ビザ・ワールドワイドのプレスリリース
南海電気鉄道株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:遠北 光彦)、三井住友カード株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:大西 幸彦)、QUADRAC株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:高田 昌幸)、ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:スティーブン・カーピン)は、2021年春より南海電鉄の一部の駅において、Visaのタッチ決済とQRコードによる入出場の実証実験を実施します。駅の改札でVisaのタッチ決済による入出場を可能とするのは国内初です。
日常生活に欠かせない交通分野においては欧州をはじめとする世界の多くの都市で既にVisaのタッチ決済が一般的に利用されており、日本でもより便利で安心な日常を提供できるものと考えております。
今回の実証実験では、大阪ミナミの中心地「なんば」と関西の空の玄関口「関西国際空港」や、「和歌山」、世界遺産「高野山」を結ぶ南海電鉄の一部の駅にVisaのタッチ決済用改札機を設置する予定です。(設置駅や内容などの詳細につきましては、実証実験開始前に改めてお知らせします。)
これにより、日本国内の利用者はもとより、海外からの旅行者も、Visaのタッチ決済対応カード一枚で移動からお買物まで完結でき、大きく利便性が向上します。
なお、今回、本事業は国土交通省から日本版MaaSの普及に向けた基盤整備の一環であるキャッシュレス決済の導入に対する支援事業に選定されております。
1.概要
実証実験では、2種類のサービスを提供いたします。
「都度利用」:Visaのタッチ決済機能のあるクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードを、入場時と出場時に改札機へかざすことにより、改札通過と運賃精算をすることができ、普段お使いのVisaカードにより乗車区間の運賃をその都度決済します。
「事前購入」:南海電鉄が提供するアプリまたは販売サイトで企画乗車券を事前に購入し、スマートフォンに表示されたQRコードを入場時と出場時に改札機へかざすことにより改札通過を可能とします。
※Visaのタッチ決済は、券面にタッチ決済対応のマークがあるカードでご利用可能です。
※改札機のイメージは別紙をご参照ください。
【「都度利用」のご利用の流れ】
【「事前購入」のご利用の流れ】
2.狙い
①鉄道利用客の利便性向上
インバウンド旅客を中心としたお客さまに対し、日常使い慣れたVisaカードで直接入出場を可能とすることにより、アフターコロナを見据えた受入基盤の強化を図ります。
②ウィズ/アフターコロナにおける非接触決済を活用した新たな生活様式への対応
企画乗車券の発売方法を現在の窓口での発売・引き換えに加えて、事前にアプリまたはWEBサイトで購入し直接入出場できるようにすることにより、利便性向上と接触頻度の低減を図ります。
③企画乗車券のデジタル化
新たな販路拡大と、デジタルチケットを活用したMaaS事業への展開を図ります。
3.実施期間
2021年春から2021年末まで(予定)
4.各社の役割
*南海電気鉄道株式会社:サービスの企画、設計
*三井住友カード株式会社:Visaのタッチ決済導入支援、steraプラットフォーム提供
*QUADRAC株式会社:交通事業者向け決済および認証に関する、SaaS型プラットフォームの提供
*ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社:Visaのタッチ決済に関するソリューション提供
※南海電鉄は、青灯クラブ、近畿電鉄記者クラブに資料配布しています。
●改札機イメージ
●Visaのタッチ決済について
Visaのタッチ決済は、日本を含む世界約200の国と地域で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法です。利用者が対応のリーダにタッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)やスマートフォンをかざすだけで、サインも暗証番号の入力も不要(※¹)で、スピーディーかつ安心・安全にお支払いが完了します。既に全世界では、Visaの対面取引の43%がタッチ決済で行われています(※²)。
(2020年9月末時点)
現在、既にロンドンやシンガポール、ニューヨーク等の公共交通機関でVisaのタッチ決済が利用可能です。さらに、世界約500の公共交通機関における導入プロジェクトが進行中であり、今後も急速に増加していく見込みです。また、ロンドンやシンガポールでは100を超える国や地域の非接触カードが使われた実績があり、インバウンド観光客にとってストレスがない移動を提供しています。
日本では、Visaのタッチ決済対応カードの発行は、2020年9月末時点で3,230万枚(※³)を超え、ご利用いただける店舗もスーパーやコンビニエンスストア、ファストフードレストラン等をはじめ急速に拡大しており、利用者の利便性ならびに加盟店でのオペレーションの向上に貢献しています。
※¹ 一定金額を超えるお支払いは、カードを挿し暗証番号を入力するか、サインが必要となります。
※² VisaNet
※³ Visaの取引先金融機関・発行会社からの報告による実績です。
南海グループでは、SDGsへの取組みを強化しており、関連するニュースリリースに「SDGsの目標アイコン」を明示しています。今回ご案内の取組みは、8番、10番に繋がるものです。