株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループのプレスリリース
MUFGは日本貿易保険（NEXI）との連携の下、総額約540億円（5.2億米ドル相当）のファイナンスを通じてアフリカの新型コロナウイルス対策とSDGs推進に貢献し、African Banker Awards 2021(*1)を受賞！同賞受賞は本邦金融機関初の快挙。
- アフリカ輸出入銀行向けNEXI保険付ファイナンス
三菱UFJ銀行は、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、MUFG Securities EMEAと協働し、エジプトに本社を置くアフリカ輸出入銀行（African Export–Import Bank、通称「Afreximbank」）に対して総額約540億円（5.2億米ドル相当）の融資を実施しました。
Afreximbankは、アフリカ内外の貿易促進、および拡大を目指して1993年に設立された、51か国が加盟するアフリカの地域開発金融機関です。融資金は、Afreximbankを通して8ヵ国の政府機関に転貸され、新型コロナウイルス対策を含め、医療、衛生、環境、教育、輸出入等の幅広い分野に活用されています。
本融資は、日本貿易保険（NEXI）による海外事業資⾦貸付保険が付保された案件であり、同社が打ち出すLEADイニシアティブ(*2)を適用する初めての案件です。三菱UFJ銀行と三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資家へのディストリビューションにて、複数の本邦投資家から資金を調達し、NEXIがファイナンス支援を強化している社会課題解決・SDGs分野での民間資金活用を実現しました。また、三菱UFJ銀行がアレンジャーとして全体を牽引、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、MUFG Securities EMEAがストラクチャリングや投資家の招集、為替取引等を提供し、MUFGグループ内における有機的協働の成果が最大限に発揮されたことも特徴です。
- African Banker Awards 2021の受賞
本融資の受入先であるAfreximbankは、金融サービスの提供等によって財政・産業面での様々な支援を行う貿易金融機関です。Afreximbankを通してアフリカの社会問題解決に積極的に貢献する本融資は、2021年6月、アフリカにおける銀行・金融システムの改革、近代化、強化、統合・拡大に資する業績を表彰するAfrican Banker Awards 2021のDebt部門で、Deal of the Yearを受賞しました。同賞の受賞は本邦金融機関初の快挙です。
- MUFGのサステナビリティへの取り組み
MUFGは、サステナビリティへの取り組みを経営の最重要課題の一つと位置づけ、持続可能な環境・社会がMUFGの持続的成長の大前提であるとの考えのもと、環境・社会課題解決に資する取り組みを強化しています。本業である金融ビジネスを通じてアフリカ地域のSDGs推進に貢献できた本件は、MUFGのサステナビリティ経営にさらなる飛躍を促すものとなりました。MUFGはこれからも、グローバルネットワークで世界のビジネスのチカラとなり、日本と海外の戦略的協働や、社会解決に貢献していきます。
| 借入人 | African Export–Import Bank |
| 融資総額 | 5.2億米ドル相当 |
| 貸出形態 | シンジケーション方式によるタームローン |
| 資金使途 | ①アフリカ地域のCOVID-19対策、医療、衛生、環境、 教育、輸出入等（5億米ドル相当） ➁NEXI保険料（0.2億米ドル相当） |
| アレンジャー | 三菱UFJ銀行 |
(*1)African Banker Awards
https://africanbankerawards.com/
(*2)日本貿易保険ニュースリリース
海外事業資金貸付保険の対象案件の拡充について―LEADイニシアティブの創設－
https://www.nexi.go.jp/topics/newsrelease/2020120901.html
アフリカ輸出入銀行向け融資保険の引受について―LEADイニシアティブ第一号案件―
https://www.nexi.go.jp/topics/newsrelease/2020120902.html
