日本電気株式会社のプレスリリース
DFNSのデジタルアセット技術とNECのSIおよび金融市場の知見を融合し、国内データセンター、プライベートクラウド、オンプレミスなど、日本の法規制やセキュリティ要件に適合した柔軟な展開オプションに対応
日本電気株式会社(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼 CEO:森田 隆之、以下「NEC」)とDFNS(本社:フランス・パリ、以下「DFNS」)は、日本の金融機関向け安全なデジタルアセットインフラの実現に向けた協業について基本合意書(MOU)を締結しました。 本協業において両社は、NECが現在検討中のカストディシステム(※1)をはじめとする金融機関の各種システムに対し、DFNSのウォレット、鍵管理、ポリシー・ガバナンス管理、取引オーケストレーションなどのシステムを組み込む検討を進めます。NECは、日本の金融セクターにおけるSIerとして長年培ってきた実績と知見を活用します。
■背景
デジタルアセットを取り巻く市場環境や規制の整備が進む中、日本の金融機関においても、暗号資産やデジタル証券などを取り扱うための業務・システム基盤の検討が加速しています。
多くの金融機関は、デジタルアセット技術そのものよりも、勘定系、バックオフィス、リスク・コンプライアンス管理、監査といった既存システムとの接続に課題を抱えています。新しいデジタルアセットインフラは、既存の承認ワークフロー、アクセス制御の枠組み、セキュリティポリシー、データレジデンシー(保管先)要件に適合し、かつ日本の金融機関が期待する高い信頼性基準で運用できなければなりません。
NECは数十年にわたり、日本の金融機関向けにミッションクリティカルなシステムを設計・構築・運用してきた実績があり、デジタルアセット領域においても新たなサービス基盤の開発を進めています。一方DFNSは、さまざまなSIerやテクノロジーパートナーと連携し、欧州、APAC、米国において、銀行、フィンテック、民間企業などに機関投資家グレードのデジタルアセットインフラを提供しています。
DFNSの技術と、NECのSIケイパビリティおよび金融セクターにおける専門知識を組み合わせることで、両社は日本の金融機関に対し、既存環境の枠内でデジタルアセットを導入するための現実的な選択肢を提供することを目指します。
■本協業で目指すこと
本協業を通じて、NECはDFNSの技術を自社システムにおけるコンポーネントとして評価し、以下の領域を重点的に検討します。
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NECのシステムコンポーネントとしてDFNSの技術を活用
NECは、現在検討中のカストディシステムを含め、自社のデジタルアセットインフラにおいてDFNSのウォレットおよび鍵管理技術の活用を検討します。また、日本の金融セクターにおけるSIerとしての経験を活かし、金融機関の既存の勘定系、バックオフィス、コンプライアンスシステム等との統合方法についても評価・検証を行います。
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日本の法規制および金融実務への対応
日本の関連規制、セキュリティポリシー、業務・運用要件を踏まえ、個々の金融機関のガバナンス枠組みに適したシステム構成を検討します。
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金融機関のセキュリティポリシーに応じた柔軟な展開オプション
金融機関ごとに異なるセキュリティポリシーやデータレジデンシー(保管先)要件に対応するため、DFNSプラットフォームは多彩な導入モデルをサポートします。SaaSモデルをはじめ、署名コンポーネントを自社の国内データセンターでホストするハイブリッド構成、自社プライベートクラウド、さらにはエアギャップ型のオフライン構成を含む完全オンプレミス導入に対応可能です。これらのオプションは、署名コンポーネントだけでなく、ウォレットオーケストレーション(※2)、ポリシー・ガバナンス管理、取引管理、鍵管理を含むDFNSプラットフォーム全体を網羅します。これにより、暗号資産のカストディおよび委託に関する国内規制要件に沿って、すべての鍵、データ、運用を日本国内かつ自社インフラ内に保持することができます。
■今後の展開
NECとDFNSは、日本の金融機関との対話を進めながら、導入要件の具体化およびソリューション構成の検証を進めます。
将来的には、暗号資産に加え、デジタル証券をはじめとする幅広いデジタルアセットへの対応も視野に、日本の金融機関による新たなデジタルアセット関連サービスの立ち上げと高度化を支援します。
両社は、国内の法規制や金融機関に求められる安全性・信頼性を考慮しながら、日本におけるデジタルアセットの健全な普及と金融サービスの発展に貢献していきます。
(注1)カストディシステム:デジタルアセットの保管および管理に関する業務を支援するシステム。
(注2)ウォレットオーケストレーション:複数のウォレットや鍵管理方式、取引、承認ルールなどを一元的に連携・制御し、デジタル資産の管理・取引業務を統合的に運用する仕組み。
会社概要
日本電気株式会社(NEC)
創立:1899年7月
取締役 代表執行役社長 兼 CEO: 森田 隆之
NECは、125年以上の歴史を有する、AIやサイバーセキュリティ、通信などの技術を強みとするグローバルテクノロジー企業です。社会と産業のAIトランスフォーメーションを推進するITサービス事業と、日本をはじめ世界の安全保障に貢献する社会インフラ事業を展開しています。業種横断の先進的な知見と最先端技術を結集し体系化した価値創造モデル「BluStellar(ブルーステラ)」を中核に、世界に革新と安心を届け、誰もが人間性を十分に発揮できる社会の実現を目指します。
DFNS
DFNSは、デジタルアセットのためのコアバンキング・プラットフォームです。2020年以降、DFNSはフィンテック、銀行、およびエンタープライズ企業に対し、オンチェーン上で資産を発行・移転・ガバナンスするためのインフラを提供してきました。本プラットフォームは、ウォレット、鍵管理、ノード、取引処理、トレジャリー管理、トークン化、ワークフローオーケストレーション、ガバナンス、コンプライアンスを備えた新しいアカウントレイヤーを統合し、100以上のブロックチェーンおよびサードパーティサービスへの接続性を提供します。DFNSは、SaaS、ハイブリッド、およびオンプレミス展開から選択できる柔軟性を機関投資家に提供しています。SOC 2 Type IIに準拠し、ISO 27001、27017、27018の認証を取得しています。500以上のフィンテックや金融機関がDFNS上で稼働しており、グローバルなステーブルコイン取引量の1%以上を処理しています。DFNSはパリに本社を置き、ニューヨーク、ジュネーブ、ドバイ、シンガポール、香港、サンパウロにオフィスを構えています。詳細については、www.dfns.co をご覧ください。
【本件に関するお客さまからのお問い合わせ先】
NEC デジタルファイナンス統括部
E-Mail:digital-asset@contact.jp.nec.com
DFNS
E-Mail:Sales@dfns.co

