損害保険ジャパン株式会社のプレスリリース
損害保険ジャパン株式会社
地方における『スポーツワーケーション』の産学官連携による先端技術を用いた効果測定実験の結果報告
ANAあきんど株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高橋 誠一、以下「ANAあきんど」)、損害保険ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:西澤 敬二、以下「損保ジャパン」)、株式会社ワイズスタッフ(北見オフィス:北海道北見市、代表取締役:田澤 由利、以下「ワイズスタッフ」)の3社は、新しい働き方の一つである『スポーツワーケーション※1』の客観的な効果検証についての実証実験を大学、日本労働科学学会のサポートを得て実施しました。
この結果、『スポーツワーケーション』を実施することで、仕事のパフォーマンスが上がるという“客観的”データが一定程度示されました。
今後、国・自治体の政策や企業、大学等と連携し、地方でのテレワーク、ワーケーションの科学的な効用研究を行い、地方創生・新たな働き方の後押しに貢献していきます。
なおワーケーションにおけるストレスおよび生産性への影響を、3種類の計測ツール(Happiness Planet※2、LightChecker※3、Fitbit※4)を使うことで客観的データを出し、科学的な効用研究を行うのは全国初※5となります。
※1 『スポーツワーケーション』とは、「バケーション(Vacation)」と「ワーク(Work)」を合わせた言葉の「ワーケーション」に、「スポーツ」を掛け合わせた造語。
スポーツは、全国どこでもできるものとして今回の研究として採用。
※2 株式会社日立製作所が2020年7月に設立した株式会社ハピネスプラネットが提供するスマートフォン用アプリ。
スマートフォンで人の「前向きな心(心の資本)」と「信頼できる関係(ハピネス関係度)」を計測し、向上させるテクノロジー。心の資本はアンケートへの回答により、ハピネス関係度はスマホを3時間身に着けることで計測。
今回の実証では「前向きな心(心の資本)」と「信頼できる関係(ハピネス関係度)」から生産性を推測。
※3 「LightChecker」はスマートフォンのカメラを利用することで、ストレス値を測ることができるSOMPO Light Vortex株式会社(以下、ライトボルテックス)が提供するアプリ。
※4 「Fitbit」は歩数、睡眠度を測ることができる時計型ウエアラブル端末。機種はCharge2を使用。
スポーツワーケーション実施組(約3週間のうち、6日間スポーツワーケーション実施)のみ計測。
※5 損保ジャパン調べによる
【実験概要】
1.目的
「ニューノーマル」に対応した地方創生の主要政策として地方創生テレワークやワーケーションが注目されているが、客観的に効果を示すモデルが不在であったため、スポーツワーケーションにおける以下の2点について定量的な効果を検証することを目的とした。
(1)ワーケーションについての効果
(2)スポーツについての効果
2.期間
2021年10月3日から10月22日までの約3週間
(うち、スポーツワーケーション実施期間は10月10日~10月15日)
3.場所
北海道北見市および北海道斜里町
4.効果検証内容
スポーツワーケーション実施組9名※6(約3週間のうち、6日間スポーツワーケーション実施、以下「SW組」)と通常勤務組35名(約3週間通常勤務、以下「TK組」)に分かれ、Happiness Planet、LightChecker、Fitbit、WEB調査※7により参加者の各種データを取得し、効果を検証した。
※6 SW組のうち北見市宿泊5人はカーリング、斜里町宿泊4人はトレッキングを実施。
※7 WEB調査はGoogleフォームにより参加者に対しアンケート調査を実施。
※8 チームは、SW組1名とTK組1~4名の9チームで組成し検証。
5.監修者
・岩浅巧(早稲田大学講師)
・榎原毅(日本労働科学学会理事・名古屋市立大学准教授)
・水野基樹(順天堂大学教授)
・吉川徹(日立製作所産業医・独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所統括研究員)
6.結果概要(データグラフについては一部開示(【別添】参照))
7.各関係者の役割
以上
【別添】データの一部公開(そのほかの資料あり)
(1)Happiness Planetによるデータ
(2)LightCheckerによるデータ
(3)Fitbitによるデータ
(4)WEB調査によるデータ