損害保険ジャパン株式会社のプレスリリース
損害保険ジャパン株式会社（取締役社長：白川 儀一、以下「損保ジャパン」）は、イスラエルのスタートアップ企業である Parametrix Ltd.（CEO: Yonatan Hatzor、以下「パラメトリックス社」）の最先端のデジタル技術のシステムダウンリスクを補償する複数保険商品の引受業務への活用を開始します。
損保ジャパンは、２０２０年８月からパラメトリックス社が有するクラウドサービスのシステムダウン時のリスク検知に関する技術を活用し、デジタルプラットフォーマーに向けた商品のマーケティングを行っていました。当初は主にＥＣ事業者に向けて、クラウドシステムダウン時に発生する損害を補償する商品についてニーズを検証していましたが、２０２３年１月からＥＣ事業者に限らず、オンラインで事業を行う事業者に向けてパラメトリックス社と連携した商品提供を行っていくこととしました。
新型コロナウイルス感染症の流行を背景に、ＳａａＳ市場、ネット証券などの金融機関、オンラインコンテンツ・サービス提供事業者、イベント開催・支援事業者など、インターネット上でのサービス・事業は世界的に急拡大しました。損保ジャパンは、これらの事業を行うにあたり存在するシステムダウンのリスクに備える保険を提供することで、安心・安全な事業環境の構築を支援します。
２. パラメトリックス社と連携した商品
パラメトリックス社のシステムダウンリスクの定量化・検知技術を、様々なオンラインサービスの提供事業者のシステム障害リスクに対応する商品に活用します。具体的には以下のような補償の設計に活用することを想定しています。
（１）オンラインサービスＳＬＡ拡充補償
サービス提供事業者がサービス利用者と結ぶＳＬＡ※に基づいた補償金の支払いによる損害を補償します。保険により補償資力をバックアップすることで、より積極的な利用者保護を実現し、お客さま満足度の向上や他社サービスとの差別化を図ることが可能となります。
※Service Level Agreementの略で、サービスの提供事業者とその利用者の間で結ばれる、サービスのレベル（定義、範囲、内容、達成目標等）に関する合意サービス水準、サービス品質保証のことをいいます。
（２）オンラインビジネス利益補償
営業が停止した時間（システムダウン時間）に応じた喪失利益を補償します。
直近の売上高から損害の大きさは推定されるため実際の損害により忠実な補償が可能となります。
（３）オンラインイベント中止補償
被保険者のサービスを利用して企画・実施されるオンラインイベントが中止・変更を余儀なくされた場合に発生するお詫び費用や再開催費用等を補償します。イベントごとに補償が可能なため個別性の高い補償が可能となります。
【各補償の詳細】
| オンラインＳＬＡ拡充補償 | オンラインビジネス利益補償 | オンラインイベント中止補償 | |
| 契約者・被保険者 | サービス提供事業者 | サービス提供事業者、 サービス利用事業者 |
サービス提供事業者、 サービス利用事業者 |
| 補償の内容 | ＳＬＡに基づく補償金支払いによる損害 | 営業が停止した時間に応じた喪失利益 | イベント中止・変更を余儀なくされた際に発生する お詫び費用や再開催費用等 |
４．今後について
損保ジャパンは、「“安心・安全・健康のテーマパーク”により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会を実現する」というＳＯＭＰＯのパーパス実現に向けて、ブランドスローガン「Innovation for Wellbeing」を具現化する取り組みを通じてサステナブルな社会の実現に貢献していきます。
【参考：パラメトリックス社について】
会社名 ：Parametrix Ltd.
代表者 ：CEO Yonatan Hatzor
所在地 ：Eliezer Kaplan St 2, Tel Aviv-Yafo, Israel
設立年月日 ：２０１９年８月
事業の内容 ：Webサービスのシステム稼働データ収集、モニタリング、ダウンタイムモデリング（保険のプライシングモデル）
以上
