リアルテックホールディングス株式会社のプレスリリース
リアルテックホールディングス株式会社(本社:東京都墨⽥区、代表:丸幸弘、永⽥暁彦)は、2020年12月21日付で、福島県南相馬市(市長:門馬和夫、以下「南相馬市」)との間で「地域産業活性化に関する連携協定書(以下、本協定)」を締結いたしました。
本協定を通じて、陸・海・空のフィールドロボットの一大開発実証拠点である「福島ロボットテストフィールド(住所:福島県南相馬市・浪江町)」を中心とする新たな産業創出・エコシステム形成に貢献してまいります。
背景
東日本大震災及び原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業を回復するため、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクトが「福島イノベーション・コースト構想」です。廃炉、ロボット・ドローン、農林水産、エネルギー・環境・リサイクル、医療関連、航空宇宙の各分野におけるプロジェクトの具体化を進める本構想に基づき整備された「福島ロボットテストフィールド」は、陸・海・空のフィールドロボットの一大開発実証拠点として、インフラや災害現場など実際の使用環境を再現しており、ロボットの性能評価や操縦訓練等ができる世界に類を見ない施設です。
当社はこれまで、当社が運営する「リアルテックファンド(1号・2号ファンド)」を通じて、出資額の6割を超える資金を数多くの地域発リアルテックベンチャーに投資してきました。その中には、株式会社メルティンMMI※1や株式会社人機一体※2など、福島ロボットテストフィールドが持つ広大な実証フィールドを活用した研究開発を行う投資先ベンチャー企業があります。2021年2月には、同じく福島ロボットテストフィールドで研究開発を行い、長距離無人航空機による災害対策プラットフォームの構築を目指す株式会社テラ・ラボへの出資※3を行っております。
また、当社の親会社である株式会社リバネスでは、2018年度より、福島県が有する豊かな自然や技術力を産業化に結びつけ、情熱をもって地域から世界を変えようとするチームを発掘・育成することを目的とする「福島テックプランター」において、数多くの福島県内大学発技術シーズなどを発掘してまいりました。
- ※1. 2020年9月1日、南相馬市と福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想の実現に向けた連携協定を締結
- ※2. Man-Machine Synergy Effector (MMSE)=人間機械相乗効果器という独自のコンセプトのもと、力学を自在に操ることができる人機(人型重機)の研究・開発を行う立命館大発ベンチャー。2019年9月より福島ロボットテストフィールドに入居。
- ※3. リアルテックファンド、長距離無人航空機による災害対策プラットフォームの構築を目指すテラ・ラボへの出資を実施
南相馬市との連携協定
南相馬市では、これまで、「福島ロボットテストフィールドを核とした新産業の創出と人材誘導」を復興総合計画後期基本計画の復興重点戦略に掲げ、様々な支援施策を進めてきました。その結果、福島ロボットテストフィールド周辺には、1年余りの間に 40社弱のロボット関連の事業者が進出し、ロボットの一大集積拠点となりました。
同市に進出した企業の発展には、「実証試験の場所の提供」と、「資金」の2つが必要不可欠です。そのような背景から同市は、本協定において20社のVC・金融機関等と連携協定を締結しました。
本協定では、当社との相互の情報共有、市内ベンチャー企業等との交流の場の創出、連携の促進などが盛り込まれており、市内ベンチャー企業にとって更に資金を確保しやすい環境を整えることが期待されます。
■リアルテックファンドについて
リアルテックホールディングス株式会社が、自社ならびに子会社の合同会社リアルテックジャパンを通じて管理運営するベンチャーキャピタルファンド。地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)の社会実装に取り組んでいます。
HP: https://www.realtech.fund
- 正式名称 :リアルテックファンド1号投資事業有限責任組合(A)、リアルテックファンド2号投資事業有限責任組合(A)、リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合(A)、リアルテックグローバルファンド1号投資事業組合(B)
- 無限責任組合員:(A)合同会社リアルテックジャパン
- 業務執行組合員:(B)リアルテックホールディングス株式会社
■リアルテックホールディングスについて
リアルテックホールディングス株式会社は株式会社ユーグレナと株式会社リバネスの合弁企業です。私たちは、リアルテックの生みの親である研究者とその社会実装に命を懸ける起業家と共に、より良い未来を創造します。「リアルテック」とは、地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーであり、世界を変えるのは、いつでもリアルテックであると信じています。
HP: https://www.realtech.holdings
<お問い合わせ先>
リアルテックホールディングス株式会社
広報担当:成田 contact@realtech.fund