セーブ・ザ・チルドレンと子どもの安心・安全・健康を守る取組みを開始 ~佐賀県で第一弾の放課後児童クラブ支援員向け研修を実施~

損害保険ジャパン株式会社のプレスリリース

2022年6月24日
損害保険ジャパン株式会社

セーブ・ザ・チルドレンと子どもの安心・安全・健康を守る取組みを開始 ~佐賀県で第一弾の放課後児童クラブ支援員向け研修を実施

 損害保険ジャパン株式会社(取締役社長:白川 儀一、以下「損保ジャパン」)は、子どもの安心・安全・健康を守る取組みとして、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(理事長:井田純一郎、以下「セーブ・ザ・チルドレン」)と協働で、「国内災害時の子ども支援者のレジリエンス強化及び子どものための心理的応急処置の啓発事業」を開始します。このたび、活動の第一弾として、佐賀県で放課後児童クラブ支援員向け研修を実施しました。

1.背景
 近年、地震・台風・集中豪雨・大雪・火山噴火等の自然災害が激甚化している中で、公的な支援のほかに、地域における共助の重要性が益々高まっています。その中でも子どもは、身体・心理的の両面で発達途中段階であり、災害時には情報の把握や自立した避難行動・避難生活を行うことが難しいことに加え、心理的にもストレスを抱えやすく、平常時とは異なる様々な行動や反応が見られます。損保ジャパンおよびセーブ・ザ・チルドレンは、災害時に脆弱な立場に置かれやすい子どもに関する災害時の課題に焦点を当て、周囲の大人が災害に対して十分な備えとケアを行う必要があると考えており、「国内災害時の子ども支援者のレジリエンス強化及び子どものための心理的応急処置の啓発」に共同で取り組むため、新たに連携することに合意しました。

2.事業概要
 「国内災害時の子ども支援者のレジリエンス強化及び子どものための心理的応急処置の啓発事業」の内容は、以下の通りです。

(1)事業期間
 2022年4月~2025年3月31日(予定)
 
(2)事業内容
①子どものため心理的応急処置(子どものためのPFA(Psychological First Aid))の啓発心理的応急処置(Psychological First Aid(PFA))とは、「深刻なストレス状況にさらされた人々への人道的、支持的かつ実際に役立つ援助(注1)」を指します。
子ども支援の国際NGOであるセーブ・ザ・チルドレンでは、「子どものためのPFA(注2)」を開発・実践し、そして子どもに接する大人向けに「子どものためのPFA」の普及活動を行っています。
「子どものためのPFA」は、世界保健機関(WHO)などが、支援者が共通して身につけておくべき心構えと対応をまとめたPFAを、子どもに特化して、セーブ・ザ・チルドレンが作成したものです。子どもとその保護 者・養育者に対してPFAを実施するうえで、子どもの発達段階の特性や、年齢にあわせたコミュニケーションの方法などをまとめています。
損保ジャパンは、セーブ・ザ・チルドレンと協働し、当社の幅広いネットワークを活用し、子どもに接するあらゆる社内外の大人に対して、「子どものためのPFA」の啓発を行ってまいります。

②放課後児童クラブ防災支援(支援員向け研修)
災害時に脆弱な状況に置かれやすい子どもへの支援を行うにあたり、子どものあらゆる居場所で切れ目なく環境を構築することが重要である一方で、放課後児童クラブは災害に対する公的な支援を受けづらい状況にあります。そこで、子どもの居場所として重要な役割を果たしている放課後児童クラブに焦点を当て、放課後児童クラブの支援員等を対象として、「子どものためのPFA」及び防災の研修を行います。
防災研修では、損保ジャパンが培った災害に関する知識と経験も提供することで、事前の備えの促進や災害時の適切な行動に貢献していきます。

なお本プロジェクトは、お客さまが自動車保険のご加入時にWeb約款などを選択いただいた場合や、自動車事故の修理時に部品補修やリサイクル部品を活用いただくことで削減できたコストの一部を原資として活動している「地域貢献プロジェクト」のひとつとして、活動しています。

3.佐賀県における放課後児童クラブ支援員向け研修概要
 同事業の第一弾として、6月24日に佐賀県武雄市で、「子どものためのPFA」の研修を実施しました。
   
   ・対象者 :佐賀県内の放課後児童クラブ支援員等(43名)
   ・開催場所:武雄市文化会館
   ・開催日程:2022年6月24日
   ・実施内容:子どものメンタルヘルス/ストレスを抱えた子どもとのコミュニケーション/セルフケア/質疑応答

 

 

4.今後の展開ついて
 損保ジャパンは、「”安心・安全・健康のテーマパーク”により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会を実現する」という「SOMPOのパーパス」実現に向けて、社会課題の解決に取り組んでいます。
 激甚化する自然災害に直面する中で、周囲の大人が子どもの置かれる状況を認識し、ひとりでも多くの子どもの悲しみを緩和できるよう、当社のネットワークと防災に関する知識・経験を活かして、引き続き放課後児童クラブ支援員向け研修を拡大するとともに、社内外で幅広く「子どものためのPFA」を啓発する仕組みづくりに挑戦していきます。
  
セーブ・ザ・チルドレンについて】
 セーブ・ザ・チルドレンは、日本を含む120ヶ国で子ども支援活動を行う、民間・非営利の国際組織です。100年以上にわたり、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現された世界を目指して活動しています。海外で保健・栄養、教育などの分野で活動するほか、日本国内で、子どもの貧困問題や防災・緊急対応などに取り組んでいます。

注1:出典 World Health Organization, War Trauma Foundation , & World Vision International. (2011). Psychological First Aid: Guide for Field Workers. Geneva: WHO (訳:(独)国立精神・神経医療研究センター、ケア・宮城、公益財団法人プラン・ジャパン(2012).心理的応急処置(サイコロジカル・ファーストエイド:PFA)フィールド・ガイド.

注2:子どものための心理的応急処置(子どものためのPFA)|セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
   https://www.savechildren.or.jp/lp/pfa/

以上

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