Frich株式会社のプレスリリース
P2P 互助プラットフォームを運営するFrich 株式会社 (東京都千代田区、代表取締役 CEO 富永 源太郎)は、W venturesをリード投資家とし、第三者割当増資によって総額1.7億円の資⾦調達を実施しました。
Frichは、共(とも)に済(たす)けあうコミュニティづくりを加速し、日本の新たなセーフティネットとなることを目指します。
- 今回のラウンドに参加した投資家
(1)新規投資家
W ventures2号投資事業有限責任組合
SMBC ベンチャーキャピタル 6 号投資事業有限責任組合
ひょうご神戸スタートアップ投資事業有限責任組合
株式会社hope for
(2)既存投資家
ICJ2 号ファンド投資事業有限責任組合
- Frichは、日本の支えあいを研究しつくしたサービス
日本の支えあいを編みなおし、スマホ上に復活させたプラットフォームサービスです。
- 新しいセーフティネットをつくりたい企業・団体むけにサービスを拡充
世の中は急速に不安定化し、不安や生きづらさを抱える人がふえています。
また、それと連動するように新たなリスクが量産されており、既存の保険ではカバーできない分野が急速に拡大しています。
当社は今まで、新たな行動様式とそれに伴う新たなリスクの発生への対応として、主に「ペット」軸での新規商品開発を行ってきました。
今後は、ペット以外の既存の保険ではカバーできない領域において商品ラインナップを充実させてまいります。
- 共助のまち「神戸市」との連携を重視
今回のラウンドでは、兵庫県・神戸市の呼びかけで組成されたひょうご神戸スタートアップファンド、神戸市に本社を置くフェリシモ(東証スタンダード上場)のCVCであるhope forからの出資を受けています。
当社はかねてより神戸市における活動に力をいれてきました。
神戸市は、いうまでもなく1995年1月17日の阪神・淡路大震災からの復興を果たした地であり、支えあいに強い関心をよせているところです。
今回の出資をきっかけとし、神戸市内の事業者と連携し、神戸発で「防災」を中心とした新たな支えあいの仕組みを発信していきます。
- Frichのあゆみ
2018年1月:創業
2019年1月:VOYAGE VENTURES等を引受先とする第三者割当増資を実施
2019年3月:永久不滅ポイントで保険料支払いができる弁護士費用保険の販売開始
2019年9月:世界最大級のアクセラレータ兼ベンチャーキャピタルPlug and Play Japanから日本初の資金調達
2020年1月:東京金融賞 金融イノベーション部門で第1位受賞
2020年4月:規制のサンドボックス制度下で日本初の特例措置つきでの実証開始
2020年7月:横浜クリエーションスクラム助成事業で採択
2020年8月:神戸新聞社主催(神戸市共催) アンカー神戸実証プロジェクトに参加
2020年11月:仙台市×01Booster「東北グロースアクセラレーター2020」採択
2021年3月:fanport と WonderFLY – ANA Crowdfunding – とのタイアップ企画開始
2021年3月:ICJ(インクルージョン・ジャパン)2号ファンド等から1.2億円の資⾦調達を実施
2021年9月:兵庫県・神戸市・UNOPSによる「SDGs CHALLENGE」採択
2021年10月:「ICJ ESGアクセラレーター2021」にて金融インクルージョン部門大賞含む3賞受賞
2021年11月:飼い主と愛猫の幸福のためのP2P互助「ねこふく」開始
2021年12月:プライバシーマーク(Pマーク)取得
2021年12月:ペットのお世話(ひとり暮らしの飼い主の長期入院)に関するP2P互助開始
2022年4月:コムペットと連携したペットカート共済開始
2022年8月:W venturesをリード投資家とした1.7億円の資⾦調達を実施
- 【参考1】Frichオフィシャルnote
▼(参考1)「ウェブ屋と保険屋が議論した結果」(逆選択について)
https://blog.frich.jp/n/n2975992b5e29
▼(参考2)「「共済」とはどんなもの?「保険」との違いと、その長い歴史を知ろう」
https://blog.frich.jp/n/n2a33f60fea50
▼(参考3)「 InsurTechを副業でやりたいと友人に相談した結果がこちら」(保険を新たに創ることの難しさについて)
https://blog.frich.jp/n/n3e22e64647d7
▼(参考4)「「DAO」って「共済」のことでしょ?前からそんな風に考えている。」(Frichビジネスの将来像について)
https://blog.frich.jp/n/nd9deaa7859b5
- 【参考2】Frichは、「80%の確率で自分を助けるセーフティネット」を目指す
「他人を支えるために自分が成すべきことをする精神は素晴らしい。だけど率直に言って誰だって自分が一番かわいい。自分さえ助かれば良いと思う人が大多数ではないか?」
自分が一番かわいいと考えるのは当然です。しかし我々は、自分を第一優先に考えることと他人を支えることは必ずしも相反する価値観ではないと考えています。むしろ自分や自分の家族を最優先にすることが、実は「コミュニティづくり」に繋がっているのだと考えています。
ここに阪神淡路大震災の記録があります(平成15年版 防災白書)。
https://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/h15/bousai2003/html/zu/zu1303020.htm
要救助者(がれきの下に生き埋めにされた方)の80%が、隣近所・友人によって救出されました。
一方、自衛隊や消防が救出できたのは20%の方だけでした。これは自衛隊や消防が無力だと言いたいのではなく、広域で発生した災害においては、現実問題として「自分が最優先にならない可能性」が十分ありえるということです。
日々のコミュニティ活動が活発だった淡路島の北淡町では、地元消防団が高齢者救出に大活躍し、町内から行方不明者は一人も出なかったそうです。大都市圏でマンション暮らしをしていると「地元消防団ってなに?」という人がほとんどかもしれませんが、こうして考えると、日頃から自分のまわりになるべく顔の見える小さなグループ(コミュニティ)を持って活動しておくことが、実は一番安全なことだと言えるのではないでしょうか。