仕事と介護の両立支援プログラム「LCAT」を提供する株式会社リクシスに出資

ブラッククローキャピタル合同会社のプレスリリース

 

BlackCrow Capital合同会社(代表:菅原 康之、本社:東京都渋谷区)は、同社が運営するBlackCrow Capital 1号投資事業有限責任組合(以下、ブラッククローキャピタル1号ファンド)より、仕事と介護の両立支援プログラム「LCAT」を提供する株式会社リクシスに出資したことをお知らせ致します。今回の株式会社リクシスへの出資により、「LCAT」の早期普及を助け、超高齢化時代の介護離職による労働人口減少の課題解決を図ると共に、仕事をしながら介護を手がける人が大勢になる時代においても、すべての人が自分らしく働き続けられる社会の実現をサポートして参ります。
 

  • 仕事と介護の両立および介護離職の現状について

日本は、今まさに解決困難な労働力問題に直面しております。特に大きな課題となっているのが「介護離職」の問題です。2009年以降、介護離職者数は増加し続けており、5年間で約2倍にまで増加しています。厚生労働省「雇用動向調査」によると2018 年には初めて介護離職者が10 万人を超えました。特に現状の日本において、女性が介護離職するケースが多いため、女性の社会活躍を阻害する要因の一つとしても懸念されています(性別により家庭での役割分担が暗黙的に固定化されることも大きな課題の一つです)。その一方で、男性の介護離職も年々増加しており、介護離職した後の再就職が難しくなるといった附随する問題も発生しつつあります。

(上記資料)厚生労働省「雇用動向調査」2005-2020年分を元に当社にて作成

「介護・看護」が離職の理由に占める割合は全離職者の1.2%前後となっており、比率としては小さく感じますが、高齢化により介護が必要な人の数が増えると、介護をする人の数も必然的にさらに必要になりますので、何も対策がないままでは介護離職が減らないのは確実な状況です。
さらに、多くの場合、親の介護が必要となるのは40~50代の働き盛り世代です。そのため、企業から見ても、経験を積んだ中堅社員が想定外のタイミングで抜けることになるため、大きな損失となってしまいます。
 経済産業省によると、介護離職によって経済全体で生み出される新たな価値は1年当たり約6,500億円も損失していると言われています。つまり日本は約6,500億円分の労働力を介護離職によって手放しているのが現状なのです。

参考文献:
※1:総務省統計局「平成29年就業構造基本調査」(平成29年10月)
※2:厚生労働省「雇用動向調査(2005-2020年)」
※3:経済産業省「2050年までの経済社会の構造変化と政策課題について」(平成30年9月)

 

  • 【本出資について】 担当キャピタリスト/代表パートナー 菅原 康之

世界で最も高齢化が進んでいる日本にとって、労働人口の減少に対する課題解決は極めて重要なテーマです。今後の日本の国力を維持していくためには若年層も女性も高齢者層も少しでも多くの人が労働参加していく環境を整備していく必要があります。そのような環境において、「介護離職」はそれまで会社および社会でコストをかけて育成しきた40-50代の経験豊富な人材を労働市場から強制退場させてしまうという大きな影響を持っています。株式会社リクシス代表取締役の佐々木氏および副社長の酒井氏は、自身の親に発生した介護問題と仕事との両立で当事者としての多大な苦労を経験し、大きな問題意識を感じ、「少しでも事前に介護についての予備知識を入れておけば自分達のような辛い経験をしなくてもよい社会が作れるのではないか」と考え、介護離職課題の解決を図ろうとチャレンジしています。
現状の日本の投資環境では、佐々木氏および酒井氏のような社会課題の解決のための事業に対して大きな資金が集まりにくい状況にあり、今回出資はそのような社会課題解決に人生をかけるリクシス社を資本政策面にサポートするための出資という意味合いがあります。
さらに、株式会社リクシスが掲げるビジョンである「超高齢化時代に、すべての人の物語が輝く世界を。」はブラッククローキャピタルのファンド投資テーマである「労働人口減少と高齢化の課題解決」との高い次元で合致するのも出資の大きな理由の1つです。我々、ブラッククローキャピタルは、高齢化社会日本において介護離職問題を解決しシニアマーケットにおいて新しい事業を創出する株式会社リクシスの事業成長にコミットしていきたいと思います。

 

  • 【ブラッククローキャピタルについて】

ブラッククローキャピタルは、「労働人口減少と高齢化」という日本が抱える大きな社会課題をスタットアップのイノベーションによって解決を図る「インパクトフル」ファンドです。
日本の社会課題解決のために、LP投資家を含めあらゆるステークホルダーと協力しながら、投資先の成長を支援して参ります。

 

 

  • 株式会社リクシスについて

   (上:LCATサービス画面)

   (左:代表取締役社長の佐々木 裕子、右:代表取締役副社長 酒井 穣)
 

  • 【株式会社リクシス 会社概要】

●会社名   :株式会社リクシス
●設立    :2016年9月1日
●代表取締役 :佐々木 裕子
●本社    :東京都港区浜松町2丁目7番6号亀田ビル5階
●主な事業内容:
・仕事と介護の両立支援サービス「LCAT」
・介護市場向けコンサルティング事業
・介護市場向けプロモーションマーケティング事業
●社員    :31名(2021年5月6日現在、パート・アルバイト・社外協力含む)
●ウェブサイト:https://www.lyxis.com/
●弊社投資テーマとの関連性:介護離職は日本の労働人口低下(とりわけベテラン層の非労働力化となる)に大きく影響する要因であり、それを予防することは急務であると考える。「LCATはそのような介護離職を予防するソリューションとして「Aging Tech」として、大きな高齢化課題である介護離職問題の解決に寄与すると評価。 

 

  • BlackCrow Capital(ブラッククローキャピタル)の概要

・ファンド名称 :BlackCrow Capital 1号投資事業有限責任組合
・投資ステージ :シード・アーリー
・投資テーマ  :労働人口減少および高齢化の解決に寄与する事業
・GP法人商号  :BlackCrow Capital合同会社(ブラッククローキャピタル)
・設立日    :2019年3月15日
・本社所在地     :東京都渋谷区千駄ヶ谷二丁目34番12号
・代表パートナー:菅原 康之

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