SMBCコンシューマーファイナンス調べ ひと月あたりの収入額 大学生等では平均43,883円、前回調査より24%の大幅増加

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社のプレスリリース

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(代表取締役社長:金子 良平、https://www.smbc-cf.com/corporate/、サービスブランド「プロミス」)は、2022年7月8日~11日の4日間、15歳~19歳の学生を対象に「10代の金銭感覚についての意識調査2022」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)

[アンケート調査結果]
【10代の収入と預貯金】

  • 10代の収入状況 「お小遣い以外の収入がある」は高校生の29%、大学生等では72%
  • ひと月あたりの収入額 大学生等では平均43,883円、前回調査より24%の大幅増加

全国の15歳~19歳の学生1,000名(全回答者)に対し、収入状況について質問しました。
まず、全回答者(1,000名)に対し、現在の収入状況を聞いたところ、「収入はない」は17.3%、「収入はお小遣いのみ」は36.5%、「お小遣い以外の収入がある」は46.2%となりました。
学生区分別にみると、高校生では「収入はお小遣いのみ」が52.4%、「お小遣い以外の収入がある」が28.9%、大学生・短大生・専門学校生・予備校生(以下「大学生等」)では「収入はお小遣いのみ」が12.7%、「お小遣い以外の収入がある」が72.1%でした。

また、ひと月あたりの収入額を聞いたところ、高校生では平均11,813円、大学生等では平均43,883円でした。
前回の調査結果と比較すると、ひと月あたりの収入額の平均は、高校生では1,160円の増加(前回調査10,653円→今回調査11,813円)、大学生等では8,495円の増加(前回調査35,388円→今回調査43,883円)と、大学生等では24.0%の増加となりました。“ウィズコロナ”のもと、社会経済活動が徐々に活発化していることが、10代の収入額増加の背景になっているのではないでしょうか。

 

  • ひと月あたりのお小遣い額の平均 高校生は4,417円、大学生等は10,140円
  • 1ヶ月のアルバイト代の平均 大学生等は32,903円、前回調査より6,468円の大幅増加

次に、お小遣いとアルバイト収入について質問しました。
全回答者(1,000名)に、家族からもらっているお小遣いは、ひと月あたり、いくらくらいか聞いたところ、高校生では平均4,417円、大学生等では平均10,140円でした。
前回の調査結果と比較すると、家族からもらっているお小遣い額の平均は、高校生では870円の増加(前回調査3,547円→今回調査4,417円)、大学生等では1,871円の増加(前回調査8,269円→今回調査10,140円)となりました。

また、1ヶ月のアルバイト代はいくらくらいか聞いたところ、高校生では平均6,961円、大学生等では平均32,903円でした。
前回の調査結果と比較すると、1ヶ月のアルバイト代の平均は、高校生では267円の増加(前回調査6,694円→今回調査6,961円)、大学生等では6,468円の増加(前回調査26,435円→今回調査32,903円)となりました。商業施設や飲食店の多くが通常営業を再開し、アルバイトを行う学生が増えたことにより、収入額が増加したことが考えられます。

 

  • 「預貯金をしている」高校生では57%と前回調査より10ポイントの大幅上昇、大学生等では64% 預貯金額の平均 預貯金をしている高校生では116,725円、大学生等では267,718円

続いて、現在の預貯金の状況について質問しました。
全回答者(1,000名)に、預貯金をしているか聞いたところ、「している」は59.9%、「していないが、したいと思う」は34.7%、「していないし、したいと思わない」は5.4%となりました。
預貯金をしている人の割合は、高校生では57.3%、大学生等では63.8%と、どちらも半数を超えました。

 

前回の調査結果と比較すると、預貯金をしている人の割合は、高校生では10.0ポイントの上昇(前回調査47.3%→今回調査57.3%)、大学生等では1.8ポイントの上昇(前回調査62.0%→今回調査63.8%)と、特に高校生での上昇幅が大きくなりました。コロナ禍での社会や経済の先行き不透明感が、将来への備えに対する高校生の意識に大きな影響を及ぼしているのではないでしょうか。

預貯金をしている人(599名)に、今、どのくらいの預貯金を持っているか聞いたところ、高校生では平均116,725円、大学生等では平均267,718円でした。
前回の調査結果と比較すると、預貯金額の平均は、高校生では29,952円の増加(前回調査86,773円→今回調査116,725円)、大学生等では51,503円の増加(前回調査216,215円→今回調査267,718円)と、大幅に増加しました。社会の経済活動再開が進む一方で、社会情勢の不透明感が貯蓄行動を促し、預貯金額の増加につながっていると考えられます。

【10代のお金の使い方】

  • 10代がお金をかけたいもの 男性TOP2は「アニメ・マンガ」「友人との交際」、女性TOP2は「推し活」「ファッション」

全回答者(1,000名)に、お金をかけたいと思うものを聞いたところ、「ファッション」と「推し活(アイドル・キャラクターのグッズなど)」(いずれも37.3%)が同率で最も高くなり、「友人との交際」(34.5%)、「アニメ・マンガ」(30.5%)、「旅行・観光」(30.2%)が続きました。
男女別にみると、男性では1位「アニメ・マンガ」(32.6%)、2位「友人との交際」(27.6%)、3位「旅行・観光」(26.8%)、女性では1位「推し活(アイドル・キャラクターのグッズなど)」(55.0%)、2位「ファッション」(53.2%)、3位「美活(メイク・美容院など)」(49.4%)でした。

 

前回の調査結果と比較すると、「推し活(アイドル・キャラクターのグッズなど)」は9.3ポイントの上昇(前回調査28.0%→今回調査37.3%)となり、今回の調査では順位を大幅に上げ1位でした。好きなアイドルのライブに行って応援したり、好きなキャラクターのグッズを買ったりするなど、“推しごと”に対し積極的にお金をかけて楽しみたいと考えている人が増えているようです。

 

  • 「ゲーム課金に前向き」高校生の39%、大学生等の25% 高校生では前回調査より6ポイント上昇
  • ひと月あたりのゲーム課金額 ゲーム課金をしている高校生の平均は2,506円、前回調査より817円の大幅増加

ゲームへの課金について質問しました。
全回答者(1,000名)に、ゲームでのアイテムの購入やガチャ等の利用(ゲームへの課金)をしているか聞いたところ、「している」は13.4%、「していないが、したいと思う」は19.7%で、合計した『前向き(計)』は33.1%となりました。
前回の調査結果と比較すると、ゲーム課金に前向きな人の割合は、男性では7.6ポイントの上昇(前回調査35.6%→今回調査43.2%)、女性では1.8ポイントの下降(前回調査24.8%→今回調査23.0%)、高校生では5.5ポイントの上昇(前回調査33.4%→今回調査38.9%)、大学生等では0.8ポイントの下降(前回調査25.3%→今回調査24.5%)となりました。

ゲーム課金をしている人(134名)に、ゲームでのアイテムの購入やガチャ等の利用(ゲーム課金)に、ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか聞いたところ、平均は2,571円でした。
前回の調査結果と比較すると、平均は全体では513円の増加(前回調査2,058円→今回調査2,571円)、男性では597円の増加(前回調査2,124円→今回調査2,721円)、女性では237円の増加(前回調査1,958円→今回調査2,195円)、高校生では817円の増加(前回調査1,689円→今回調査2,506円)、大学生等では181円の減少(前回調査2,931円→今回調査2,750円)と、高校生での増加幅が特に大きくなりました。

 

  • 10代のエシカル消費経験 「エシカル消費をしたことがある」62%、前回調査より10ポイント上昇

エシカル消費(人・社会・地域・環境に配慮した買い物)について質問しました。
全回答者(1,000名)に、エシカル消費の経験を聞いたところ、エシカル消費をしたことがある人の割合は62.1%でした。
前回の調査結果と比較すると、エシカル消費をしたことがある人の割合は9.7ポイントの上昇(前回調査52.4%→今回調査62.1%)となりました。学校教育を通じて“SDGs”に対する理解が深まるなか、エシカル消費に積極的な10代が増えているのではないでしょうか。居住エリア別にみると、東海では19.9ポイントの上昇(前回調査48.8%→今回調査68.7%)と、上昇幅が特に大きい結果となりました。

エシカル消費をしたことがある人(621名)に、エシカル消費として買ったことがあるものを聞いたところ、「リサイクル素材を使った商品」(59.6%)が突出して高くなり、「地産地消になる商品」(37.8%)、「省エネ商品」(34.8%)、「フェアトレード商品(児童労働や労働搾取の撤廃につながるもの)」(32.5%)、「寄付付きの商品」(21.4%)が続きました。

 

  • 人生を楽しむために一番大切にしたいと思うもの 高校生の男性では1位「趣味」、高校生の女性では1位「自分らしさ」 大学生等の男性では1位「恋人・パートナー」、大学生等の女性では1位「家族」

全回答者(1,000名)に、人生を楽しむために一番大切にしたいと思うものを聞いたところ、1位は「趣味」(13.0%)でした。自分の好きなことに没頭することで、人生がより豊かになると感じている人が多いのではないでしょうか。次いで、2位「家族」(11.7%)、3位「自分らしさ」(11.3%)、4位「恋人・パートナー」(11.0%)、5位「生きがい」(8.9%)となりました。
男女・学生区分別にみると、高校生の男性では1位「趣味」(16.9%)、2位「恋人・パートナー」(13.8%)、大学生等の男性では1位「恋人・パートナー」(13.8%)、2位「自分らしさ」(11.6%)、高校生の女性では1位「自分らしさ」(15.7%)、2位「家族」(12.9%)、大学生等の女性では1位「家族」(15.5%)、2位「趣味」「自分らしさ」(いずれも11.8%)でした。

 

  • 夢や目標を実現するための費用の準備方法について、それぞれのメリット・デメリットを理解している? 理解している割合 「クレジットカード・ローンの利用」は4人に1人、「投資」は5人に1人にとどまる

夢や目標を実現するための費用の準備方法で、特徴(メリットやデメリット)を理解している方法を聞いたところ、「働く(アルバイト、単発の仕事も含む)」(67.0%)が突出して高くなりました。仕事をして稼ぐということについて、メリットやデメリットを把握できている人は多いようです。他方、「クレジットカード・ローンを利用する(奨学金含む)」(25.4%)は4人に1人、「投資する(株式投資、仮想通貨投資、実物投資、ポイント運用・ポイント投資など)」(20.3%)は5人に1人が理解しているにとどまりました。クレジットカードやローンは計画的な利用を心がけることが重要です。また、投資は効果的な資産形成の一つですが、リスクについて十分に把握しておかないと予想外の損失を被る危険性もあります。そのため、金融教育などの機会を活用し金融リテラシーの向上に努め、クレジットカード・ローンの利用や投資についてしっかりと理解を深めることが大切です。

【10代のマネートラブル経験と金融リテラシー】

  • 10代の9人に1人が「詐欺などのトラブルの被害にあったことがある」、経験した詐欺被害1位は「ワンクリック詐欺」

詐欺などのお金に関するトラブルについて質問しました。
全回答者(1,000名)に、これまでに、詐欺などのトラブルの被害にあったことがあるか聞いたところ、「あったことがある」は11.6%、「あったことはない」は88.4%となりました。
詐欺などのトラブルの被害にあったことがある人の割合は、男性では13.0%、女性では10.2%でした。

これまでに、詐欺などのトラブルの被害にあったことがある人(116名)に、被害にあったことがあるトラブルを聞いたところ、特定ページの閲覧後に契約成立の宣言画面が表示され金銭を要求・請求される「ワンクリック詐欺」(25.9%)が最も高くなり、「フィッシング詐欺」(20.7%)、「無料商法」(19.8%)、「キャッチセールス」(16.4%)、「ネットオークション詐欺」「マルチ商法・ねずみ講」(いずれも14.7%)が続きました。

 

  • 成年年齢引き下げで新たに18歳からできるようになったものは? 「親の同意なしでクレジットカードをつくる」「親の同意なしで携帯電話を契約する」「親の同意なしで一人暮らしの部屋を借りる」「親の同意なしでローンを組む」に対する正答率が大幅上昇

2022年4月から成年年齢が18歳に引き下げられました。
まず、成年年齢引き下げによって、新たに18歳からできるようになったものを聞いたところ、「親の同意なしでクレジットカードをつくる」(63.6%)と「親の同意なしで携帯電話を契約する」(60.1%)、「親の同意なしで一人暮らしの部屋を借りる」(53.4%)は半数以上が正しく理解していたのに対し、「男性が結婚する」(21.9%)や「普通自動車運転免許を取得する」(21.5%)は2割強が挙げており、もともと18歳でできていたことを“18歳で新たにできるようになったもの”と誤って理解している人が少なくない結果となりました。
前回の調査結果と比較すると、「親の同意なしでクレジットカードをつくる」(前回調査40.3%→今回調査63.6%)と「親の同意なしで携帯電話を契約する」(前回調査39.0%→今回調査60.1%)、「親の同意なしで一人暮らしの部屋を借りる」(前回調査33.1%→今回調査53.4%)、「親の同意なしでローンを組む」(前回調査27.1%→今回調査47.1%)は20ポイント以上上昇しました。成年年齢の引き下げにより18歳から新たにできるようになったことを正しく理解できている人は増加しているようです。

※調査結果全文は、添付のPDFファイルよりご覧いただけます。

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