確かつ公平性を持ったものにするために、この度、業種や役職単位での賃金を細かく見直し、意図せず生じていた男女間の賃金格差を完全に是正したことを発表します。

 

 

<アンビシャス・インサイト調査>

 アメリカン・エキスプレスが世界10か国において21歳から64歳の女性3,026人を対象に「アンビシャス(自身の私生活やキャリアに向上心を持つこと)」についてどう感じているか調査を行ったところ、「アンビション(向上心)を持つこと」は「非常に重要だと思う」と答えた女性は全体で59%と高くなりました。国別では、インド(89%)、メキシコ(82%)、アメリカ(68%)が高い一方で、日本は28%と10か国中最下位となりました。

 

キャリアにおいてのアンビシャス

・「キャリアを成功させることは重要か」という設問で「非常に重要」と答えた女性の割合は、インド(78%)、メキシコ(69%)、米国(44%)の順に高く、最下位は日本(17%)という結果でした。

 

・「キャリアを達成するために必要なことは何でもする」と考えている女性の割合は、アメリカ(38%)、カナダ(37%)の順に高く、日本(10%)は最下位でした。

 

・「キャリアにおいて自身のアンビションを達成することに自信があるか」という設問で「非常に自信がある」と答えた女性の割合は、インド(68%)、メキシコ(59%)、(32%)、アメリカ(31%)、ドイツ(30%)の順に高く、日本(8%)は低い結果となりました。

 

私生活においてのアンビシャス

・日本では「健康であることを重視する」(55%)ポイントが高く、他の分野のアンビシャスを大きく上回っています。(他のアンビシャスを重要だと評価しているのは34%以下)さらにスキルや趣味へのアンビシャスは、フランス(23%)、イギリス(23%)、日本(19%)がワースト3で、日本が最も低くなっています。

 

・ドイツとメキシコでは、女性にとって影響力のあるメンターは男女のバランスが非常に良い(ドイツは男性47%/女性53%、メキシコは男性50%/女性50%)結果でしたが、カナダと日本では、女性に影響力のあるメンターは、女性の方が圧倒的に多い(いずれも女性76%、男性24%)傾向となりました。

 

 これらの結果から、アメリカン・エキスプレスでは、多くの女性のキャリア開発や社会進出を達成するためには、女性一人ひとりがアンビシャスになり、誇りを持てる文化を企業、地域、国で作り上げることが不可欠であると考えており、様々な取り組みを行っていきます。

 

 

 

アメリカン・エキスプレスの取り組み

 

1. 性別における賃金格差の是正

 多様性を重んじる文化の基礎は、すべての社員が同じ労働において平等な賃金を受けるべきと考えるアメリカン・エキスプレスは、賃金格差に関し継続的に世界各国で調査を行い、日本を含む世界中の社員において業種や役職単位での100%賃金平等を達成しました。日本社会においても雇用機会の公平性や賃金格差は課題となっている中、アメリカン・エキスプレスではアンコンシャス・バイアス(無意識な偏見)に関するトレーニングや意図せず生じている賃金格差を毎年見直す事で、誰もが平等に評価される仕組みを作ってまいります。

 

2. 社内文化の形成

 女性社員のネットワークWomen’s Interest Group (WIN)を中心にキャリア開発、ウェルビーング(心身の健康)、メンター制度などの活動を通年実施しており、ボトムアップで女性が活躍する企業文化づくりを行っています。国際女性デーにあわせ始まった「アンビシャス・プロジェクト」の元、役職を取り払ったパネルディスカッションやグローバルをつなぐ会議などが開催されています。

 

3. 女性のリーダーシップ育成

 女性管理職比率が30%を越える日本のアメリカン・エキスプレスでは、リーダー育成のプログラムを多く有し、キャリアは自分で作っていく(Own my career)という考え方の元、積極的に女性リーダーが活躍しています。 女性比率の高いコールセンターでは、女性リーダーの割合も半数以上となっており、女性比率の少ない営業職では、女性に特化したセミナー等を開催、身近なロールモデル作りを通し、共通の悩みを共有する場を設けるなど、各部署の課題に沿った取り組みを行っています。

 

 

日本の性別による賃金格差の現状

・世界経済フォーラムが2020年に発表したジェンダーギャップ指数では、日本は153か国中121位という低い結果でした。*

・OECDの調査によると、日本は男女の賃金格差が世界で3番目に高く、同じ仕事をしている男性よりも27%収入が少ないという結果となっています。**

・2019年厚生労働省発表の「平成 30 年賃金構造基本統計調査の概況」によると、一般平均賃金は男性337.6千円、女性247.5千円となっており、男性に比べ女性が73.3%となっています。***

* https://www.weforum.org/reports/gender-gap-2020-report-100-years-pay-equality

**https://www.oecd.org/policy-briefs/japan–greater-gender-equality-for-more-inclusive-growth_JP.pdf

***https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/dl/13.pdf

 

 

 

アンビシャス・インサイト調査概要

・調査日時

 2020年1月10日から1月16日

・対象国

 アメリカ、オーストラリア、カナダ、フランス、インド、ドイツ、イタリア、日本、メキシコ、イギリス

・対象者

 21-64歳大学卒以上の正規雇用されている女性、3026名

 

 

<アメリカン・エキスプレスについて>

1850年(嘉永3年)米国ニューヨーク州にて創立したグローバル・サービス・カンパニーです。多様な商品・サービスを通し個人顧客には「特別な体験」をお届けし、また優れたデータ分析や経費削減ツールを用い、幅広い法人顧客のビジネス成長を支援しています。日本では、1917年(大正6年)に横浜に支店を開設し、世界170以上の国や地域に広がる独自の加盟店ネットワークとトラベル・サービス拠点を通じ、最高品質のサービスを提供し続けています。また、アメリカン・エキスプレスのカードは、JCBとの提携により、従来からのホテル、レストランや小売店などに加え、公共料金からスーパーマーケット、ドラッグストアなど日々の生活で使えるお店が拡大しています。

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