世界銀行が発行する「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」への投資について ~開発途上国における交通安全向上の取組みを支援~

損害保険ジャパン株式会社のプレスリリース

2022年8月9日
損害保険ジャパン株式会社

世界銀行が発行する「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」への投資について 開発途上国における交通安全向上の取組み支援~

 損害保険ジャパン株式会社(取締役社長:白川 儀一、以下「損保ジャパン」)は、開発途上国の交通安全を向上させる取組みを支援することを目的として、世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行(IBRD))が発行する「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」(以下「本債券」)への投資を行いましたのでお知らせします。
 なお、交通安全の重要性を啓発する本債券に日本の投資家が投資するのは初めての取組みとなります。

1.背景
 WHO(世界保健機関)によれば、交通事故による世界の負傷者数は年間5,000万人、死亡者数は同135万人にのぼり、その9割が中・低所得国で発生しています。そして、この死亡者数は2030年には150万人にまで増加すると見込まれています。(※)
 世界銀行は、世界全体の極度の貧困を撲滅し、すべての人々が共に豊かに暮らせるよう繁栄を共有することを目標として活動しています。交通分野においては、「最も脆弱な人々が安全ではない道路によって影響を受けている」との問題認識のもと、開発途上国における交通安全の向上に寄与する各種プロジェクトへの融資を行っています。
 損保ジャパンでは、毎年春に、全国の新小学一年生に対して、交通事故傷害保険付きの「黄色いワッペン」を贈呈しています。学校に通い始める子どもたちが「黄色いワッペン」を身につけることで交通安全に関心を持ち、保護者やドライバーの方々の注意を喚起して、子どもたちの交通事故防止に役立てていただくことを願い、1965年から続けている活動です。
 本債券への投資は、開発途上国における交通安全の取組みを支援することを目的としており、わが国のみならず世界各国での交通事故減少を願う損保ジャパンが、世界銀行との協議を経て実現に至ったものです。
(※)Saving Lives Through Private Investment in Road Safety : Knowledge Report – 2022
URL:https://openknowledge.worldbank.org/handle/10986/37039

2.本債券の概要
本債券の概要は以下のとおりです。

.今後について
 損保ジャパンでは、「“安心・安全・健康のテーマパーク”により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会を実現する」という「SOMPOのパーパス」の実現に向け、適切なリスク管理のもと、今後もESG投資を通じて、さまざまな社会的課題に取り組み、貢献していきます。

<参考:世界銀行が行う交通安全向上に寄与するプロジェクト事例>

「パキスタン - カラチ・モビリティ・プロジェクト」

 カラチは、パキスタン最大の都市であり1,500万人が暮らしていますが、大量輸送に適した交通システムが存在しません。オートバイと三輪車が大半を占め、一部では道路1キロメートル当たり年間1人の死者が出ています。
 本プロジェクトでは、道路インフラを修復し、バス高速輸送システムを構築するとともに、歩行者やオートバイ運転者の安全を守る設備を整備します。
 これにより、同地域の年間の交通事故死亡者・負傷者数の半分に当たる15,000人を救うことができると期待されています。また、今後20年で1億4,200万ドルの経済的節約につながるとともに、CO2排出量を年間28,000トン削減することができる見込みです。

*上記プロジェクトは、事例のご紹介のみを目的としており、今回の世界銀行債券(世銀債)の資金の活用を上記プロジェクトまたはその分野に限定するものではありません。

以上

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