2021年ブルームバーグ男女平等指数、構成企業数が増加。企業におけるインクルージョン強化を反映した結果に

ブルームバーグ エル・ピーのプレスリリース

日本からは、アズビル、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、花王、新生銀行、住友林業、積水ハウス、大和ハウス工業、野村ホールディングス、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、みずほフィナンシャルグループ、三井住友トラスト・ホールディングス、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ユニ・チャームが参加 ※五十音順

【ニューヨーク-2021年1月27日】ブルームバーグは本日、2021年ブルームバーグ男女平等指数(GEI)に、44カ国・地域および380社が構成企業として選ばれたことを発表しました。今年のGEIで初めて、インドネシアや英国バミューダ諸島からの企業が男女平等に関連するデータを報告しています。同指数は、上場企業のジェンダー平等に向けた取り組みや方針の透明性を高め、投資家向けのESG(環境・社会・企業統治)関連データを拡充させます。企業にとって、ジェンダー平等に対するコミットメントの表明が極めて重要とみられる今日において、今年のGEI指数構成企業は、ソーシャルデータに関する、より透明性が高い報告や情報開示の模範を示しています。

​ブルームバーグのピーター・T・グラウアー会長は次のように述べています。「新型コロナウイルスによるパンデミックに取り組み続ける中で、ESGの中でもS(社会)の取り組みをより一層強調する企業が見受けられました。今年のGEI指数構成企業は、日々変化するビジネス環境においても、優秀な人材を確保して競争力を培うべく、インクルーシブな労働環境、ワークライフバランスの支援、フレキシブルな働き方を提供することをコミットしています」

2021年GEI指数の構成企業を選定するにあたって、ジェンダー平等に関して、従来以上に高い基準を設けましたが、データを開示した企業数は過去最高となり、開示された情報の質はさらに向上しました。今年の指数構成企業は、平均で94%の情報開示スコアを獲得しました。平均スコアは高かった一方で、データの質を示す「データエクセレンススコア」の平均は55%となり、依然として改善に向けた取り組みが必要であることを示しました。データエクセレンススコアは、女性のリーダーシップと人材確保、同一賃金と賃金のジェンダー平等、インクルーシブな文化、セクシャルハラスメントに関する方針、女性志向のブランドの5項目で評価されます。

ブルームバーグのサスティナブル・ファイナンス・ソリューション部門グローバルヘッドであるパトリシア・トーレスは次のように述べています。「新型コロナによりオンラインへの比重が高まり、各企業の経営陣は何とか強い企業文化を維持しようと努めています。そんな中、今後数年間、企業の経営陣はジェンダー平等を推進する機会が与えられています。GEI指数の枠組みでは、ジェンダー平等に向けた進捗を他社と比較して評価し、目標達成状況のアカウンタビリティ(説明責任)を果たすことができるため、この枠組みを活用してジェンダー平等推進を始めることができます。また、GEIのデータは、ジェンダー平等に対する取り組みによってどのように従業員とのエンゲージメントや生産能力が高められているかについて、投資家に包括的な知見を与えます。これによって、企業の市場価値が高まり、地域コミュニティーのポジティブな変革を創出することに繋がります」

フレキシブルな勤務形態
2021年GEI指数で参照されたデータは2019年会計年度のものですが、これらのデータは、より柔軟な勤務形態について、企業がどのように検討していたかを示します。例えば、GEI指数構成企業のうち、87%はフレックスタイム制の導入、85%はテレワーク勤務の許可をしており、コロナ禍において一層重要な福利厚生サービスとなっています。

ジェンダー格差の解消
GEI指数構成企業の取締役会では、平均で女性比率が29%でした。また、61%の企業が、チーフ・ダイバーシティ・オフィサー(CDO)の任命もしくは企業幹部からのダイバーシティ&インクルージョン責任者の選出をしています。これらの企業においては、平均で39%の女性従業員が売上に貢献する役職に就き、半数以上(52%)の企業は、経営層の候補者リストで性別の偏りがないように求めています。

インクルージョンの文化
平均として、指数構成企業は女性従業員を退職者数以上に採用しています。また、69%の企業が女性に特化した採用戦略を持ち、59%が性別を考慮したグローバルな報酬査定を実施しています。加えて、育児休暇から復帰した従業員のうち、平均で85%が在籍していた会社に戻り、65%がオフィス内の授乳室の提供、46%が保育手当を含む特別手当の支給をしています。

職場以外のインクルージョン
2021年のGEIデータは、インクルーシブな企業方針によって、コミュニティーが恩恵を受けていることも明らかになりました。半数以上(60%)の指数構成企業が、女性向けのファイナンス教育プログラムのスポンサーとなり、64%は女性向けのSTEM(科学・技術・工学・数学)プログラムのスポンサーとなっています。

スペインのCaixaBank(カイシャバンク)のCEOであるゴンザーロ・ゴルタザル(Gonzalo Gortázar)氏は、次のように述べています。「GEI指数構成企業に選定されるということは、弊社の企業文化にとって不可欠である平等と多様性に対する我々のコミットメントが認められたことを意味します。今後も、金融界において模範となれるようコミットし続け、インクルージョンや平等を促進し、社会のいかなる場面においても平等となる社会の実現を目指すプロジェクトを支援して参ります。このコミットメントは、熱意、決意、そして継続的な学習をもって、我々が挑むチャレンジです」

カナダロイヤル銀行のデーブ・マッケイ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「新型コロナによる世界的なパンデミックが起きていますが、リーダーシップを執る役職における女性の割合を増やし、活躍するための障壁を取り除くために築き上げてきた今までの成果を無駄にしてはなりません。ジェンダー平等のための方針や取り組みを見直し、将来どのようにライフワークバランスを実現していくか再考できる貴重な機会が目の前に広がっています。インクルージョンのために声を上げ、職場で公平に扱われない人々のために不平等な状況を変えていく努力を一層費やしていきましょう」

ESGに関するデータを拡充し続けるために、ブルームバーグは現在、ブルームバーグ・ターミナルを通して、従業員の人種や性別の構成比率に関する報告書「EEO-1」のデータをお客様に提供しています。このデータセットには、米雇用機会均等委員会(EEOC)に報告を求められる情報の一部を自主的に公開している米国企業から得た、人種や民族に関する人口統計情報を含みます。

GEIの標準化された開示報告の枠組みによって、世界中の企業の職場・サプライチェーン・地域コミュニティーにおける女性へのサポートを投資家が比較することができます。ブルームバーグのジェンダーに関する開示報告の枠組みは任意のものであり、関連費用はありません。GEIは参照指数であり、財務指標としての使用を目的したものではありません。また、同指数はランク付けされたものではありません。2021年GEI指数構成企業は、ブルームバーグが設定したグローバル基準以上のスコアを獲得しており、フレームワークの5項目に関して高水準の情報開示と総合的パフォーマンスであることを反映しています。詳細についてはGEIのウェイブサイト(https://www.bloomberg.com/gei)をご参照ください。ブルームバーグ端末のご契約者様は {BGEI<GO>}からGEIにアクセスできます。

ブルームバーグについて
ブルームバーグは、世界のビジネス・金融情報およびグローバルニュースを提供する情報サービス企業です。情報・人・アイデアをダイナミックなネットワークでつなぎ、有力な意思決定権者にビジネスの勝敗を左右する強力な情報ツールを提供します。ブルームバーグの最大の強みは、迅速かつ正確なデータ、ニュース、分析機能を革新的な技術を用いて提供していることで、これがブルームバーグ ターミナル・サービスの中核を成しています。ブルームバーグのエンタープライズ・ソリューションは、この中核となる情報・技術の上に構築されており、組織全体におけるデータや情報へのアクセスから統合、配信、管理まで、より効率的かつ効果的な業務遂行を支援します。詳細については、www.bloomberg.comをご覧いただくか、こちら(https://www.bloomberg.com/professional/request-demo/)からデモをリクエストしてください。

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