株式会社インフキュリオン・グループのプレスリリース
株式会社インフキュリオン・グループ(本社:東京都千代田区、代表取締役:丸山 弘毅)は、生活者の決済動向などを調査する「決済動向調査」を2015年から毎年実施しています。今年は、昨年に引き続きデビットカード・プリペイドカードの利用がさらに増加しました。また、QRコード決済の認知度が大きく向上し、「キャッシュレス派」の比率が全体の半数に迫るなど、キャッシュレス決済の浸透がうかがえる結果となりました。以下、調査結果の主なポイントをご紹介します。
<調査結果のポイント>
◾︎ ブランドデビットとブランドプリペイドの利用が5年連続で増加
ブランドデビットの利用者は昨年比約2割増。
◾︎ 約50%がキャッシュレス派
「キャッシュレス派」が47.9%、「現金派」が52.1%となりました。また、年齢が高くなるにつれ「キャッシュレス派」の比率が増え、最もキャッシュレス決済を利用しているのは男女ともに60代との結果になりました。
◾︎ キャッシュレス派が最も多い都道府県は千葉県。次いで三重県
◾︎ QRコード決済アプリの利用率は11.6%
・ 1位はPayPay、2位は楽天ペイ、3位はLINE Pay、4位はd払いと続きます。
・ PayPay、楽天ペイは男性の利用が多く、d払いは女性の利用者が多い傾向。また、LINE Payは若年層に人気
・ QRコード決済利用者は、男性が約60%。特に30代男性に多く利用されている。
◾︎ 家電量販店や百貨店、ガソリンスタンド、公共交通機関では、キャッシュレス派が過半数
一方で、タクシーや医療機関では現金の利用が多く、これらの業界はキャッシュレス化のポテンシャルが高いことがうかがえます。
<調査概要>
調査手法:2段階(全体調査・詳細調査)のインターネット調査
調査地域:全国
対象者条件:16~69歳男女
*8セグメント詳細は最終ページ参照
「2019年版 決済動向調査」は、過去調査と同様の調査方法で実施しました。2015年から毎年実施している結果を踏まえ分析しています。
<調査結果>
■ ブランドデビットとブランドプリペイドの利用が5年連続で増加。ブランドデビットの利用率は昨年比約2割増。
各カテゴリーのうちいずれかのサービスを「利用している」と回答した割合(n=20,000)
*「QRコード決済アプリ」は、2019年から調査
■ 約50%がキャッシュレス派。年齢とキャッシュレス決済の利用率は比例傾向。
全体調査では、「キャッシュレス派」(※1)が47.9%、「現金派」(※2)が52.1%となりました。また、年齢が高くなるにつれ「キャッシュレス派」の比率が増え、最もキャッシュレス決済を利用しているのは男女ともに60代との結果になりました。
(※1 )過去1年の決済において、「キャッシュレス決済が多い」、「現金とキャッシュレス決済がだいたい同じくらい」を選択した回答者
(※2) 過去1年の決済において、「現金が多い」、「キャッシュレス決済手段を持っていない」を選択した回答者
「キャッシュレス派」・「現金派」 性年代別比率
赤:キャッシュレス派、黒:現金派
■ キャッシュレス派が最も多い都道府県は千葉県。次いで三重県。
「キャッシュレス派」・「現金派」の比率による都道府県ランキング(キャッシュレス派上位15位まで)
■ QRコード決済アプリの利用率は11.6%。1位はPayPay、2位は楽天ペイ、3位はLINE Pay、4位はd払いと続く。
QRコード決済アプリの利用率は11.6%で、ブランドデビット(12.2%)に迫る結果となりました。また、利用アプリのランキングではPayPayが47.9%で利用率1位となりました。
調査対象2万人のうち、QRコード決済アプリ利用者は11.6%(2,326人)
QRコード決済各アプリの利用率(QRコード決済アプリ利用者ベースn=2,326)
■ PayPay、楽天ペイは男性の利用が多い。d払いは女性の利用者が多い傾向。また、LINE Payは若年層に人気。
主要4アプリの利用者の性別・年齢構成
*PayPay(ペイペイ):n=1,114 楽天ペイ:n=768 LINE Pay:n=694 d払い:n=556
■ QRコード決済利用者は、男性が約60%。特に30代男性に多く利用されている。
QRコード決済アプリ利用者の男女構成
性・年代別QRコード決済アプリ利用率
■ QRコード決済は日本全国でまんべんなく利用されている。
QRコード決済の利用率に地域による差はほとんどなく、全国で偏りなく利用されている様子がうかがえます。
地域別QRコード決済アプリ利用率
■ QRコード決済サービスの認知率が大幅に向上。
QRコード決済の認知率は78.6%となり、前回調査(2018年)の56.5%から大きく向上しました。
QRコード決済サービスの認知率
■ EC向け決済では、約8割がキャリア決済およびPOSAカード*を認知。後払い決済も半数以上に認知されている。
*POSAカード:店頭で購入できるプリペイドカード(iTunes、Amazon等)
決済手段別認知率(インターネットショッピング利用者ベース n=686)
■ キャリア決済、POSAカードはデジタルコンテンツの購入で多く利用。後払い決済は化粧品や衣類の購入時に人気。
キャリア決済、POSAカード(店頭で購入できるプリペイドカード)は、デジタルコンテンツの購入時に多く利用されている一方、後払い決済は化粧品や衣類の購入時に多く利用されており、決済手段によって利用方法に偏りがある結果となりました。
決済手段別利用率(インターネットショッピング利用者中、各決済手段利用者ベース)
*その他、「書籍」「家具」なども調査
■ 家電量販店や百貨店、ガソリンスタンド、公共交通機関では、キャッシュレス派が過半数。
家電量販店や百貨店、ガソリンスタンド、公共交通機関では、「キャッシュレス派」*が過半数を超えました。一方で、タクシーや医療機関では現金の利用が多く、これらの業界はキャッシュレス化のポテンシャルが高いことがうかがえます。
* 利用している店舗や施設での支払いの際に、「キャッシュレス決済が多い」、「キャッシュレス決済と現金が同じくらい」を選択した回答者
店舗等利用先別キャッシュレス・現金比率(各店舗等利用者ベース)
<調査概要>(一部再掲)
調査手法:2段階(全体調査・詳細調査)のインターネット調査
調査地域:全国
対象者条件:16~69歳男女
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