複眼四半期展望:年収1,100万円までは給与上昇と売上高・利益上昇の相関関係大⇒給与を上げれば業績は伸びる可能性 ~企業は今こそ賃上げ・人財投資の決断を~

複眼経済塾株式会社のプレスリリース

全国で1,127名(※1)の塾生が学ぶ複眼経済塾<https://www.millioneyes.jp/lp/>は、最新(2022年3集「夏号」)の会社四季報を分析し3か月ごとに公表している複眼四半期展望を本日(7月21日)発表しました。そこには値上げで増収率は前回調査よりも高くなるものの増益率が伸び悩む日本企業の姿がありました。そこで複眼では会社四季報の最新データを使い、上場企業の平均年収と売上高、営業利益、時価総額の相関関係を調べました。その結果、年収1,000-1,100万円までは、両者に密接な相関関係を見出すことができました。年収800万円を超えると個人の幸福度はピークに達し、それ以上増えても年収が幸福度に与える影響は薄れていく(※2)と言われますが、個人と会社の関係でいうと、年収1,000-1,100万円までは個人と会社の相思相愛関係は続くと言えそうです。

 

一定水準までの年収引き上げは業績の伸長と高い相関関係
企業の平均年収と1人当たり売上高・1人当たり営業利益・1人当たり時価総額の相関関係を見ていきます。データは、以下の4つの条件で抽出しました。その1)会社四季報2022年夏号から給与記載のある「金融除く全産業」。その2)従業員数50名以上。その3)連結従業員数÷単体従業員数1.1倍未満。その4)2022年度(今期)営業黒字。この条件から704社を抽出し分析しました。

平均年収(横軸)と1人当たり売上高

年収800万円位までは年収に比例して急増しますが、1,000万円から1,300万円位まで横ばい、それ以上は急減します。

年収と1人当たり売上高年収と1人当たり売上高

平均年収(横軸)と1人当たり営業利益

300万円から400万円は下がり、そこから800万円までは年収と比例しゆるやかに増加します。800万円超えから1,100万円までは急増し、そこから1,400万円までは急減します。

 

年収と1人当たり営業利益年収と1人当たり営業利益

平均年収(横軸)と営業利益率

1,100万円位まで年収に比例し右肩上がりで上昇。その先1,300万円位まではいったん下落し、その後再度上昇します。全体として正比例の関係にあります。

 

年収と1人当たり営業利益率年収と1人当たり営業利益率

平均年収(横軸)と1人当たり時価総額

年収800万円位までは年収に比例してゆるやかに増加。800万円超えから1,100万円までは急増し、そこから1,400万円までは急減。しかし1,300万円半ばから再度急増します。

 

年収と1人当たり時価総額年収と1人当たり時価総額

キーワードから探る2022年3集「夏号」のテーマ
登場回数が多いキーワードは、1位「回復」、2位「増配」、3位「コロナ」、4位「赤字」、5位「原料高・原材料高」の順位は変わりません。「値上げ」が急増で1つ順位をあげて6位に入りました。9位の「価格転嫁」が進んでいる表れかとも思われます。10位「中期計画」、11位「円安」は3か月前から急増し上位入り⇒円安も大きなテーマです。

 

増加率が高いキーワードは、1位「都市封鎖」3か月前はゼロでした。都市封鎖解除されればプラスの影響大です。国別では「ロシア」が25回から76回(204%増)、「ウクライナ」が3回から21回(7倍増)だが直接の影響は少ないとみられます。むしろ台湾、インドネシア、マレーシアの増加に注目しています。

少数ワード(回数は少ないものの将来増加が見込めると直感で判断したキーワード)は、「人的資本」、「人財」が気になります。共に前回ゼロでしたが、「非財務情報」の開示に向けて大きなテーマになる予感です。初登場の少数ワードも多く新しいテーマが生まれる可能性大です!

 

 

塾生用ウェブサイトはリニューアルで操作性大幅改善 10月入塾生の募集は9月中旬からです

 複眼経済塾は、「分かりやすく、楽しく、真面目に」投資の方法を教えます。塾生用ウェブサイトはリニューアルで操作性が大幅に改善しました。ページ間の移動が早くなり、検索機能もよくなりました。講師陣を率いるのは、国内最大手証券会社出身の渡部清二塾長とエミン・ユルマズ塾頭。3月に発売された渡部塾長の「会社四季報の達人が教える超優良企業」とエミン塾頭の「エブリシング・バブルの崩壊」は共にベストセラーで版を重ねています。8月経験豊富な2人から直接、投資の方法を教わることができるのは複眼経済塾だけです。8月9日には、「10倍株を探せ! 複眼経済塾監修 年4回チェック投資術 (メディアックスMOOK)」も出版予定です。複眼経済塾塾頭のエミン・ユルマズと監修しています。これは、今まで出版された本のエッセンスを凝縮しムック形式で読みやすくしたものです。投資で成果を得るために、どのような努力をするべきなのかをまとめています。<https://books.rakuten.co.jp/rb/17205922/?l-id=ipn-item-related-08>

25年会社四季報をすみずみまで読みつくした塾長渡部は9月末に100冊目の四季報を読破する予定です。日本取引所グループの企画で、本日午後3時から「伝説の読破王」渡部と会社四季報の「伝説の編集長」山本隆行さんとの対談をお聞きいただくことができます。<https://www.jpx.co.jp/learning/seminar-events/d04/20220721-01.html> 山本氏は、『会社四季報』を30年以上編集してきたベテラン編集者で、「伝説の編集長」の異名を持ちます。現在、東洋経済新報社・編集局会社四季報センターのシニアスタッフとして記者教育にも従事されています。

 

入塾すると、月1度の月例会で、最新四季報の分析、日経新聞の読み解き方などを教えます。月例会は毎月場所を変えて全国で開催しています。会場で参加することも可能ですし、オンライン中継でご覧いただくことも可能です。月例会のコンテンツはアーカイブ化されますので、後日ご覧いただくこともできます。また、塾生だけが投稿・閲覧できる「複眼SNS」に参加することができます。実名でも匿名でも参加できます。数式を使わず、わかりやすい言葉で、株だけでなく、企業や社会について学び、自立して考えることができる塾生を育てます。年に1度の合宿では、月例会ではカバーしきれない投資や世界の話題を幅広く取り上げ、楽しく議論します。愛媛県の別子銅山など日本の産業遺産を皆で旅することもあり五感で日本や日本企業の魅力について考えていきます。本科プラス生、本科生、予科生とタイプを3種類にわけ、ご自身にあった形で複眼経済塾に参加することが可能です。詳しくは、こちらをご覧ください。<https://new.millioneyes.jp/lp>。入塾のタイミングは、年に4回のみ、次回の10月入塾生の募集は9月中旬からです。どうぞご検討ください。

(※1) 2022年5月1日時点
(※2)「年収800万円が幸福度の限界点?年収と幸福度の関係とは」(MUFG制作)より
https://www.bk.mufg.jp/column/keizai/0008.html

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