マーケットレポート「FRBが緊急声明を発表」

三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社のプレスリリース

◆新型コロナによるリスクの高まりを受けてパウエルFRB議長が米利下げを示唆
2月28日、パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長は新型コロナウイルスによるリスクの高まりを受け、緊急声明を発表しました。具体的には、「米経済は引き続き底堅いものの、新型コロナウイルスの感染拡大が経済へのリスクになっており、景気の下支えに向けFRBは適切に行動する」と表明しました。

「適切に行動する」との文言は過去利下げを示唆する際に使用されており、市場では3月FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げが確実視されています。米利下げ観測の高まりを背景に、米長期金利は過去最低を更新しました。市場心理の悪化および日米金利差の縮小から、3月2日の東京市場では一時107円台前半まで円高・米ドル安が進行しました。

◆今後の見通し
短期的には、新型コロナウイルスによるファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)悪化懸念から、世界の株式市場は不安定な動きをすると考えられます。中国の2月製造業PMI(購買担当者指数、政府発表分)は35.7とリーマンショック時を下回り、過去最低を更新しました。米国では、新型コロナウイルスによる死者が初めて発生し、韓国、イタリアへの渡航を規制しました。米利下げが確実視される中、株価が大幅に調整したことから、ここからのさらなる調整余地はさほど大きくないと見られます。一方、世界での新型コロナウイルスの拡大ペースに鈍化の兆しが見られない限り、世界の株式市場の上値は重い状態が当面続くと考えられます。

中長期的には、世界での新型コロナウイルスの感染が収束に向かうとの兆しが見られれば、市場心理が一先ず持ち直し、株価は反発に向かうと考えられます。世界的に金融緩和および財政拡張が行われることで、市場心理が好転すると期待されます。

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商号:三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第347号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、 一般社団法人日本投資顧問業協会

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