インクルージョン・ジャパン株式会社のプレスリリース
ベンチャー・キャピタルであるインクルージョン・ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:服部結花、以下インクルージョン・ジャパン)は、現在組成中である「ICJ2号ファンド」の顧問として、ESG投資の第一人者である夫馬賢治氏、ならびに、前国連大使でSDGsの世界的普及に務めた星野俊也氏が就任したことをお知らせします。両氏の顧問就任により、世界標準になりつつあるESG投資およびSDGsの視点から、社会・環境面のインパクトと経済的なリターンを両立する、ベンチャー投資を力強く推し進めてまいります。
ICJ2号ファンドの顧問に就任した夫馬賢治氏、星野俊也氏
【ICJ2号ファンドの詳細】
ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったもので、長期的な企業成長の基盤となる概念として、世界の共通認識となりつつあります。また、SDGsとは、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)の略称で、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。
インクルージョン・ジャパンでは、ESG/SDGsの担い手としてベンチャー企業に注目しており、ICJ2号ファンドを通じて、ESG/SDGsの浸透と実装に寄与するベンチャー企業への支援を加速させていきます。
また、世界基準に照らしたESG投資を行うために、国連責任投資原則(PRI)への署名準備を進めています。PRI署名に先んじて、夫馬賢治氏との議論を通じて、独自のESGポリシーを制定しております。本ポリシーに則った投資を行うことで、社会・環境面のインパクトと、経済的なリターンを両立させる投資および新規事業開発に尽力いたします。
【顧問略歴】
夫馬賢治氏/経営戦略・金融コンサルタント
株式会社ニューラル 代表取締役CEO、ニュースサイト「Sustainable Japan」編集長。サステナビリティ経営・ESG投資アドバイザリー会社を2013年に創業し現職。東証一部上場企業や大手金融機関をクライアントに持つ。著書『超入門カーボンニュートラル』『ESG思考』(以上、講談社+α新書)『データでわかる 2030年 地球のすがた』(日本経済新聞出版)他。環境省「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」選定委員。農林水産省、厚生労働省でのESG関連の委員も務める。水・衛生の国際NGOウォーターエイド・ジャパン理事(非常勤)。Jリーグ特任理事(非常勤)。NewsPicks NewSchoolや、NewsPicksアカデミアでのESGテーマ講師も担当。世界銀行や国連大学等でESG投資、サステナビリティ経営、気候変動金融リスクに関する講演や、CNN、フィナンシャル・タイムズ、エコノミスト、ワシントン・ポスト、NHKなど国内外のメディアからの取材も多数。ハーバード大学大学院リベラルアーツ(サステナビリティ専攻)修士課程修了。サンダーバードグローバル経営大学院MBA課程修了。東京大学教養学部(国際関係論専攻)卒。
星野俊也氏/国際政治学者、前国連大使
SDGsを含む国連の政治・外交に理論と実践の両面から取り組む国際政治学者。外交事務では在アメリカ合衆国日本国大使館や国際連合日本政府代表部に在勤し、グローバルな経済・社会問題を担当する国連大使を歴任(2017年8月1日~2020年8月1日)。日本国際問題研究所主任研究員、プリンストン大学客員研究員などを経て現職。大阪大学博士(国際公共政策)。日本において、模擬国連(Model United Nations)活動を開始したことでも知られている。 現在、大阪大学大学院国際公共政策研究科の教授で同研究科のESGインテグレーション研究センター長。SDGsに関する岡山大学エグゼクティブ・アドバイザーなども務める。
【夫馬賢治氏のコメント】
私が代表を務める株式会社ニューラルは、日本のESG投資の黎明期の時代から、これまで上場株式や債券を中心とした伝統的アセットクラスの機関投資家に対し、ESG投資のアドバイザーもしてきました。同時に大手上場企業に対しても、サステナビリティ経営の理解、導入、浸透をサポートしてきました。そして、いよいよ日本でもスタートアップ企業やベンチャー・キャピタルの間でESG投資に対する関心が高まりつつあります。しかしESG投資は、海外でも国内でも、手法も議論も著しい速度で日々進化しており、高い専門的知識と堅固な意思が必要となります。今回、日本のベンチャー・キャピタルの中でも新しい局面を切り拓いてきたインクルージョン・ジャパンが、ESG投資の領域で鏑矢を放ち、私もそのアドバイザーに就任することとなりました。日本のベンチャー・キャピタルにとっての模範となるESG投資ベンチャー・キャピタルファンドを構築するサポートをしていきたいと思います。
【星野俊也氏のコメント】
新型コロナ禍の中で「ネクスト・ノーマル」が模索されている今は、まさにベンチャー企業ならではの型にはまらないビジネスが新たな市場の開拓とSDGsに込められた未来ビジョンの達成の両立のカギを握っているといっても過言ではないと思います。ESG投資が大きな推進力になりえますが、その取り込みには工夫も必要です。SDGsを追い風に、地球と人類とビジネスが共存する、そんな世界のための知恵出しは惜しみません。それは日本発のベンチャーの力が次なる適切なグローバル・スタンダードの形成にもつながると期待するからです。
【代表取締役 服部結花のコメント】
インクルージョン・ジャパンは、2011年の設立以降、事業会社における新規事業開発と、ベンチャー支援を行ってまいりました。ICJ1号ファンドの設立以降は、事業開発とベンチャー企業の掛け合わせによって、社会的インパクトを与え得るビジネスの立ち上げに注力しています。ここ数年は、事業会社様の新規事業開発のコンサルティング業務として、モビリティ事業、フィンテック事業などに関わる機会を多数頂戴し、ESG/SDGsに関する知見もたまりつつあります。
この度、ESG/SDGsの浸透と実装に寄与するベンチャー企業への投資を目的に立ち上げた「ICJ2号ファンド」の顧問として、夫馬賢治氏および星野俊也氏とご一緒する運びとなりました。ESG/SDGsの両専門家であるお二人と共に議論を戦わせ、世界のトレンドを取り込みながら、ベンチャー企業およびファンドパートナーの方々と新たな事業創造に尽力してまいります。
【企業概要】
インクルージョン・ジャパン株式会社
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田1-11-1 アイオス五反田駅前ビル903
代表者:服部結花
設立日:2011年11月11日
会社HP:https://inclusionjapan.com/
【インクルージョン・ジャパン株式会社】
インクルージョン・ジャパンは、事業会社にて事業立ち上げ経験のあるメンバーが、投資先のハンズオン支援に加えて、大企業のコンサルティングを実施する、日本でも類を見ないベンチャー・キャピタルです。事業立ち上げから経営支援、人事管理、クリエーティブ表現までを一貫して提供できる体制を整えており、幅広い事業規模と領域の事業創造と事業成長に貢献します。
ベンチャー投資では、2021年3月にIPOしたスキルマーケット「coconala」をはじめ、月面資源探索ベンチャー「ispace」やなどに投資をしており、経営層のよき理解者として、事業成長に尽力しています。
ICJ2号ファンドの全GPメンバー