オンライン住宅ローンサービス「モゲチェック」、6.5億円の追加調達を実施。総額約12.8億円の資金調達完了

株式会社MFSのプレスリリース

 オンライン住宅ローンサービス「モゲチェック」を運営する株式会社MFS(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:中山田 明、以下「MFS」)は、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、あおぞら企業投資株式会社を引受先とした第三者割当増資および社債発行により、総額6.5億円の資金調達を実施したことをお知らせします。MFSは、2021年2月15日、ベンチャーキャピタルおよび事業会社の数社を引受先として、総額6.3億円の第三者割当増資および融資を実施しております。これにより、今回のラウンドの資金調達額は総額12.8億円、これまでの累計資金調達額は約23.6億円となりました。

●資金調達の背景と目的
 今年2月にも6.3億円の資金調達を行いましたが、今回の実施で新たに2社が引受先として加わりました。
JICベンチャー・グロース・インベストメンツは、産業競争力強化法に基づき組成された官民ファンドである株式会社産業革新投資機構(JIC)のグループ会社であり、我が国のイノベーションを促進し、国際競争力の向上と産業・社会課題の解決を目指すことをミッションとするベンチャーキャピタルです。このたび、MFSの提供する「モゲチェック」等のオンラインサービスが、住宅ローン業界全体における業務の非効率性の解消に資するものであること、また、住宅ローンの借り手に、自身にとって最適な選択を行うことを可能とさせる ユーザー本位のサービスを志向するものであることが評価され、本出資に至っております。今後MFSでは、JICベンチャー・グロース・インベストメンツの他の投資先企業との様々な連携等を通じて、日本社会における住宅ローンのさらなる最適化を目指すとともに、引き続きユーザー目線に立ったサービスを追求してまいります。

 あおぞら企業投資は、あおぞら銀行100%出資の投資専門子会社で、国内初のベンチャーデット(※1)ファンドを運営しています。あおぞら銀行グループは、地域金融機関やそのお客さまの経営課題解決のソリューション提供を通じて地域創生や活性化への貢献することで、全国の地域金融機関と強固なネットワークを築いています。ただし、地域金融機関は地域経済を支える重要な役割を担っている一方で、超低金利による利ざやの縮小などから、収益環境は厳しい状態が続いています。住宅ローンは長期の貸し出しかつ貸し倒れリスクも低いことから、地域金融機関にとって中核商品と位置付けられていますが、昨今、金利の低いネット銀行の台頭やコロナ禍による対面営業の自粛などにより集客・販売方法に変化が求められています。このたび、あおぞら銀行グループが培ってきた地銀とのネットワークを軸に、オンラインで住宅ローンが比較・申込ができる「モゲチェック」の地域金融機関への導入をさらに加速させ、住宅ローン業務のオンライン化を進めるとともに、日本における住宅ローンプラットフォームの定着を図ってまいります。

 また今回調達した資金により、「住宅ローン審査に通る確率を上げるために個人の信用力をいかに向上させるか」に関連する提案機能や、人工知能の開発およびエンジニア採用を拡大する予定です。

※1 転換社債や新株予約権付融資等、エクイティとデット両方の性格を持った金融商品の総称

●当社の事業について
 MFSが運営するオンライン住宅ローンサービス「モゲチェック」では、2021年3月にサービス利用者が5万人を突破、また1年間では3万人以上増加しました。2015年8月の提供開始から、テクノロジーとデータ分析を活かして、「住宅ローン借り入れ可能額の判定」「金融機関ごとの融資承認確率の推定」「ユーザーにとってベストな条件の住宅ローン商品の提案」などを行ってきました。

 コロナ禍により、2020年2月からは家計の見直しを図るため住宅ローン借り換えの需要が高まり、12ヶ月連続で前年同月比の2倍以上のお申し込みをいただき、現在も前年を上回る水準でご利用をいただいています。また、在宅勤務が普及したことによる住環境の見直しや、低金利がつづく住宅ローンが要因となり、2020年9月からは新規借り入れのお申し込みが増加し、前年同月比2倍以上のお申し込みが現在まで続いています。

 住宅金融支援機構の調査(※2)では、現在、住宅ローンを利用する上で役立った情報源として「インターネット」を挙げる方は約3割にのぼり、「住宅・販売事業者」の次に多い情報源となっています。コロナ禍により社会全体のオンライン化が進む中、住宅ローンの分野でも今後ますますオンラインサービスの需要は伸びるとMFSでは推測しています。一方で、住宅ローン選びで後悔している方も約4割存在し(MFS調べ※3)、後悔している原因では「もっと金利の低い金融機関を選べば良かった(31.7%)」が最も多い回答となり、住宅ローン選びにおける情報収集の難しさが伺えます。

 住宅ローンは年齢、年収、住んでいる地域などの様々な要因で、借り入れができる金融機関や金利、保障内容が異なってきます。「どの金融機関であれば審査に通るのか」「その中で条件が最も良い金融機関はどれか」など、個人での比較が難しかった住宅ローンにおいて、MFSでは2021年1月に「各金融機関の住宅ローン審査に通る確率」を瞬時に判定する機能を追加するなど、住宅ローン選びの課題解決に取り組んできました。人生最大の買物となる「住宅」において、誰もが最も有利な条件でローンを借り入れ、借り換えができる世界の実現を目指し、今後も事業を展開してまいります。

※2 住宅金融支援機構「民間住宅ローンの実態に関する調査(2020年11月調査)」 https://www.jhf.go.jp/files/400355029.pdf
※3 MFS社「「住宅ローン選びの後悔」に関するアンケート調査結果」 https://www.mortgagefss.jp/pressrelease/889/

●各引受先からのコメント(順不同)
JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社 代表取締役社長CEO 鑓水 英樹
MFS様は、これまで長年にわたり住宅ローン利用者の側に立ったユーザー本位のサービスを地道に提供してきた知見を活かし、オンラインサービスである「モゲチェック」を開発し、無償でユーザーに提供しておられます。住宅ローンは誰の人生においても重要性の高い金融商品ですが、「モゲチェック」の普及により、住宅ローン利用者が各住宅ローン商品の情報を比較・検討したうえで能動的に自己に最適な選択をすることが可能となるとともに、金融機関や不動産会社様にとっても業務上の様々な重複が解消され生産性が向上することで、「三方良し」の状態が実現される事を確信し、この度出資を決定いたしました。
弊社はこのようなベンチャー企業への支援を通じ、我が国の産業構造やプロセスにおけるイノベーションの推進に貢献してまいります。

あおぞら企業投資株式会社 代表取締役 久保 彰史
MFS社、及び同社が提供する「モゲチェック」を中心としたサービスは、従来型の住宅ローン業界に大きなイノベーションをもたらし、これまでの常識を覆すプラットフォーマーになる可能性を秘めていると考えています。
住宅ローン利用者とサービス提供者の情報格差を埋め、利用者とって住宅ローンをより簡単で身近なものとしてゆく。そして、サービス提供者である金融機関はもちろん、不動産会社等の関係各社にとっても使い勝手の良い、連携しやすいサービスにしてゆく。
これらの実現のため、あおぞら企業投資・あおぞら銀行グループとしても多面的に当社の成長をサポートして参ります。

 
<「モゲチェック」とは>
 「モゲチェック」は、オンライン上でユーザー属性に応じた最適な住宅ローンを紹介する無料のオンライン住宅ローンサービスです。わずか12項目を入力するだけで、自分が住宅ローン審査に通る確率が高い金融機関がランキング化され、自分の条件に合う住宅ローンを簡単に選んで申し込んだり、住宅ローンのプロから提案を受けたりすることができます。過去5,000件以上の審査結果データを分析して構築した独自のロジックで、お客様の住宅ローン選びを最適化します。「モゲチェック」の運営するMFSは社員数約30名という小規模なスタートアップではありますが、テクノロジーとデータ分析力を活かすテックカンパニーとして、毎月およそ2,000名のユーザーにサービスをご利用いただいております。住宅ローン以外にも不動産投資をサポートする「モゲチェック不動産投資」を提供しており、ファイナンスとテクノロジーを融合した各種サービスをご用意しています。

サービスイメージ図サービスイメージ図

<株式会社MFS概要>
代表者:代表取締役CEO 中山田 明
所在地:東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル2階 FINOLAB
事業:オンライン住宅ローンサービス「モゲチェック(https://mogecheck.jp/)」の運営
   オンライン不動産投資サービス「モゲチェック不動産投資(https://investment.mogecheck.jp/)」の運営
URL:https://www.mortgagefss.jp/   

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