インクグロウ株式会社のプレスリリース
金融機関間の「取引企業M&Aニーズ」マッチングサイト『事業引継ぎ.net』(https://www.hikitsugi-net.com/)を運営するインクグロウ株式会社(所在地: 東京都中央区、代表取締役社長: 鈴木 智博)は、株式会社足利銀行(所在地:栃木県宇都宮市、取締役頭取: 清水 和幸)と業務提携に至りましたのでお知らせいたします。
全国的に中小企業の後継者不在が喫緊の課題となる中、昨今の新型コロナウイルスの影響による事業継続への不安から会社や事業の譲渡を選択肢として検討する企業が増加しています。また、一方で市場変化への対応やこの状況を機に業容を拡大させるために事業の譲受を検討する企業も増加するなど、第三者承継(M&A)を活用した事業承継や事業転換が更に加速する事が想定されます。
栃木県でも事業承継を「経営上の問題」と認識している企業は 69.3%になっており、今後5年以内に事業承継を行う手段として「M&Aに関わる可能性がある」企業は、38.7%にのぼっています。(帝国データバンク2020年 「事業承継に関する栃木県内企業の意識調査」)
■事業承継支援における課題と「事業引継ぎ.net」で解決できる事
高まる第三者承継ニーズに対して課題となるのがマッチングです。お客様のニーズに応え、マッチング機会を増加させるためにこの度、金融機関行職員のみ利用できるクローズドサイト「事業引継ぎ.net」を活用いただきます。
従来は、銀行の本部担当者が取引先の中から候補企業を探し、人と人を介して結びつける活動がメインでしたが、今回導入する「事業引継ぎ.net」では各行員がヒアリングした顧客のニーズをデータベース登録し自動でマッチングするなど、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進にもつなげていきます。そうする事で、行員が思いつかなかった取引先同士のマッチングなど、これまで以上に漏れがなくスピーディーなマッチングを期待できます。また、行内だけでマッチング先が見つからない際は「事業引継ぎ.net」のネットワークを活かし、他金融機関顧客とのマッチングを行う事で、関東地方や全国にもマッチングの可能性を広げる事が出来ます。
なお、本取組みは持続可能な開発目標SDGsの【ゴール8】「働きがいも経済成長も」、【ゴール9】「産業と技術革新の基盤をつくろう」【ゴール17】「パートナーシップで目標を達成しよう」につながる取り組みであり、金融機関連携により事業承継問題の解決を目指すものです。
■「事業引継ぎ.net」について(https://www.hikitsugi-net.com/)
地域金融機関が顧客企業のM&Aを支援する、金融機関専用のクローズドサイトです。中小企業の第三者承継(M&A)のマッチング先を探すツールとしてマッチングサイトが増加しています。しかし、「60~70代の経営者の多くはWEB活用が苦手」「WEBで情報交換をした“顔の見えない”企業は不安」「県ごとに登録数に大きく編りが有り地元の登録は少ない」等の課題があげられるため、WEB活用においても地域金融機関のサポートを受けられる体制が必要となっています。
2019年6月のサービスリリース以来、富山県・石川県・福井県・静岡県・長野県・埼玉県・茨城県・香川県・
山形県・秋田県・岩手県・青森県・徳島県・三重県・群馬県、岐阜県で計22行庫の金融機関と活動を実施。
各県において必要となる事業の引継ぎ手(M&Aの買い手企業)登録数の確保を目指して活動を展開し、登録件数は4,089件、公開されている売り手企業への問い合わせ発生率は76%となっています。
今後、関東地方における地方銀行・信用金庫・公的機関などとの連携を積極的に進める事で“地域内承継”
ネットワークを拡大すると共に、全国のネットワークの拡大に力を入れる事で中小企業の事業引継ぎの
選択肢を最大化してまいります。
■インクグロウ株式会社(https://incgrow.co.jp/)
代表者: 鈴木 智博
所在地: 東京都中央区日本橋本町2-7-1
事業内容: 全国132の地域金融機関との業務提携による中小企業支援業務