スイス・リーの新型コロナウイルス感染症に関するAPAC 消費者意識調査2021

スイス・リーのプレスリリース

スイス・リーの調査によると、ワクチン摂取が開始されたにもかかわらず、経済状況に対する不安は依然として残っており、アジア太平洋地域の保険商品に対する需要が高まっています。
• 世界的なワクチン接種が開始されたにもかかわらず、アジア太平洋地域の回答者のうち4 人に1 人は、今後の経済状況の安定性について不安や困惑を感じています。
• 回答者の4 人に1 人は、現在の最大の健康上の懸念としてメンタルヘルスを挙げるとともに、身体的健康の管理にさらに重点をおいています。
• 回答者の2 人に1 人は、今後は保険会社のウェブサイトやアプリから購入したいと考えています。過去6 ヵ月間に行われた取引の39%は、保険会社のウェブサイトとアプリを介して行われました。
• お客様は一層価格に敏感になっており、回答者の80%が、保険契約の購入における最も重要な決定要素として価格を挙げています。

2021年 6月7日(月)-スイス・リーの2021年アジア太平洋地域新型コロナウイルス感染症消費者調査が示すように、アジア太平洋地域(APAC)の回答者の4分の1以上が、依然として新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックからどのように経済的に回復するかについて懸念しています。その一方で、消費者の最大の健康上の懸念には、メンタルヘルスが挙げられています。

スイス・リーは、APAC の市場全体で年次消費者調査を2 回実施しました。1 回目は2020 年4 月、2回目は2021 年1 月から2 月にかけて実施しました。本調査は、当該地域の消費者感情に対する保険会社の理解を深めることを目的としています。本調査結果は、新型コロナウイルス感染症が消費者行動に与える影響、保険業界への影響、保険会社が進化するニーズに対応する方法について、有益な洞察をもたらしています。今年は、オーストラリア、ニュージーランド、中国、香港、インド、インドネシア、日本、シンガポール、タイ、マレーシア、ベトナム、韓国を含む12 の市場の7,000 人の回答者に調査対象が拡大されました。今回の調査結果は、「1 年が経過:アジア太平洋地域において新型コロナウイルス感染症が消費者の保険に対する考え方に与えた影響」と題するスイス・リー・インスティテュートの新しい刊行物にまとめています。

スイス・リー・アジア再保険CEO のラッセル・ヒギンボサムは、次のように述べています。「ワクチン接種が地域全体で開始されたにもかかわらず、パンデミックの真っただ中で初めて調査を実施したときと同様に、経済状況に対する不安のレベルが依然として高いことは明らかです。」「新型コロナウイルス感染症は、消費者の保険による保護が不足していることを露呈しており、健康上の懸念の高まりによって、タイ、シンガポール、中国などのいくつかの市場で健康保険料が上昇しています。」

スイス・リー・インスティテュートの報告書で強調されているように、健康保険は消費者にとって最優先事項であり、消費者が今後より多くの保護を求める分野として、医療費償還や重大疾病が位置付けられています。さらに、パンデミックのストレスにより、保険加入者はさらに価格に敏感になっています。市場全体で、80%の回答者が、保険の購入を決定する際に最も重要な要素は価格であると回答しました(2020 年から5%増加)。

新型コロナウイルス感染症により、補償範囲にもより注意が払われるようになりました。当該地域の回答者の33%が、最も重要な保険要素として補償範囲の幅広さを挙げています。これは、中国、香港、マレーシアの契約者にとって、特に重要な要素です。さらに今ではお客様は、保険を探す際に、取引の処理や請求処理/支払いの迅速化を可能にするデジタルアクセスを標準サービスとして求めています。

スイス・リーの調査では、パンデミックにより、いかに個人の健康がより積極的に管理されるようになり、メンタルヘルスが重視されるようになったかについても取り上げています。地域全体で、回答者の71%が、以前よりも厳しい衛生習慣を個人で実践していると回答しました。50%の人がより健康的な食生活を実践し、48%の人がより多くの運動をするようになり、40%の人がより良い睡眠習慣を実践しています。

「生活習慣の要素が健康に影響を与えることは明確であり、保険会社は健康を促進する上で重要な役割を果たしています。」スイス・リーのソリューション・グループ・ライフ&ヘルス・アジア責任者であるマイケル・ロルフはこのように述べています。「本調査では、メンタルヘルス、睡眠、運動、栄養がすべて強調されました。これらは、私達が「6 大要因」と呼ぶ生活習慣の一部であり、代替データの使用、カスタマー・ジャーニーとエンゲージメントの向上、お客様の健康を改善する能力、まったく新しい方法での引受業務の可能性など、保険業界に多くの機会をもたらしています。」

利用者が増えている健康関連アプリの分野では、保険会社は、消費者を引き付ける上でより重要な役割を果たすことができます。新型コロナウイルス感染症の発生以降、特にアジア新興国で、保険会社とのデジタルでのやりとりや、健康管理や保険購入に関するデジタル・タッチポイントが大幅に増加していることが確認されています。本調査によると、過去6 ヵ月間に、保険契約購入の39%が、保険会社のオンライン・プラットフォームまたはアプリを使用して行われました。今後、APAC ではデジタルでの保険購入が増加を続けると予想しています。回答者の50%は、将来、保険会社のウェブサイトやアプリを通して購入することに関心を持っています。そのため、保険業界は、お客様との関連性とつながりを維持するために、保険バリューチェーン全体で継続的にデジタル化を進める必要があります。

今年の調査では、多くの人々が表面上だけでも通常の社会生活に戻りたいと考えている一方で、回答者の3 分の1 は、新型コロナウイルス感染症をめぐる不透明感から、まだソーシャル・ディスタンスを維持し、コンサートやフェスティバルなどの大規模な集まりを避けたいと考えていることが明らかになりました。

「私達は、社会的行動が進化していることに気付きました。その結果、保険会社は、進化する消費者のニーズに対応できるような、新しいより柔軟なソリューションをカスタマイズする機会を得ています。例えば、増加する消費者のオンライン取引に対する保護という形を取る可能性もあります。」スイス・リーのソリューション・プロパティ&カジュアルティ・アジア責任者であるシュウ・チョイ・ヤオは、このように述べています。

メンタルヘルスについて懸念されるリスクの高まりと、従来とは異なる販売チャネルへの関心の高まりにより、APAC 地域全体でより革新的な商品を提供する機会が広がりました。保険/再保険業界は、サービスを拡大し、個人や家族が今のうちに回復力を強化して将来に備えられるように支援するという、独特な立場にあります。

■スイス・リー(www.swissre.com)

スイス・リー・グループは世界のレジリエンス向上を目指し、再保険、保険、その他保険ベースのリスク移転で世界をリードする大手再保険会社です。自然災害および気候変動、また高齢化社会からサイバー犯罪に至るまで、さまざまなリスクの予想と管理を行っています。スイス・リー・グループの目標は、お客様のために新しい機会とソリューションを生み出し、社会のさらなる繁栄と発展を実現することです。1863年にスイスのチューリッヒで創業したスイス・リーは、世界約80拠点にて事業を展開しています。大きく3つの事業部門に分かれており、それぞれの部門がグループ全体の理念に寄与する独立した戦略と目標を掲げています。

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