限りあるレアメタル資源を未来につなぐ株式会社エマルションフローテクノロジーズに出資

三菱UFJキャピタル株式会社のプレスリリース

三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 坂本 信介)は、同社が運営するファンド(三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合)より、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(以下、原子力機構)発のレアメタルリサイクルベンチャーである株式会社エマルションフローテクノロジーズに対し、2022年8月22日付第三者割当増資による出資を実行したことをお知らせ致します。

 

  • エマルションフローテクノロジーズについて

我が国にとって安定的なレアメタル資源の確保は喫緊の課題であり、エマルションフローテクノロジーズは、独自の革新的溶媒抽出技術「エマルションフロー」でその課題を解決するために、2021年に設立された原子力機構発スタートアップです。
エマルションフロー技術を用いることで、リチウムイオン電池などに含まれるレアメタルを低コストで高純度に回収する技術を確立し、「都市鉱山」から回収したレアメタルをハイテク産業に直接再利用できる「水平リサイクル」の実現を目指しています。

 

  • 原子力機構発の革新的な溶媒抽出技術エマルションフロー

溶媒抽出法は、物質の分離・精製手法の一つであり、互いに混じり合わない液相間における物質の分配を利用することで、目的成分のみを選択的に抽出するための技術です。
エマルションフローは原子力機構の使用済み核燃料に含まれる元素を高度分離する研究過程で生まれた溶媒抽出法の一つであり、液相どうしを混ぜる・置く・分離するの3工程を必要とする従来の溶媒抽出技術に対して、送液のみの1工程で理想的な溶媒抽出を可能とする革新的手法です。
これにより、従来技術と比較して大幅に低コストで高純度なレアメタルリサイクルが実現可能となります。

 

  • 出資背景

リチウムイオン電池などに含まれるレアメタルのリサイクル技術は、日本にとって死活問題にかかわるものであり、エマルションフローテクノロジーズは、レアメタルリサイクルのゲームチェンジャーとなり得る可能性を秘めていると評価し、出資をさせていただきました。
今回の資金調達により、研究開発拠点の整備とチーム強化、エマルションフロー装置のスケールアップ開発とプラント制御システム開発、リチウムイオン電池のリサイクル技術開発、そしてトータルサポート事業の拡大が期待されます。
弊社は今回の出資を機に、MUFGの一員としての強みを活かし、エマルションフローテクノロジーズの事業成長に貢献して参りたいと考えております。

エマルションフローテクノロジーズ概要
社 名:株式会社エマルションフローテクノロジーズ
所在地:茨城県那珂郡東海村大字白方2番地5
設 立: 2021年4月5日
代表者: 鈴木 裕士
事業内容:
     エマルションフロー技術を活用したレアメタルリサイクル事業
     エマルションフロー技術に関するトータルサポート事業
     エマルションフロー技術に関する新規開発事業
公式サイト:https://emulsion-flow.tech

三菱UFJキャピタル株式会社について

三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約900社と、業界トップクラスの実績を有しています。

◆会社概要
会社名:三菱UFJキャピタル株式会社
所在地:東京都中央区日本橋2丁目3番4号 日本橋プラザビル7F
代表者:代表取締役社長 坂本 信介
設立:1974年8月1日
URL:https://www.mucap.co.jp/
事業内容:ベンチャーキャピタル事業

◆三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合について
無限責任組合員:三菱UFJキャピタル株式会社
出資者:株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社
設立日:2021年4月23日
ファンド総額:150億円
 

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