SMBCコンシューマーファイナンス調べ 「貯蓄ゼロ」の20代は18.2%、貯蓄額は平均72万円で前回調査から19万円増加、既婚者では貯蓄額がコロナ禍前から大幅増加

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社のプレスリリース

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(代表取締役社長:金子 良平、http://www.smbc-cf.com/、サービスブランド「プロミス」)は、2020年11月6日~9日の4日間、20歳~29歳の男女を対象に「20代の金銭感覚についての意識調査2021」(*)をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
*前回調査である「20代・30代・40代の金銭感覚についての意識調査2020」は2019年12月に調査(2020年3月12日発表)しております。

[アンケート調査結果]
【20代のお小遣い・貯蓄事情】

  • 20代の毎月のお小遣い 平均29,398円、コロナ禍前の前回調査から微増
  • 「毎月自由に使えるお金は1万円以下」39.4%

全国の20歳~29歳の男女1,000名(全回答者)に対し、毎月自由に使えるお金はいくらあるか聞いたところ、「1万円以下」(29.2%)に最も多くの回答が集まったほか、「1万円超~2万円以下」(18.6%)や「2万円超~3万円以下」(15.2%)にも回答が集まり、平均は29,398円でした。また、「0円」は10.2%で、「1万円以下」(29.2%)と合わせた『1万円以下(計)』は39.4%となりました。
前回の調査結果と比較すると、毎月自由に使えるお金の平均は638円増加(前回調査28,760円→今回調査29,398円)しました。
 

  • 「貯蓄ゼロ」の20代は18.2%、貯蓄額は平均72万円で前回調査から19万円増加、既婚者では貯蓄額がコロナ禍前から大幅増加

次に、貯蓄状況について質問しました。
現時点で、どのくらいの貯蓄ができているか聞いたところ、「50万円以下」(40.8%)に最も多くの回答が集まったほか、「50万円超~100万円以下」(14.1%)や「100万円超~200万円以下」(10.2%)にも回答がみられ、平均は72万円でした。他方、「0円」は18.2%となりました。
前回の調査結果と比較すると、現在貯蓄できているお金の調整平均は19万円増加(前回調査53万円→今回調査72万円)しました。
婚姻状況別にみると、未婚者では14万円の増加(前回調査47万円→今回調査61万円)にとどまったのに対し、既婚者では56万円の増加(前回調査70万円→今回調査126万円)と大幅に増え、既婚者の貯蓄志向の高まりが感じられる結果となりました。
 
【20代の消費意識と消費実態】

  • 20代は“背伸び消費”より“身の丈消費”志向 「無理をせず買える範囲で良いものを選びたい」20代の78.7%
  • 「最安値は必ずチェック」75.7%、「口コミは必ずチェック」72.6%、“調べ尽くし消費”が20代の大半の生活に浸透

全回答者(1,000名)に、いくつかの消費意識・行動について、自身の考えや状況にそれぞれどの程度あてはまるか聞きました。
<多少無理しても、良いものにお金をかけたい>では「非常にあてはまる」は11.4%、「ややあてはまる」は36.9%で、合計した『あてはまる(計)』は48.3%となり、<無理をせず、買える範囲で良いものを選びたい>では『あてはまる(計)』は78.7%となりました。
また、<購入検討する際、同じ商品群・サービスの中で「最安値」のものは必ずチェックする>では『あてはまる(計)』は75.7%、<商品やサービスのレビュー(口コミ)を必ずチェックする>では『あてはまる(計)』は72.6%となりました。
 

  • 20代の消費の矛先 こだわり消費タイプは75.2%、つながり消費タイプは48.6%、エシカル消費タイプは35.5%

次に、全回答者(1,000名)に、商品やサービスを購入する際のいくつかの考え方について、それぞれどの程度同意するかを聞きました。
<自分の趣味嗜好に合う「もの」や「こと」にお金をかけたい>では「非常にそう思う」は29.5%、「ややそう思う」は45.7%で、合計した『そう思う(計)』は75.2%となりました。20代の大半が、自分のこだわりを追求するための“こだわり消費”に前向きなようです。
<友人とのつながりを感じるための「もの」や「こと」にお金をかけたい>では『そう思う(計)』は48.6%、<SNS映えしそうな「もの」や「こと」(SNSに写真をアップすると目を引くようなもの)にお金をかけたい>では『そう思う(計)』は30.6%となりました。
<多少高くても、社会のためになる活動をしている企業の商品・サービスを購入したい>では『そう思う(計)』は35.5%となりました。
 

  • つながり消費に実際にお金をかけている20代は39.8%、前回調査から9.0ポイント下降

さらに、実際にお金をかけている人の割合をみると、<自分の趣味嗜好に合う「もの」や「こと」>では65.7%、<友人とのつながりを感じるための「もの」や「こと」>では39.8%、<SNS映えしそうな「もの」や「こと」(SNSに写真をアップすると目を引くようなもの)>では21.3%、<社会のためになる商品・サービス(地球環境や人権などに配慮した商品・サービス)>では15.3%でした。
お金をかけたいと考えている人の割合と比較すると、いずれの消費においても実際にかけている人の割合のほうが低く、<社会のためになる商品・サービス(地球環境や人権などに配慮した商品・サービス)>ではお金をかけたい人の割合は35.5%、お金をかけている人の割合は15.3%と、20.2ポイントの差が開きました。

前回の調査結果と比較すると、いずれの消費においても下降となり、<友人とのつながりを感じるための「もの」や「こと」>では9.0ポイントの大幅下降(前回調査48.8%→今回調査39.8%)となりました。コロナ禍を受けて、友人と実際に会う機会が減少し、絆を深めるための消費シーンも減少したのかもしれません。
 

  • コロナ禍前よりおひとりさま消費は拡大、おひとりさま消費額の全体平均は5,362円/月、前回調査から1,235円増加

おひとりさま消費について聞きました。
まず、全回答者(1,000名)に、一人で行動・消費することにお金をかけたいか聞いたところ、『そう思う(計)』は56.2%となりました。
男女別にみると、『そう思う(計)』と回答した人の割合は、男性では59.4%と、女性(53.0%)と比べて6.4ポイント高くなりました。

実際に一人で行動・消費することにお金をかけているか聞いたところ、お金をかけている人の割合は58.5%で、ひと月あたりにかけている金額の全体平均は5,362円でした。
前回の調査結果と比較すると、実際にお金をかけている人の割合は5.1ポイントの下降(前回調査63.6%→今回調査58.5%)となり、かけている金額の全体平均は、1,235円の増加(前回調査4,127円→今回調査5,362円)となりました。
 

  • ゲーム課金に対する20代の意識 「お金を使ってでもゲームを有利に進めたい」13.0%、「お金を使わないと楽しく遊べない」14.9%
  • 「アイテム・キャラ入手のためのお金は惜しみたくない」15.0%、「レアアイテム・キャラを入手すると誇らしい」34.4%

続いて、全回答者(1,000名)に、ゲーム消費について質問しました。
お金を使ってゲームをすることについて、<お金を使ってでも(課金してでも)ゲームを有利に進めたい>では「そう思う」は13.0%、<お金を使わないと楽しく遊べない>では「そう思う」は14.9%となりました。
アイテムやキャラクターの入手について、<ほしいアイテム・キャラを手に入れるためのお金は惜しみたくない>では「そう思う」は15.0%、<レアアイテムやレアキャラを手に入れたときは誇らしい気持ちになる>では「そう思う」は34.4%となりました。
 

  • 20代のゲーム課金実態 ゲーム課金をしている20代は12.2%、かけている金額は平均4,191円/月
  • 「ゲーム課金しすぎて生活に困ったことがある」10.6%、「ゲーム課金に後悔したことがある」20.1%

ゲームでのアイテムの購入やガチャ等の利用といったゲーム課金実態について質問しました。
その結果、<ゲームでのアイテムの購入やガチャ等の利用(ゲーム課金)>にお金をかけている人の割合は12.2%で、それらの人がひと月あたりにかけている金額の平均は4,191円でした。
男女別にみると、お金をかけている人の割合は、男性16.8%、女性7.6%と、女性と比べて男性のほうが9.2ポイント高くなりました。

ゲーム課金で失敗をした経験がある人はどのくらいいるのでしょうか。
<ゲームでお金を使いすぎて(ゲーム課金しすぎて)生活に困ったことがある>では「ある」は10.6%、<ゲームでお金を使ったこと(ゲーム課金したこと)に後悔したことがある>では「ある」は20.1%となりました。
男女別にみると、経験がある人の割合は、<ゲームでお金を使いすぎて(ゲーム課金しすぎて)生活に困ったことがある>では男性14.6%、女性6.6%、<ゲームでお金を使ったこと(ゲーム課金したこと)に後悔したことがある>では男性26.6%、女性13.6%と、どちらも男性のほうが高くなりました。
 

  • モノを持たない消費の利用意向 「サブスクサービスの利用」は20代の42.1%が前向き、前回調査から4.1ポイント上昇

続いて、全回答者(1,000名)に、サブスクリプションサービスやレンタル・シェアサービスといった、モノを持たない消費について質問しました。
まず、サービスの利用意向をみると、<月額・定額制で使い放題のサービス(音楽、動画配信、ファッション、自動車など)を利用したい>では『そう思う(計)』は42.1%、<レンタルやシェアサービス(DVD、コミック、ファッション、自動車など)を利用したい>では『そう思う(計)』は30.8%となりました。

前回の調査結果と比較すると、月額・定額制で使い放題のサービスの利用意向がある人の割合は4.1ポイントの上昇(前回調査38.0%→今回調査42.1%)となったのに対し、レンタルやシェアサービスの利用意向がある人の割合は1.6ポイントの下降(前回調査32.4%→今回調査30.8%)となりました。
 

  • 20代が利用しているサブスクサービス TOP2「動画配信」「音楽配信」、「ゲーム」「ニュース」は男性で高い傾向

次に、サブスクサービスとレンタル・シェアサービスの利用状況を聞きました。
実際に月額・定額制で使い放題のサービスにお金をかけているか聞いたところ、お金をかけている人の割合は34.8%で、ひと月あたりにかけている金額の全体平均は738円でした。
前回の調査結果と比較すると、実際にお金をかけている人の割合は2.8ポイントの上昇(前回調査32.0%→今回調査34.8%)となり、かけている金額の全体平均は、27円の増加(前回調査711円→今回調査738円)となりました。

では、どのようなサービスが多く利用されているのでしょうか。
月額・定額制で使い放題のサービスにお金をかけている人(348名)に、利用したことがあるサービスを聞いたところ、「動画配信」(67.2%)と「音楽配信」(53.4%)が突出して高くなりました。
男女別にみると、「ゲーム」(男性15.1%、女性8.0%)と「ニュース」(男性11.3%、女性2.5%)は女性と比べて男性のほうが5ポイント以上高くなりました。

また、実際にレンタル・シェアサービスにお金をかけているか聞いたところ、お金をかけている人の割合は11.4%で、ひと月あたりにかけている金額の全体平均は283円でした。
前回の調査結果と比較すると、実際にお金をかけている人の割合は4.2ポイントの下降(前回調査15.6%→今回調査11.4%)となり、かけている金額の全体平均は、88円の減少(前回調査371円→今回調査283円)となりました。
 

  • 20代の60.6%がキャッシュレス派、前回調査から6.7ポイント上昇
  • 「キャッシュレス・ポイント還元事業の開始後、キャッシュレス決済の機会が増えた」57.9%

キャッシュレス決済の利用状況について質問しました。
全回答者(1,000名)に、スーパーやコンビニなどでの普段の買い物では現金決済よりキャッシュレス決済のほうが多いか聞いたところ、『あてはまる(計)』は60.6%となりました。
前回の調査結果と比較すると、『あてはまる(計)』と回答した人の割合は6.7ポイントの上昇(前回調査53.9%→今回調査60.6%)となっており、20代ではキャッシュレス化が進んでいることがわかりました。

キャッシュレス決済の機会の増減について聞いたところ、<キャッシュレス・ポイント還元事業の開始後、キャッシュレス決済をする機会が増えた>では『あてはまる(計)』は57.9%となりました。
また、<新型コロナウイルス感染拡大によって、キャッシュレス決済をする機会が増えた>では『あてはまる(計)』は46.0%となりました。
 

  • 「QRコード決済」の使用率は52.6%、前回調査から10.8ポイント上昇

キャッシュレス決済に関し、全回答者(1,000名)に、支払いや買い物に関するアプリの使用状況について聞きました。
使用率(「現在使っている」と回答した人の割合)をみると、「ネット通販アプリ(Amazon、ZOZOTOWNなど)」は63.4%、「QRコード決済アプリ(PayPay、楽天ペイ、LINE Payなど)」は52.6%、「フリマ/オークションアプリ(メルカリ、ラクマ、ヤフオク!など)」は40.3%、「電子マネーアプリ(モバイルSuica、nanacoモバイルなど)」は35.0%、「割り勘アプリ(LINE Pay、Kyashなど)」は13.2%でした。
前回の調査結果と比較すると、使用率が最も上昇したのは「QRコード決済アプリ(PayPay、楽天ペイ、LINE Payなど)」で、前回調査41.8%→今回調査52.6%と、10.8ポイントの上昇となりました。20代では、QRコードによるキャッシュレス決済が浸透していることがうかがえる結果となりました。

【コロナ禍と収入事情】

  • 「コロナ禍前より収入が減った」有職者の29.5%
  • 「コロナ禍前より家事時間が増えた」有職者の37.9%、「コロナ禍前より家族と過ごす時間が増えた」有職者の41.6%
  • コロナ禍で冷え込むアフター5消費 「コロナ禍前より仕事後の消費が減った」有職者の28.7%

有職者(633名)に、コロナ禍前と比較して残業時間が増えたか、減ったか聞いたところ、「非常に増えた」は5.5%、「やや増えた」は12.8%で、合計した『増えた(計)』は18.3%、「非常に減った」は10.6%、「やや減った」は10.1%で、合計した『減った(計)』は20.7%となりました。

また、収入・支出や生活時間のコロナ禍前との変化を聞いたところ、<収入>では『減った(計)』は29.5%でした。
生活時間についてみると、<家事時間>では『増えた(計)』は37.9%、<家族と過ごす時間>では『増えた(計)』は41.6%となりました。男女別にみると、『増えた(計)』と回答した人の割合は、<家事時間>では男性34.7%、女性41.6%、<家族と過ごす時間>では男性35.8%、女性48.1%となりました。
<仕事後の消費>では『減った(計)』は28.7%でした。感染予防のため、仕事後は寄り道をせずに真っ直ぐ帰宅するようになったという人が増えたようです。
 

  • 20代の副業実態 コロナ禍で副業機会が激減? 「副業をしている」有職者の30.6%、前回調査から12.5ポイント下降

副業の状況について質問しました。
パート・アルバイトを除いた有職者(517名)に、副業をしているか聞いたところ、「している」は30.6%、「していない」は69.4%となりました。
前回の調査結果と比較すると、副業をしている人の割合は、前回調査43.1%→今回調査30.6%と、12.5ポイントの大幅下降となりました。

また、副業をしている人(158名)に、副業で、ひと月あたりいくらくらいの収入を得ているか聞いたところ、収入額の平均は6.3万円でした。
前回の調査結果と比較すると、収入額の平均は前回調査7.1万円→今回調査6.3万円と、0.8万円の減少となりました。

【ライフイベントと収入事情】

  • 20代の半数以上が結婚しようと思えるのは「年収600万円」、コロナ禍前の前回調査からハードルが上昇
  • 「年収がどんなに多くても結婚したいと思えない」20代の21.8%、前回調査から7.9ポイント上昇

ライフイベントと年収の関係について質問しました。
全回答者(1,000名)に、結婚しようと思える世帯年収額を聞いたところ、年収400万円でしようと思える割合(「年収400万円あれば」までの合計)は33.9%、年収500万円でしようと思える割合(「年収500万円あれば」までの合計)は47.9%、年収600万円でしようと思える割合(「年収600万円あれば」までの合計)は57.5%となりました。20代の半数以上が結婚をイメージできるのは年収600万円のようです。
前回の調査結果と比較すると、半数以上が結婚しようと思えるのは前回調査では年収500万円(56.0%)だったのに対し、今回調査では年収600万円(57.5%)となっており、コロナ禍前より結婚へのハードルが上昇しました。また、「年収がどんなに多くても、したいと思えない」と回答した人の割合は、前回調査13.9%→今回調査21.8%と、7.9ポイントの上昇となりました。
 

  • 20代の半数以上が1人目の子育てに前向きになるのは「年収700万円」、前回調査から100万円上昇

同様に、出産・子育て(1人)しようと思える世帯年収額を聞いたところ、20代の半数以上がイメージできるのは、前回調査では年収600万円(55.5%)だったのに対し、今回調査では年収700万円(54.4%)でした。結婚と同じように、出産・子育てに対するハードルも上がりました。また、「年収がどんなに多くても、したいと思えない」と回答した人の割合は、こちらも大幅上昇(前回調査14.9%→今回調査24.2%、9.3ポイント上昇)となりました。
 

  • 20代の半数以上が自家用車を購入しようと思えるのは「年収600万円」、前回調査から100万円上昇
  • 20代の半数以上が住宅を購入しようと思えるのは「年収900万円」、前回調査からハードルが大幅上昇

自家用車や住宅の購入についてはいくらくらいの年収をイメージしている人が多いのでしょうか。
自家用車を購入しようと思える世帯年収額を聞いたところ、年収500万円でしようと思える割合は45.6%、年収600万円でしようと思える割合は53.7%と、半数以上が自家用車の購入をイメージできるのは年収600万円であることがわかりました。
前回の調査結果と比較すると、半数以上が自家用車を購入しようと思えるのは前回調査では年収500万円(55.6%)だったのに対し、今回調査では年収600万円(53.7%)と、こちらもハードルが上がりました。

また、住宅を購入しようと思える世帯年収額を聞いたところ、20代の半数以上がイメージできるのは、前回調査では年収700万円(51.5%)だったのに対し、今回調査では年収900万円(52.4%)と、ハードルが大幅に上がる結果となりました。

※調査結果全文は、添付のPDFファイルよりご覧いただけます。

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