PAGによるハウステンボスの経営権取得に関するお知らせ

PAG Japan Limitedのプレスリリース

アジア最大級の資産運用会社であるPAGは、本日、株式会社エイチ・アイ・エス(以下、「HIS」)との間において、HISが所有するハウステンボス株式会社(以下、「ハウステンボス」)の全株式を株式価値約1,000億円が基礎となる価額で取得すること(以下、「本件」)に合意しましたのでお知らせいたします。本件は、PAGが日本におけるプライベート・エクイティ投資を加速する上で、極めて重要な投資案件となります。なお、本件のクロージングは関係当局の承認を前提としております。

ハウステンボスは、「世界の人々に喜びと感動を提供し、新しい観光都市を創造します。」という企業理念のもと、ハウステンボス(長崎県佐世保市)を中心にテーマパーク事業、ホテル事業、レストラン事業、物販事業などを展開している日本を代表するテーマパークです。

PAGは、今後のアトラクション導入・イベント投資によるテーマパーク事業の拡大、テーマパークとしての魅力度向上による強固なブランド醸成を通じた集客力向上の可能性、及びレジャー市場の回復の見込み等を踏まえ、ハウステンボスを高い成長性を有する企業として評価しております。本件に際してPAGは様々なテーマパーク等での実績のある株式会社刀(以下、「刀」)にブランディングや運営等に関する支援を依頼することを予定しております。

PAGはアジア最大級の資産運用会社であり、これまでに約700億ドル以上の資産をアジア太平洋地域に投資してまいりました。日本では25年以上にわたる投資実績を有しており、プライベート・エクイティ、不動産、プライベート・クレジットの3つの戦略に注力しております。なお、セキュアード・キャピタルとして1997年に創業された、現PAGリアル・アセットは日本国内において最大級規模の不動産投資会社です。PAGはグループ全体で日本にこれまで約300億ドル以上を投資しております

プライベート・エクイティ投資においては、エンターテインメント業界を注力分野の一つとし、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを含む複数の投資実績を有しております。また、同社以外にも、国内においては世界有数の自動車用安全部品メーカーであるJoyson Safety Systems(旧タカタ)やレストラン・チェーン運営会社であるGYRO HOLDINGSへの投資の実績がございます。今後、ハウステンボスの価値向上の実現に向け、これまでの豊富な実績を通じて培ってきた経験を最大限活用し日本国内のみならず世界の来場者にとって魅力的な新ハウステンボスの発展を目指してまいります。

PAGのプライベート・エクイティ日本共同代表である伊藤宏一は次のように述べています。「日本を代表するテーマパークの一つであるハウステンボスの更なる成長をお手伝いする機会を賜り大変光栄に思います。HIS様から頂いたご信任にお答えすべく、本件取引がハウステンボスと関係する全てのステークホルダーの皆様にとって最良の選択になるように全力を尽くします。弊社はハウステンボスの今後の成長ポテンシャルは極めて大きいものだと見込んでおります。PAGがアジア全域で培った消費者向け事業の知見も最大限に活用し、ハウステンボスの経営陣及び社員の皆様と共に来場者の体験価値の継続的向上に取り組めることを大変楽しみにしております。」

HISの矢田素史代表取締役社長は次のように述べています。「弊社はPAGがハウステンボスにとって最良のパートナーとなると信じております。PAGの日本のチームはテーマパーク業界に深い知見と経験を有しており、ハウステンボスの更なる成長に大いに貢献してくれると期待しています。」

ハウステンボスの坂口克彦代表取締役社長は次のように述べています。「ハウステンボスのポテンシャルを感じていただいたこと、これまで取り組んで来た事を評価いただいたことに心より感謝しています。PAGと刀のノウハウを学ぶことができ、さらなる顧客体験価値の向上ができることを大変期待しています。これまで支えていただいたお客様、お取引様、地元の皆様のご期待にそえるよう努力してまいります。」

ハウステンボスについて(HP: https://www.huistenbosch.co.jp/
ハウステンボスは、1992年に開業したテーマパーク「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)を中心に、テーマパーク事業、ホテル事業、レストラン事業、物販事業などを展開しています。「世界の人々に喜びと感動を提供し、新しい観光都市を創造します。」という企業理念のもと、パークにおいては、忠実に再現されたヨーロッパ・オランダの美しい街並みやそれを彩る四季折々の花、森や運河を舞台にした大自然の中のエキサイティングなアトラクションや、世界最大級の1,300万球の電球を使用した幻想的なイルミネーションなどを満喫でき、ホテルにおいても、パークのコンセプトに合わせた内装やサービス、本場ヨーロッパや地元の食材を利用した本格的な料理を楽しめる、宿泊滞在型リゾートを運営しています。経営面については、開業以来18年赤字が続いていましたが、2010年4月にHIS傘下となってから、経営再建を目指し、様々な改善・改革を重ね、同年より10期連続黒字化を達成するなど、安定した経営基盤を確立することが出来ています。

HISについて(HP:https://www.his.co.jp/
HISは、「自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和に寄与する。」という企業理念のもと、旅行事業を中心に、ホテル事業、地方創生事業、エネルギー事業などを展開しています。旅行事業においては、日本を含む61カ国295拠点(2022年7月31日時点)を設け、海外旅行、国内旅行及び訪日旅行、海外現地法人による各国間の旅行まで様々なプランを企画、手配出来るような体制を構築しています。

PAGについて(HP:https://www.pag.com/jp/
PAGは、アジア太平洋地域を中心に、プライベート・エクイティ、リアル・アセット(不動産)、及びクレジット&マーケットの 3つのコア投資戦略を展開する業界を代表するオルタナティブ投資会社です。PAGは国内外の300社近い機関投資家の資金を運用しており、2022年6月30日時点で世界12カ国に主要オフィスを展開し、約300名の投資プロフェッショナルを擁しております。また、運用資産残高は現在500億米ドルに達しています。

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