2020年12月度 高額保険金お支払い事例と診療「犬の肝臓腫瘍」を獣医師が解説:ペット保険「PS保険」調べ

ペットメディカルサポート株式会社のプレスリリース

ペット保険の「PS保険」を提供する少額短期保険会社のペットメディカルサポート株式会社(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:米満 明仁、以下『ペットメディカルサポート』)は、当社ペット保険「PS保険」が、2020年12月にお支払いしました高額保険金事例についてお知らせします。
また、その中から「犬の肝臓腫瘍」の診療について、「電話どうぶつ病院Anicli24」の院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

■2020年12月度 月間高額保険金お支払い事例

2020年12月度の高額保険金お支払い事例をご紹介します。

事例 種類 病気・ケガの種類 お支払い金額
1 中型犬 肝臓腫瘍、変性性脊髄症 ¥624,500
2 大型犬 前十字靭帯断裂、膿皮症等 ¥583,900
3 小型犬 僧帽弁閉鎖不全症、肝数値異常等 ¥487,300
4 中型犬 胆嚢疾患(巨大胆嚢)、皮膚疾患 ¥424,100
5 小型犬 急性膵炎、幽門狭窄 ¥404,000

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。
※2020年12月1日~2020年12月31日に保険金支払手続きを行った事案。

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

■平均的な保険金お支払い事例
保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的なお支払い事例としてペットの異物誤飲の診療をご紹介します。

異物誤飲の事例

事例 種類 病気・ケガの種類 お支払い金額
1 小型犬 異物誤飲 ¥23,100

■高額診療「犬の肝臓腫瘍」を獣医師が解説

2020年12月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の肝臓腫瘍」の診療内容について、当サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

肝臓腫瘍とは、どんな病気なのか
腫瘍には良性と悪性があり、悪性のものを「がん」と呼びます。肝臓にできる悪性腫瘍(がん)には、「原発性肝臓がん」と「転移性肝臓がん」があります。今回は、肝臓にできる腫瘍の中から原発性の悪性腫瘍(がん)に焦点をあててお伝えします。

原発性肝臓がんは、肝臓の細胞ががん化したものです。犬の肝臓の細胞ががん化してしまう理由はわかっておらず、かかりやすい犬種も知られていません。しかし、発生年齢は、11歳前後からで、高齢であることが知られています。

事例の犬の肝臓腫瘍の通院日数、入院日数、手術回数について

種別 中型犬
傷病名 肝臓腫瘍、変性性脊髄症
通院日数 20日
入院日数 18日
手術回数 1回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポートが補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の肝臓腫瘍の診療内容
※下記の診察内容は、犬の肝臓腫瘍(がん)の一般的な診療内容についての記述になり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査
・問診、視診、触診
症状がある場合は、飼い主さんに症状が始まった時期やきっかけ、日常生活での様子などを伺います。がんが大きい場合は、腹部の腫れ、食欲不振や下痢嘔吐などが見られます。また、肝臓の機能低下が起こっている場合は、皮膚や粘膜が黄色くなることもあります。

・血液検査
採血により、肝臓の細胞がどれくらいダメージを受けているかを確認します。

・画像検査
レントゲン検査や超音波検査、CT検査により、肝臓がんの状態を確認します。また、ほかの臓器やリンパ節への広がりや転移についても確認します。

・細胞診、病理検査
肝臓の病巣に細い針を刺し、中の細胞を少し取って顕微鏡で良性か悪性(がん)かを確認します。また、悪性(がん)の場合には、肝臓のどの細胞ががん化しているのかを鑑別します。細い針を刺しただけでは確認が難しい場合、外科切除後の病理検査の結果から行います。

治療法
・内科治療
効果的な治療法はなく、対症療法を行います。

・外科治療
肝臓の病巣部を切除します。外科治療は全身麻酔下で行うため、術前に血液検査や胸のレントゲン検査を行います。

予後
肝臓がんが単一の塊であり、適切に切除できた場合の予後は良好です。多臓器への転移や、がんが肝臓全体に広がっている場合、残念ながら予後は不良となります。

まとめ
犬の肝臓腫瘍は良性も多く存在します。もし、健康診断で肝臓に腫瘍が見つかったら、良性か悪性かをしっかり確認することが大切です。悪性で手術適応の場合は、外科治療が第一選択となりますので、かかりつけの先生やご家族とよく話し合って治療に臨みましょう。

【会社概要】
商号   : ペットメディカルサポート株式会社
代表者  : 代表取締役社長 米満 明仁
所在地  : 〒107-0052 東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス2階
営業開始日: 2008年5月2日
事業内容 : 少額短期保険業(登録番号 関東財務局長(少額短期保険)第24号)
資本金  : 3億3,275万円(令和2年3月時点)
URL   : https://pshoken.co.jp/

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