アマゾンジャパン合同会社のプレスリリース
Amazon.com, Inc. の関連会社であるアマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(以下、その関連会社も含み総称して「AWS」)は、SBIホールディングス株式会社(以下、SBIHD)がAWSを推奨クラウドプロバイダーに選定したことを発表しました。SBIHDは、AWSと新たに5年にわたる契約を締結し、新生銀行グループとの事業シナジー効果の最大化、顧客向けの金融商品の開発、システム統合、地方創生、そして新規事業の創出に向けた取り組みを加速させます。
SBIHDは、AWSのクラウドを活用することで、SBIグループと新生銀行グループ間の顧客口座連携や金融商品の提供を加速させることに加え、認証ソリューションをはじめとするSBIHDのフィンテックサービスの迅速な展開が可能となります。さらに、AWS上で開発されるこれらのサービスにより、銀行を含む複数の金融機関にまたがるお客様に、簡単かつ安全な口座へのアクセス、財務の可視化、銀行取引の簡素化などを提供します。
AWSはSBIHDに対し、2017年より地域金融機関を含むSBIHDのビジネスパートナーと連携したクラウド技術の実装、人材育成、規制への対応などを支援してきました。今回AWSは、SBIHDの推奨クラウドプロバイダーとして新たに5年にわたる契約を締結したことにより、SBIHDが加速させる金融機関向け認証認可基盤サービスTrust IdiomⓇなどを含むFintech関連サービスの提供支援に加え、地域金融機関の収益力強化、インターネットバンキングへの顧客招致のための開発などの推進を支援していきます。SBIHDは、AWSを採用してクラウドネイティブなアーキテクチャで勘定系システムの開発も進めており、地域金融機関における提案を加速しています。福島銀行が2024年度内に導入・稼働を予定していますが、ミッションクリティカルな勘定系システムのプラットフォームの設計に対して「AWSプロフェッショナルサービス( https://aws.amazon.com/jp/professional-services/ )」が伴走支援を提供することに加え、設計・実装を進める過程で「AWS Well-Architected Framework( https://aws.amazon.com/jp/architecture/well-architected/?wa-lens-whitepapers.sort-by=item.additionalFields.sortDate&wa-lens-whitepapers.sort-order=desc&wa-guidance-whitepapers.sort-by=item.additionalFields.sortDate&wa-guidance-whitepapers.sort-order=desc )」を利用したアセスメントを行いながら、最適なインフラ環境の構築を進めます。また、SBIHDは、デジタル化された有価証券による資金調達手段であるSTO(セキュリティ トークン オファーリング)などのデジタルアセットに関し、大阪デジタルエクスチェンジの取引プラットフォームをAWSの活用も含めて構築することを計画しています。
今回新たに締結した契約においてSBI証券は、新生銀行などとの連携により、今後予定されている取引手数料無料化によるトランザクションボリューム拡大に対し、低コストを維持したまま、柔軟性とスケーラビリティを有するAWSクラウドを活用したトレーディングプラットフォームの構築を進めます。さらにSBI証券は、オンライン取引システムおよび関連するシステムを、AWSに移行する予定です。SBI証券の本システムは、低遅延かつ高い可用性が求められるため、AWSのソリューションアーキテクトによる金融のベストプラクティスに基づくアーキテクチャ レビューを行っています。
SBIグループおよび新生銀行グループでは、ビジネス戦略の実現に向け、グループ全体の業務の課題解決や効率化を促進するため、また、グループ横断でクラウド活用を推進する組織を構築するために、デジタル人材の育成、特にクラウド人材の育成に注力します。その取り組みの例としては、AWSが無償で提供するクラウド移行支援プログラム「ITトランスフォーメーションパッケージ2.0 for FIN」*を活用し、クラウド移行の手法を会得し、組織変革、カルチャーチェンジを実現します。また、AWSが提供するデジタル人材育成包括支援プログラム「AWS Skills Guild( https://aws.amazon.com/jp/training/teams/aws-skills-guild/ )」を利用し、AWS認定のエンジニアを育成することに加え、新入社員研修のプログラムにもAWS入門トレーニングを導入し、次世代のクラウドネイティブ技術者の育成も強化していきます。
SBIホールディングス株式会社代表取締役会長兼社長 北尾 吉孝氏は、次のように述べています。「SBIグループはこれまで、顧客中心主義の徹底と革新的な新技術によって金融業界での変革を実現してきました。社会のあり方が大きく変わり、急激に変化する今、当社グループは金融を核に金融を超える事業展開を推進しています。ブロックチェーン、人工知能、機械学習などの領域において、クラウド技術を駆使した圧倒的な先進性を有するアマゾン ウェブ サービスとの今回の提携が、デジタル生態系において相互補完的なシナジーを発揮し、次世代の社会変革をもたらすことができると確信しています」
AWSグローバル金融事業統括責任者であるScott Mullinsは、次のように述べています。「世界の金融業界では、クラウド技術を活用してより良い顧客体験を提供するため、急速にデジタル化が進んでいます。SBIグループがAWSを推奨クラウドプロバイダーに選定したことで、同社が今後さらに安全かつ拡張性の高いクラウドの環境で、日本をはじめグローバルでの事業展開を加速させることを確信しています。また、AWSとSBIホールディングスが締結した今回の契約により、日本の金融業界における新たなコラボレーションの促進に加え、顧客体験の改善、そして、SBIグループの成功に寄与する効率性の向上に期待しています」
* ITトランスフォーメーションパッケージ2.0 for FIN:AWSが、ITシステム環境のへの移行を、評価(Assess)、準備(Mobilize)、マイグレーション&モダナイゼーション(Migrate & Modernize)のフェーズに分けて無料で支援を行うITトランスフォーメーションパッケージ2.0に、コンプライアンス観点での情報提供、金融アーキテクトによるアーキテクチャーレビューなどを追加し、セキュリティと可用性が求められる金融固有の要件に対応したプログラム
アマゾン ウェブ サービスについて
アマゾン ウェブ サービス(AWS)は15年以上にわたり、世界で最も包括的かつ幅広く採用されたクラウドサービスになっています。AWSは、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーク、分析、機械学習および人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティ、ハイブリッド、仮想現実(VR)および拡張現実(AR)、メディア、ならびにアプリケーション開発、展開および管理に関する200種類以上のフル機能のサービスを提供しています。AWSのサービスは、30のリージョンにある96のアベイラビリティーゾーン(AZ)でご利用いただけます。これに加え、オーストラリア、カナダ、イスラエル、ニュージーランド、タイの5のリージョンにおける15のAZの開設計画を発表しています。AWSのサービスは、アジリティを高めながら同時にコストを削減できるインフラエンジンとして、急速に成長しているスタートアップや大手企業、有数の政府機関を含む数百万以上のアクティブなお客様から信頼を獲得しています。AWSの詳細については以下のURLをご参照ください。https://aws.amazon.com/
Amazon について
Amazonは4つの理念を指針としています。お客様を起点にすること、創造への情熱、優れた運営へのこだわり、そして長期的な発想です。Amazonは、地球上で最もお客様を大切にする企業、そして地球上で最高の雇用主となり、地球上で最も安全な職場を提供することを目指しています。カスタマーレビュー、1-Click注文、パーソナライズされたおすすめ商品機能、Amazonプライム、フルフィルメント by Amazon(FBA)、アマゾン ウェブ サービス(AWS)、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle、Career Choice、Fire タブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexa、Just Walk Out technology, Amazon Studios、気候変動対策に関する誓約(The Climate Pledge)などは、Amazonが先駆けて提供している商品やサービス、取り組みです。Amazonについて詳しくはAmazon Newsroom (http://amazon-press.jp )およびAmazon ブログ (http://blog.aboutamazon.jp )から。