GMOインターネットグループのプレスリリース
ヒョンデカード株式会社(Vice Chairman & CEO:Ted Chung 以下、HCC)、バンクウェアグローバル株式会社(Co-CEO:Kyungjo Lee、Co-CEO:Eunjoong Lee 以下、BwG)、株式会社エクサ(代表取締役 社長執行役員:千田 朋介 以下、エクサ)、GMO ペイメントゲートウェイ株式会社(東証プライム:証券コード 3769、代表取締役社長:相浦 一成 以下、GMO-PG)の4社は、韓国国内において提携カード発行数No.1(※1)のHCCが提供するクレジット基幹プラットフォーム「H-ALIS(Hyundai Advanced Library Card Information System)」の日本国内での展開において、協業することを合意しました。
「H-ALIS」はクレジットカードの発行を、プログラミングを伴わず標準テンプレートやパラメーター設定により実現する、実績のあるパッケージソフトウェアです。そのため日本の金融機関・金融サービスを展開する事業者は、これまでにない低コストとスピードでクレジットカードを発行することが可能となります。
(※1)韓国でPLCC(Private Label Credit Card)発行数No.1。HCC 調べ、2021年8月時点。
(※2)金融ライセンスを持つ機関が金融機能をサービス(API)として提供すること。
【背景と概要】
日本におけるキャッシュレス決済比率は2021年時点で32.5%であり、日本政府は将来的に世界最高水準の80%まで上昇させることを目指し、キャッシュレス決済の推進に取り組んでいます(※3)。中でもクレジットカード決済はキャッシュレス支払額のうち85.3%(※3)と多くを占めており、プロパーカード(※4)・提携カードに加えバーチャルカードなど多彩なクレジットカードをスピーディーに発行したいという事業者ニーズは、今後も高まると考えられます。
このような背景のもとHCC・BwG・エクサ・GMO-PGの4社は、個人消費額に占めるクレジットカード決済の割合が75.4%(2017年)(※5)を占めるクレジットカード先進国である韓国で提携カード発行数No.1のHCCが提供する、クレジット基幹プラットフォーム「H-ALIS」を日本国内向けにローカライズしてASPサービスとして提供することにしました。
日本国内での展開は、GMO-PGが提供する銀行・カード会社など金融機関のBaaSを支援する「GMO-PG プロセシングプラットフォーム」の「クレジットカードイシュイングサポート」として行い、料金体系を月額固定料金とすることでコストを低廉化します。また、PCI DSS(※6)はGMO-PGにて完全準拠し、データセンターやシステム運用要員もGMO-PGが準備するため、クレジットカードを新たに発行する事業者の負担を大幅に軽減します。さらに、拡張性のあるAPI基盤により、FinTech事業者との連携や、カード会員への様々な付加価値やサービスの提供を容易に実現することが可能となります。
(※3)一般社団法人キャッシュレス推進協議会「キャッシュレス・ロードマップ 2022」(2022年8月3日発表)
(※4)カード発行会社が独自に発行しているクレジットカードのこと。
(※5)財務総合政策研究所「「デジタル時代のイノベーションに関する研究会」報告書 第9章 韓国の動き」(2019年6月発表)
(※6)クレジット業界におけるグローバルセキュリティ基準のこと。
【4社の協業について】
韓国の大手カード会社HCCは、クレジット基幹プラットフォーム「H-ALIS」の著作権を保有しており、GMOPGに「H-ALIS」のライセンスを提供します。BwGは「H-ALIS」のアプリケーション販売会社として、カスタマイズやシステム保守を担います。クレジットカード領域における35年の開発・運用実績を有するエクサは、「H-ALIS」の日本国内向けローカライズを主導した実績に基づき、多種多様なお客様要件・ニーズに対応したカスタマイズ・導入・運用インテグレーションサービスを提供します。GMO-PGは日本国内向けにローカライズされた「H-ALIS」をASP サービスとして提供し、開発、FEP(※7)の提供、及び日本国内での営業を行います。
(※7)「Front End Processor」の略。カード会社が外部ネットワークの接続に際し必要となるシステム。
【日本国内向けに展開する「H-ALIS」について】
「H-ALIS」はHCCが韓国で提供するクレジット基幹プラットフォームです。日本国内向けには、日本語対応、支払方法やクレジットネットワーク、法規制といった日本固有の特性に合わせたローカライズを行っています。柔軟性・高い拡張性が特徴のパッケージソフトウェアのため、クレジットカード発行業務の運用効率化が可能です。日本国内の金融機関・金融サービスを展開する事業者には、GMO-PGが提供する銀行・カード会社など金融機関のBaaSを支援する「GMO-PG プロセシングプラットフォーム」の「クレジットカードイシュイングサポート」として提供します。
■低コスト・短期間でのクレジットカード発行
標準テンプレート活用とパラメーター設定により新しいクレジットカードを発行するため、開発費用・労力を抑えることができ、また通常数か月要する商品テストおよびそのシステム反映の期間が最短1週間程度に短縮できます。
■API基盤活用によるスムーズなシステム連携
拡張性のあるAPI基盤のため、信用情報機関・印刷会社など外部サービスとの連携を容易に実現します。
■迅速な機能改修
広く普及している開発言語であるJavaで開発するため、稼働後も迅速な機能改修が可能です。
【ヒョンデカード株式会社について】
ヒョンデ自動車グループの金融部門であるヒョンデカードは、カード会員のライフスタイルに最適化された幅広い商品で、韓国のクレジットカード業界をリードしています。PLCC(Private Label Credit Card)とデータサイエンスを活用し個人向けにカスタマイズしたカード特典の提供による圧倒的な成長により、2021年に会員数1,000万人を達成し、従来の伝統的な金融会社からAIとデータサイエンスを得意とする金融テクノロジー企業へと変貌を遂げています。
【バンクウェアグローバル株式会社について】
バンクウェアグローバルはコアバンキング、クレジットカードコア、割賦リース金融など銀行や金融会社の次世代基幹システムソフトウェアを開発、供給する韓国の金融ソフトウェア企業として2010年10月に設立されました。バンクウェアグローバルはアジア6ヶ国100社以上(※8)のリーディングバンクと金融機関を顧客として確保しており、日本国内では子会社であるバンクウェアジャパンを介してクレジットカードとバンキングシステムのソフトウェア販売、システム構築およびメンテナンス事業を展開しています。
(※8)2022年9月28日時点
【株式会社エクサについて】
株式会社エクサは、先進技術を活用したDXを推進し、上流のコンサルティングから開発、運用・保守までの各種サービスを総合的に提供しています。
特に、決済業界では35年にわたり40社を超える(※9)企業の決済システムに携わり、豊富な業務知識と先進技術を融合したサービスとシステム開発力をもとに、企業のデジタルイノベーション促進に貢献しています。
(※9)2022 年9月28日時点
【GMOペイメントゲートウェイ株式会社について】
ネットショップなどのオンライン事業者、NHK、国税庁や東京都等の公的機関など10万店舗以上の加盟店に、総合的な決済関連サービス及び金融関連サービスを提供しています。決済サービスを中心に、加盟店の成長に資する付加価値サービス、金融技術を活用した決済手段や資金ニーズに対応するサービスを提供し、年間決済処理金額は10兆円を超えています。(2022年6月末現在、連結数値)
決済業界のリーディングカンパニーとして、キャッシュレスやDXを進める事業会社や金融機関に対して、各種決済・金融関連のソリューションやプラットフォームの提供、決済インフラの構築などを行っています。また、海外での決済関連サービス展開や海外の先端FinTech企業への戦略的投融資などグローバル展開も進めています。今後も新たなイノベーションを牽引し、持続可能な社会の実現と社会の進歩発展に貢献してまいります。
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●GMOペイメントゲートウェイ株式会社
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戦略営業統括部
デジタルトランスフォーメーション戦略部
プロセシングGr
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