GMOあおぞらネット銀行株式会社のプレスリリース
GMOあおぞらネット銀行株式会社(以下、当社)は、中長期戦略の柱の1つである「組込型金融サービスNo.1」における新たな取り組みとして、「デジタルビジネスガレージ ichibar(イチバー)」(以下、ichibar)を2021年8月30日よりスタートいたします。
そこで、まず初めに「ichibar」の取り組みについて知っていただき、活性化につなげるため、「1.コミュニティ機能」を8月30日にオープンし、「組込型金融」に対する課題やご意見を広く募ったり、ビジネスマッチングしたりできる場を設けます。
また、「コミュニティ機能」に寄せられたご意見やビジネスマッチング結果などを参考にしながら、2021年12月に「2.マーケットプレイス機能」、2022年春に「3.ビジネスアイデア検証環境」をオープンする予定です。システム開発企業はもちろん、学生や起業家の方が「ichibar」を利用することで、簡単に、素早く、柔軟に、ビジネスアイデアの検証からソフトウェアの開発・流通までを一気通貫で行うことが可能となります。
当社にとってもチャレンジングな取り組みとなりますが、「ichibar」から、多数の新たなデジタルビジネスイノベーションの創出やビジネスネットワークの獲得、事業発展につながるよう、ぜひ多くの方と共に「ichibar」を盛り上げて、結果として、日本の「組込型金融」の発展・普及に寄与してまいりたいと考えております。
(*1) 国内銀行が、マーケットプレイスでソフトウェアやデータ等を流通させる取り組みは国内初(2021年8月27日時点)
- 【「ichibar」提供の背景】
2021年注目のキーワードとして、Embedded Finance(エンベディッドファイナンス)という言葉があります。2020年1月にアメリカの著名VCが書いたブログに登場したことから、徐々に広まったとされるこの言葉ですが、日本では「組込型金融」や「埋込型金融」といった言葉で紹介されています。欧米では、金融サービスが生活に溶け込んだ、この「組込型金融」サービスの普及が進んでおり、ユーザー利便性の観点やDX推進の一環として日本でも同様の流れが到来しつつあります。
当社は、来る「組込型金融」が当たり前になる時代に備え、当社をご利用いただく法人のお客さまや起業家の皆さまへのビジネス貢献を目的として、中長期戦略の柱の1つに「組込型金融サービスNo.1」を掲げ、「組込型金融」サービスの普及につながる各種サービスの提供・取り組みを強化しています。今回開始する「ichibar」も、この取り組みの一環となります。
- 【「ichibar」のサービス概要】
「ichibar」は、「組込型金融」に関わるビジネスアイデアやパーツ、モジュール(*2)などをユーザーの皆さまと共創・検証・出店・流通し合える循環型プラットフォーム(エコシステム)です。
2020年4月に、国内銀行初となる、無償でご利用いただける本格的な銀行API実験環境「sunabar(スナバー)-GMOあおぞらネット銀行API実験場-」(以下、sunabar)を提供開始し、「sunabar」で実際に開発し、動作確認したビジネスアイデアやプロダクトを、今回提供開始する「ichibar」で、さらに整え(整備)、試行・発展させることで、ビジネスアイデアを出品・流通させることができるユーザー参加型の一気通貫型循環型環境(エコシステム)を実現します。本日より第一弾として開始する「1.コミュニティ機能」へのご参加は、Webページ(https://gmo-aozora.com/pfbank/ichibar.html)の「コミュニティに参加する」をクリックしてお申し込みいただけます。
(*2)システムを構成するための特定の機能をもった部品のこと
<ichibarの3つの機能>
機能/提供時期 | 内容 |
1. コミュニティ機能 (2021年8月30日~) |
ビジネスアイデアを検証したい方や、新規ビジネスの支援をしたい方、また「組込型金融」の部品の提供や利用を考えている皆さまの「組込型金融」に対する課題やご意見を広く募る場や、ビジネスマッチングするコミュニティを提供します。 コミュニティは、オンライン上でのやり取りに加え、オンライン・リアルで開催するイベントを通じて、アイデアの洗練やコミュニケーションの活性化を行います。 |
2. マーケットプレイス機能 (2021年12月) |
「組込型金融」の導入に必要な部品などを入手できるほか、部品の提供者として実際に、自身が開発したソフトウェアなどの部品を「ichibar」内で、販売・出品・流通させ、ビジネスアイデアを具体的に検証することが可能です。 マーケットプレイスは、AWS Marketplace(*3)を利用するため、AWSのアカウントをもつ方なら誰でもご利用可能です。 また、出品に関しては、アプリケーション・データなど、 AWS Marketplaceに出品できるもの(*4)であれば制限はありません。 |
3.ビジネスアイデア検証環境 (2022年春) | ビジネスアイデアの有効性を確認するテストマーケティングや、金融サービスとして成立するかを金融機関にチェックしてもらいたい方などに、当社、または「ichibarコミュニティ」を介して、評価・検証できる機能を提供いたします。 |
(*3)AWS Marketplaceは、米国および/またはその他の諸国における、Amazon.com,Inc.またはその関連会社の商標です。
(*4)出品には、AWSおよび当社にて別途審査がございます。
- 【「ichibar」の今後の展望】
「ichibar」は、#1(デジタルビジネスガレージ始動)~#3(ビジネスアイデアの試行)に至るまで、簡単に、素早く、柔軟に、ビジネスアイデアの検証からソフトウェアの開発・流通までを一気通貫で行えるよう、ご利用者のニーズに合わせて各種アップデートを予定しております。
また、将来的には、「ichibar」から飛び出してビジネススケールアップを目指す方に向け、コミュニティを通じたソーシャルレンディング(*5)や、スタートアップ企業さまへの融資なども視野に入れ、デジタルイノベーションのさらなる加速の後押しとなるプラットフォームの拡充を図ってまいります。
(*5)インターネット上で投資したい人と、支援してほしい人を結びつける投資方法のこと。
- 【GMOあおぞらネット銀行株式会社について】
「すべてはお客さまのために。No.1テクノロジーバンクを目指して」をコーポレートビジョンに掲げ、新しいネット銀行として2018年7月に誕生しました。システム開発を内製化することで、お客さまに寄り添った金融・決済サービスをスピードをもって提供しています。オンラインでの口座開設申込や、申込から利用開始までのスピード、各種手数料の安さ、利便性の高い資金調達サービス、銀行APIの充実などを理由に、スモール&スタートアップ企業のお客さまを中心にご利用が急増していることを受け、中長期の戦略として3つの大きな柱「1.スモール&スタートアップ企業向け銀行No.1」、「2.組込型金融サービスNo.1」、「3.テックファーストな銀行No.1」を掲げ、“お客さまのビジネスの成長=当社の成長”として、共に成長する銀行であるべく、当社一同、新たなシステムの開発や、サービスの提供などに向けて邁進しております。
【参考URL】
・法人のお客さま向けTOPページ https://gmo-aozora.com/business/
・かんたん組込型金融サービスの詳細 https://gmo-aozora.com/pfbank/
・銀行APIの詳細 https://gmo-aozora.com/api-cooperation/
・sunabar紹介サイト https://gmo-aozora.com/api-cooperation/sunabarinfo.html
・ichibar 紹介サイト https://gmo-aozora.com/pfbank/ichibar.html
【GMOあおぞらネット銀行株式会社 会社概要】
本店:東京都渋谷区道玄坂1―2―3 渋谷フクラス
代表者:代表取締役会長 金子 岳人、代表取締役社長 山根 武
資本金:172億9,003万円
設立年月日:1994年2月28日
URL:https://gmo-aozora.com/