三井住友DSアセットマネジメント株式会社のプレスリリース
三井住友DSアセットマネジメント株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:猿田隆)は、経済イベントや市場動向に関するマーケットレポートを日々発行しております。このたび、マーケットレポート「「複数の資産への投資時には『相関係数』に注目」を2021年6月16日に発行いたしましたので、お知らせいたします。
『相関係数』とは値動きの連動性の強さを表す指標です。『相関係数』が1未満の資産を組み合わせると、一つの資産の価格が下落したときにその他の資産が別の動きをすることで、保有資産全体の価格変動の抑制につながります。さまざまな資産に投資するにあたり、自分の保有している資産との『相関係数』を確認することは有用でしょう。
【ポイント1】『相関係数』は値動きの連動性の強さを表す指標
■日本の投資家による米国株投資は昨年から盛り上がりを見せています。投資信託協会によると、米ドル建て公募投資信託の純資産総額は、2020年5月から2021年5月までの1年間で18兆円から28兆円へと増加しました。ただ、ここ最近の米国株はやや上値の重い展開が続いており、他の資産へ目を向け始める投資家も出てきています。
■そこで参考になるのが『相関係数』です。資産価格の『相関係数』とは、値動きの連動性の強さを表す指標で、1から-1の間の数値を取ります。全く同じ動きをするなら1、全くの無関係なら0、反対に動くなら-1となります。
【ポイント2】『相関係数』が低いと分散効果が高い
■『相関係数』が1未満の資産を組み合わせると、一つの資産の価格が下落したときにその他の資産が別の動きをすることで、保有資産全体の価格変動の抑制につながります。そのため、『相関係数』が相対的に低い資産を組み入れることによって、リターンあたりのリスクを下げることができます。
■米国株との『相関係数』(月次ベース、5年)を見たのが右の表です。株式の『相関係数』は総じて高めですが、グローバル高配当株や日本株と比べると中国株は米国株との『相関係数』が低くなっています。世界リートの米国株との『相関係数』は株ほど高くありません。
【今後の展開】『相関係数』の確認は有用
■ただし、相関係数はデータの頻度(日次、週次、月次)や期間によって変動します。また、マーケットの急激な変動時には平時よりも『相関係数』が高まり、値動きが似通うことも指摘されています。
■しかし、さまざまな資産に投資するにあたり、自分の保有している資産との『相関係数』を確認することは有用でしょう。
■なお、弊社は今後も世界経済の回復、企業業績の拡大を受けた株高継続を、米国も含めて想定しています。
重要な注意事項
・当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
・当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
・当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
・当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
・当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
・当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
・当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
【三井住友DSアセットマネジメント株式会社について】
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、
一般社団法人第二種金融商品取引業協会