画期的な薬物抗体複合体やCDK7阻害剤による難治性ガンに対する医薬品を開発するKirilys Therapeutics, Inc.へ出資

グローバル・ブレイン株式会社のプレスリリース

グローバル・ブレイン株式会社(以下、グローバル・ブレイン)が運営する、KDDI Open Innovation Fund 3号(以下、KOIF3号)およびグローバル・ブレイン8号投資事業有限責任組合(以下、GB8号ファンド)は、Kirilys Therapeutics, Inc.(本社:米国 / 以下、Kirilys)へ出資を実行したことをお知らせいたします。

Kirilysは投資会社Catalys Pacificによって米国で創業された、アンメットニーズの高い難治性がんに対する治療薬を開発する臨床ステージのバイオベンチャーです。リードアセットであるKRLS-004は5T4標的のベストインクラスの薬物抗体複合体(Antibody-drug conjugate, ADC)であり、既に臨床効果が実証されているリンカー/ペイロード技術を活用して、薬物をがん細胞に安全かつ安定的にデリバリできることが期待され、現在は臨床試験フェーズ1を実施しています。もう一つのアセットであるKRLS-017は、多くのがん細胞が特に依存する転写因子であり、また細胞周期異常の制御因子でもあるCDK7を可逆的に阻害する低分子化合物です。日本の大手総合化学メーカーのUBE株式会社からライセンス導入した製品であり、前臨床試験では高い選択性と薬としての特性を示しています。現在はD2G Oncology, Inc.とのパートナーシップを通じてがんバイオマーカーの知見も踏まえた開発が進められています。

2020年には世界中で推定1,930万件のがん症例が新規に報告され、約1,000万人ががんにより亡くなっています。治療のための様々な新薬が開発されているにも関わらず未だ根絶されていないがんは、新しい作用機序を有する治療薬の開発が求められています。Kirilysは最先端技術をベースとしたがんに対する最高クラスの有効性を示唆するアセットを複数有しており、世界中で苦しむがん患者のアンメットニーズをいち早く充足できるよう新薬のさらなる開発を加速していきます。

グローバル・ブレインはKirilysの持つアセットの技術力と市場ポテンシャル、優秀な経営陣、そして日本発の創薬を米国で開発するビジネスモデルを評価し、今回の出資を決定しました。国内外の事業会社とも連携しKirilys の事業成長に貢献してまいります。

■Kirilysについて
会社名 Kirilys Therapeutics, Inc.
所在地 California, US
設立日 2021年3月
事業内容 難治性がんに対する医薬品の開発
URL https://kirilys.com/

■KOIF3号について
登記上の名称 KDDI新規事業育成3号投資事業有限責任組合
無限責任組合員 グローバル・ブレイン株式会社
運用総額 200億円

■GB8号ファンドについて
登記上の名称 グローバル・ブレイン8号投資事業有限責任組合
無限責任組合員 グローバル・ブレイン株式会社

■グローバル・ブレインについて
会社名 グローバル・ブレイン株式会社
所在地 東京都渋谷区桜丘町10-11
代表者 代表取締役社長 百合本 安彦
設立日 1998年1月
事業内容 ベンチャーキャピタル事業
URL https://globalbrains.com

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