フライト、Androidでタッチ決済を実現するTapionに向けた「Tapion検定」を策定

株式会社フライトシステムコンサルティングのプレスリリース

株式会社フライトシステムコンサルティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 片山圭一朗、以下当社)は、2021年2月3日発表したAndroid携帯を決済端末に変える「Tap to Phone」(*1)のソリューション「Tapion」(タピオン)において、推奨Android携帯を選定する独自認定制度「Tapion検定」を策定し運用を開始したことを発表致します。

当社は2010年9月、iPhoneでのクレジットカード決済ソリューションを日本で初めて市場投入し、また2013年からは自社決済端末「Incredist」シリーズを販売開始し、スマートフォンやタブレット決済のリーディングカンパニーとして電子決済ビジネスを展開しています。また対面での決済だけでなく、2020年よりコインパーキング等の無人自動精算機向け決済ソリューションとして「VP6800 / IFC」を展開しており、無人自動精算機のキャッシュレス化を推進しています。 

■Tapion検定設立の背景
2021年に発表したTapionは、Android端末に専用決済アプリケーション「Tapion」を入れることでタッチ決済(NFC決済)が実現できる新たな決済サービスです。Tap to Phoneは既に世界15ヵ国以上で利用が開始されており、当社でもいち早く開発に着手しています。

一方で決済専用端末ではなく、市販のAndroid端末を利用する本ソリューションでは、Android端末それぞれのNFC感度によりタッチ決済時の反応が異なり、一部のNFC感度の悪い端末では決済できない事態が起きる可能性があります。

このようなAndroid端末の機種に依存したトラブルを未然に回避し、Tapionで安心・安全にNFC決済ができる環境作りのため、Tapionで利用できるAndroid端末の選定を事前に行う制度を独自に策定しました。

Tapion検定の独自基準については、Android端末ベンダー様にもご協力をいただき、当社及び当社指定検定機関であるFIME Japan(*2)と共同で仕様を策定しました。また検定はFIME Japanで実施致します。Tapion検定合格Android端末はTapionサービスに機種登録され、合格端末のみでTapionアプリが動作する仕組みになっています。

 ■Tapion検定基準について
日本でのNFC決済市場に即した最適なスマートフォンを選定するため、Tapion検定では以下の試験項目で検定を実施致します。申込主はAndroid端末ベンダー様となり、検定はFIME Japanで実施します。なお既にTapion検定の合格端末が数種類出る見込みであり、近日中に発表する予定です。

試験項目は大きくわけて2種類となり、それぞれに合格する必要があります。なお将来的な電子マネーへの応用を考え、NFCだけでなくFeliCaに関する評価も併せて実施します。

(1) アナログ領域における整合性試験(以下のいずれかを選択)
・国際的なNFC標準化団体「NFC Forum」が規定する試験
・クレジットカードブランド各社の合弁団体EMVCo(*3)が規定する「EMV COTS Early Adopter Program」

(2) インターオペラビリティー(互換性)試験
・日本国内で発行されている様々なタイプのNFCカードと同等の複数のテストカードを用い、FIME Japan策定「スマートフォン等(Android)reader機能試験基準V1.0」に沿った試験

当社では今後、カフェ、カジュアルレストラン、キッチンカー、屋台、朝市など、様々な小・中規模事業者において「Tapion」でキャッシュレス決済、及びタッチ決済の普及拡大に努めて参ります。

*1:通称「Tap to Phone」(Tap on Phoneとも呼ぶ)とは、Android携帯をクレジットカードのタッチ決済(NFC決済)用決済装置として利用するソリューションの一般的呼称です。
*2:FIME JAPAN社は、クレジットカードを始めとする決済関連(EMVCo, PCI、モバイル決済関連技術等)やNFC関連技術のソリューションプロバイダーです。
*3:EMVCoは国際カードブランド6社、VISA、Mastercard、American Express、Discover/Diners、JCB、銀聯(UnionPay)の合弁会社。この団体にて決済に関する各種規定を策定しています。

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