2022年8月度 高額保険金お支払い事例「犬の肝外胆管閉塞に約60万円」:ペット保険「PS保険」調べ

ペットメディカルサポート株式会社のプレスリリース

ペット保険の「PS保険」を提供する少額短期保険会社のペットメディカルサポート株式会社(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:米満 明仁、以下『ペットメディカルサポート』)は、当社ペット保険「PS保険」が、2022年8月にお支払いしました高額保険金事例についてお知らせします。
また、その中から「犬の肝外胆管閉塞」の診療について、「電話どうぶつ病院Anicli24」の院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

■2022年8月度 月間高額保険金お支払い事例
2022年8月度の高額保険金お支払い事例をご紹介します。

事例 種類 病気・ケガの種類 お支払い金額
1 壊死性肺炎
創傷
吐血ほか
約60万円
2 肝外胆管閉塞 約60万円
3 僧帽弁閉鎖不全症 約55万円
4 髄膜腫 約55万円
5 僧帽弁閉鎖不全症 約50万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しています。
※個別の契約に関してはお答えいたしかねます。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。
※2022年8月1日~2022年8月31日に保険金支払手続きを行った事案について掲載しています。

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

■平均的な保険金お支払い事例
保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的なお支払い事例としてペットの異物誤飲の診療をご紹介します。
異物誤飲の事例

事例 種類 病気・ケガの種類 お支払い金額
1 異物誤飲 約27,000円

上記金額は、1,000円未満を切り捨てています。

■高額診療「犬の肝外胆管閉塞」を獣医師が解説
2022年8月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の肝外胆管閉塞」の診療内容について、当サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

肝外胆管閉塞とは、どんな病気なのか
胆管(たんかん)は、胆汁を運ぶ通路で、肝臓から外に出た胆管を肝外胆管と呼びます。肝外胆管の途中には胆嚢(たんのう)があり、胆嚢から先の胆管は総胆管といいます。肝外胆管閉塞とは、肝外胆管が詰まってしまう疾患です。

症状は、嘔吐(おうと)、食欲低下などが見られます。また、胆汁の流れが妨げられて高ビリルビン血症を引き起こすと、黄疸(おうだん:皮膚や粘膜が黄色くなる症状)が生じる場合があります。総胆管が完全に閉塞すると、低血圧、心機能低下などが引き起こされます。

肝外胆管閉塞の原因は、胆管の外側にできた腫瘍による圧迫、外傷や炎症による狭窄(きょうさく:狭くすぼまった状態)などの基礎疾患や、胆管の内側の胆石や濃縮した胆汁による閉塞です。また、胆汁がゼリー状に固まってしまう胆嚢粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)が原因になる場合もあります。

肝外胆管閉塞の好発犬種(その病気にかかりやすい犬種)はありませんが、原因となりうる疾患である膵炎はミニチュア・シュナウザーやテリア種が発症しやすく、胆嚢粘液嚢腫はシェットランド・シープドッグ、アメリカン・コッカー・スパニエルなどが好発犬種です。

事例の犬の肝外胆管閉塞の通院日数、入院日数、手術回数について

種別
傷病 肝外胆管閉塞
通院日数 0日
入院日数 30日
手術回数 1回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポートが補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の肝外胆管閉塞の診療内容
※下記の内容は、犬の肝外胆管閉塞の一般的な診療についての記述であり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査
・問診、視診、触診
飼い主さんに症状が始まった時期、既往歴の有無などの問診を行い、黄疸の有無を確認します。

・血液検査
採血をして、肝酵素値の上昇や高ビリルビン血症の有無を観察します。膵特異的リパーゼの検査や血液凝固系の検査を行う場合もあります。

・超音波検査
総胆管が通常よりも拡張していないか確認します。閉塞物が確認できる場合もあります。

・レントゲン検査・CT検査
胆石がレントゲンで確認できた場合、正確な位置や大きさを把握するために、CT検査が選択される場合もあります。

治療法
炎症が原因のときは内科治療で改善する場合があります。内科治療で良くならない場合や、胆管内の閉塞物が原因の場合は外科治療が選択されます。

・内科治療
輸液療法が必要であり、通常は入院して、胆汁の排泄(はいせつ)を促す薬や抗炎症剤、抗生剤を投与します。嘔吐や食欲低下などへの対症療法を行いながら、基礎疾患がある場合は並行して治療を進めます。

・外科治療
閉塞の原因を取り除く手術を行います。ステント(胆管内部に留置して狭窄部を押し広げて流れを良くする器具)を使用したり、胆嚢を切除したりする場合もあります。

予後
内科治療で改善が見られても、再発した場合は外科手術が必要になります。悪性腫瘍が原因だった場合は、転移や再発などで予後が悪いケースが多く見られます。外科手術後の経過が良い場合でも、飲水や食事が可能になるまでは静脈点滴をしながらの入院が必要です。

まとめ
肝外胆管閉塞は外科手術が必要な場合が多く、早期発見・早期治療が大切です。健康診断を定期的に受けて、原因となる基礎疾患をいち早く発見しましょう。

【会社概要】
商号   : ペットメディカルサポート株式会社
代表者  : 代表取締役社長 米満 明仁
所在地  : 〒107-0052 東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス2階
営業開始日: 2008年5月2日
事業内容 : 少額短期保険業(登録番号 関東財務局長(少額短期保険)第24号)
資本金  : 3億3,275万円(2022年3月時点)
URL   : https://pshoken.co.jp/

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