株式会社ストラテジックキャピタルのプレスリリース
詳細は特設ウェブサイト(https://stracap.jp/7226-KYOKUTO)をご覧ください。
株式会社ストラテジックキャピタル及び同社が運用するファンド(以下「SC」)は、極東開発工業株式会社(以下「極東開発」)の株式を約7%保有しています。
SCは、極東開発に対し、本年6月開催予定の極東開発の定時株主総会において、株主提案権を行使する書面を発送する予定であることを事前に公表いたします。予定している株主提案の概要及びその背景についてはhttps://stracap.jp/7226-KYOKUTO又は株式会社ストラテジックキャピタルのホームページ右上の特設サイトリンク(https://stracap.jp/)をご参照ください。
<極東開発の概要>
極東開発は日本の特装車市場におけるトップ企業の一社(※)であり、国内において寡占市場を形成しています。しかし、優れた事業を営んでいるにもかかわらず、不十分な資本政策によって自己資本比率が約70%まで上昇し、ROEが低下しており、その結果、株価は10年以上解散価値を超えること無く推移しています。すなわち、極東開発の経営陣は、不適切な資本政策によって優れた事業の価値を毀損し、株価を低迷させています。
※極東開発は国内シェア1位の製品(タンクローリ、トレーラ、コンクリートポンプ車、他)や国内シェア2位の製品(ダンプトラック、ごみ収集車、テールゲートリフタ、他)を多数製造販売しています。
<現代表取締役社長である布原達也氏ら経営陣の責任>
現代表取締役社長の布原達也氏は、2020年4月(PBRは0.57倍)に代表取締役社長に就任し、2022年5月(PBRは0.49倍)に現行経営計画を発表していますが、2023年3月22日現在のPBRは0.55倍と、依然株価は低迷したままです。自己資本比率は社長就任直前の2020年3月期末が67.5%であるのに対し、2022年3月期末は73.0%、2022年12月末現在は69.8%となっており、布原達也氏の就任以降も極東開発は過剰な自己資本をさらに上積みしています。
また、布原達也氏を含む極東開発の経営陣(以下「布原達也氏ら」)が2022年5月に発表した現行経営計画は、株価低迷を自らの在任中に解消する意思は無いともとれるものでした。何故なら、布原達也氏が社長を務めているであろう2025年3月期までの中期経営計画は売上高と営業利益率の目標だけを掲げ、ROE10%の目標達成は自らの引退後であろう2031年3月期としたのです。ROEなどの指標を含まない経営計画を発表し、退任後のROE目標を掲げることは無責任の誹りを逃れないでしょう。
SCは極東開発の大株主として、布原達也氏らと対話をはじめてから2年が経過しました。しかし、布原達也氏らは上述した無責任な経営計画を発表し、SCからの指摘があってもこれまでのところ経営計画を修正することなく、株価の低迷を放置しています。
<SCが株主提案を事前に公開した背景>
布原達也氏らは誤った資本政策を採用して自己資本を積み上げ、株価を低迷させている「責任」があります。また、株主と真摯に向き合い、企業価値を向上させる「義務」があります。
しかし、布原達也氏らはこのような「責任」と「義務」を理解しておらず、自らの「責任」を放棄し、「義務」を果たしていません。
極東開発は投資家説明会を行っておらず、多くの株主の皆様にとっては株主総会が唯一、経営陣と向き合える場所となっています。SCは一人でも多くの株主様が株主総会にご来場いただくこと、そして布原達也氏らが一人でも多くの株主様と真摯に向き合う機会を与えられること、これらが極東開発の企業価値向上に資すると考えております。
<株主総会の開催予定>
極東開発は昨年本社ビルを新しく取得し、本社を移転しました。そのため、今年から定時株主総会は以下のとおり開催場所が変更となっております。
開催場所:ホテルモントレ大阪(JR大阪駅より徒歩約7分)
開催日:6/27(火)
(注)極東開発の株主総会に関する開催場所及び開催日時は2023年3月23日現在のヒアリングに基づくものであり、今後変更される可能性があります。詳細は極東開発から5月以降に開示される株主総会招集通知をご覧ください。
https://prtimes.jp/a/?f=d52343-56-a729d95ed6aa12de04b58d4759535aac.pdf