行動経済学×AIで経営者の「楽観バイアス」を科学的に補正するPensata、Techstars Tokyo 2026に採択 ― 総額24.6万ドル(約4,000万円)の資金調達を実施

一橋大学ICS准教授の学術的助言を得た論文をSSRNで公開、米国CPA向けAI-CFOアシスタント『Cashflowlens』の米国展開(US GTM)を本格化

ベータインテグラル株式会社のプレスリリース

当社の親会社であり、行動経済学に基づいたAI-CFOアシスタントを開発するPensata, Inc.(米国デラウェア州、CEO:川上泰弘、以下「Pensata」)は、世界最大級のプレシード投資家であるTechstarsが運営するアクセラレータープログラム「Techstars Tokyo 2026」に採択されたことをお知らせいたします。本プログラムには世界100以上の国・地域から応募があり、採択率約1%の厳格な審査を経て12社のみが選抜されています。また、本採択に際してエンジェル投資家およびTechstarsより総額24.6万ドル(約4,000万円)の資金調達を実施いたしました。今後はTechstarsのグローバルネットワークを最大限に活用し、米国市場へのGo-To-Market(GTM)を本格化してまいります。

■ Techstars Tokyo 2026 採択と資金調達の背景

Pensataは、中小企業(SME)の黒字倒産や資金ショートの多くが、経営者自身の「何とかなる」という「楽観バイアス(Optimism Bias)」に起因しているという課題に着目しています。この課題を解決するため、行動経済学の理論と数理モデルを活用し、楽観的な事業計画を現実的な予測へと自動補正するAIエージェント「Cashflowlens」を開発しています。これにより、公認会計士(CPA)がクライアントに対してFractional CFO(社外CFO)サービスをスケール提供し、キャッシュフロー分析にかかる時間を80%削減することが可能になります。

今回、米国市場におけるスケーラブルなCPA向けSaaS展開を見据える中、Pensataの技術力およびグローバルな事業ポテンシャルが評価され、「Techstars Tokyo 2026」への採択に至りました。調達した資金を活用し、米国でのデザインパートナー獲得とプロダクトのローカライズをさらに加速させます。

■ 技術基盤:行動パラメータ測定エンジンと学術的裏付け

Cashflowlensの中核には、Pensataが開発する行動パラメータ測定エンジン(日米で特許出願中: 日本 2026年2月、米国 2026年7月)があります。同エンジンは、リスク感応度・損失回避・確率加重といったプロスペクト理論に基づく意思決定特性を個人単位で測定し、経営者の事業計画に含まれるバイアスを定量的に補正します。表面的な属性データに依存せず、意思決定特性そのものを測定するアプローチです。補正はすべて経済的意味を持つパラメータに基づく検証可能な変換であり、貸出審査に求められる説明可能性を設計段階から備えています。測定は約20分の意思決定バッテリーで完結するため、信用履歴のない創業初期の経営者も測定可能です。また、通常状態とストレス状態の意思決定特性を分離して測定する設計により、資金繰り悪化局面での判断の変化 ― デフォルトが実際に決まる局面 ― を事前に捉えます。

Pensataは、この測定エンジンの設計とその数理的基盤をまとめた論文 “Beyond FICO: Behavioral Calibration of SME Cash Flows and the Future of Revenue-Based Financing” を、一橋大学大学院国際企業戦略研究科(ICS)の藤谷涼佑准教授の学術的助言を得て執筆し、研究論文プラットフォームSSRNにて公開しました。同研究では、データ収集に先立ち仮説と分析計画を公的登録機関(OSF Registries)に事前登録(DOI: 10.17605/OSF.IO/N2MW9)しており、科学的透明性を担保した実証プログラムを進めています。

▶ 論文はこちら: https://ssrn.com/abstract=7235778

■ 今後の展開:米国市場(US GTM)への本格参入

Techstarsの強力なネットワークを活用し、以下の取り組みを推進します。

The “Alpha 10” Cohort Initiativeの推進: Techstarsのグローバルネットワークを活用し、米国のCPAファーム10社をデザインパートナーとして集中的に獲得します。

シリコンバレーでの共同開発: すでに米国の会計事務所が最初のデザインパートナーとして参画しており、米国版Cashflowlensのローカライズ開発を共同で進めています。

■ コメント

エンジェル投資家 末吉浩武 氏

(元シティグループ証券 マルチアセットグループ本部 ストラクチャード商品部長/前 SMBC日興証券 金融市場本部シニアアドバイザー)

「川上CEOのグローバルな金融機関での数理モデル開発の深い知見と、チームの法務に関する専門性が融合したPensataを高く評価しています。経営者の『楽観バイアス』をAIと行動経済学で科学的に補正するというアプローチは、世界中のSMEが抱える普遍的な課題を解決する画期的なソリューションです。今回のTechstarsからのご出資とプログラム採択を皮切りに、彼らが米国市場、そして世界へと大きく飛躍することを期待し、支援させていただきます。」

Techstars Tokyo Managing Director 白戸勇輝 氏

「PensataをTechstars Tokyo 2026に迎え入れることができ、大変嬉しく思います。表面的なメタデータに依存するのではなく、特許出願中のAIエンジンを利用して人間の意思決定特性そのものをスコアリングするという彼らのアプローチは、グローバル市場においても非常にユニークであり、高い競争力を持つものと確信します。PensataがTechstarsのグローバル・ネットワークを最大限に活用し、米国でのデザインパートナー獲得やGTMを力強く推し進められるよう、全面的にバックアップしていきます。」

Pensata, Inc. CEO 川上 泰弘

「この度、世界トップクラスのアクセラレーターであるTechstarsに採択され、さらにエンジェル投資家の末吉様をはじめとする皆様から多大なるご支援を頂けたことを心より感謝申し上げます。私たちの『Cashflowlens』は、経営者の見えないバイアスを可視化し、防げるはずの倒産をなくすためのプロダクトです。測定技術の理論的基盤は一橋ICSの藤谷准教授の助言を得て論文として公開しており、科学的な検証に耐える形で開発を進めています。日本で磨いた測定技術を携え、創業初日から世界最大の米国市場に挑む — この構えこそが私たちの強みです。今後は強力なTechstarsネットワークを通じて米国のCPAファームとの協業を深めていきます。」

■ 会社概要

Pensata, Inc.(親会社)

– 所在地: 米国デラウェア州

– 設立: 2026年3月30日

– 経営陣: CEO 川上泰弘(Yasuhiro Kawakami, CFA / 元 国際金融公社〔IFC・世界銀行グループ〕シニア・ファイナンシャル・オフィサー)、Co-Founder 岡本陽平(Yohei Okamoto, 元裁判官・弁護士)

– 事業内容: 行動経済学とAIを活用した行動パラメータ測定エンジン「BYLAS™ Engine」およびCPA向けCFOアシスタント「Cashflowlens」の開発・提供

ベータインテグラル株式会社(日本子会社・本リリース配信元)

– 所在地: 東京都品川区

– 事業内容: Pensata, Inc.の日本事業運営

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