オリックス株式会社のプレスリリース
オリックス株式会社（本社：東京都港区、社長：井上 亮）は、このたび、足場・仮設機材レンタル大手の株式会社杉孝グループホールディングス（本社：神奈川県横浜市、社長：杉山 信夫、以下「杉孝GHD」）の発行済み株式の過半数を取得することで合意しましたのでお知らせします。
補修工事は、主に高度経済成長期に整備された社会インフラの老朽化対策に加えて、相次ぐ大規模自然災害からの復旧や防災などの国土強靭化基本計画※1の後押しもあり、継続的な需要が見込まれています。一方で、建設業界は深刻な人手不足のため、生産性向上が求められており、デジタル化や非中核業務のアウトソーシングが推進されています。
杉孝GHDは、BIM※2を活用した足場図面のデジタル化やVR（仮想現実）技術を用いたバーチャル点検など、ICT技術を用いた先進的な取り組みを積極的に導入することで建設会社のニーズに応え、国土交通省が推し進める「i-Construction」※3に貢献しています。また、安全性と組み立てやすさに優れた次世代足場※4を大手足場メーカーと共同開発し、工事現場における労働災害と作業負担の軽減を推進しています。
オリックスは、グループの国内営業ネットワークとの連携を図り、杉孝GHDが長年培ってきた事業基盤の拡大と、現在推進するデジタル投資や次世代足場の導入加速化など、杉孝GHDのさらなる成長を支援します。
オリックスは、計測機器レンタル最大手のオリックス・レンテック株式会社や受変電設備レンタル最大手の淀川変圧器株式会社をグループに有しています。また2019年9月には、物流機器レンタル大手の株式会社ワコーパレットへ出資※5しました。本件出資により、建設・物流関連機器レンタル業界における連携を進め、今後も出資先のさらなる拡大を含めた事業のスケールアップを図ります。
オリックスは、今後も、安定した事業基盤を持ち、差別化された質の高い商品・サービスの提供により更なる成長・発展が期待できる産業・企業に対して、オリックスグループが培ってきた専門性やネットワークを生かした成長支援投資を行ってまいります。
*1 2013年12月に成立した「国土強靭化基本法」に基づき、事前防災や減災、迅速な復旧・復興につながる施策を計画的に実施することで、大規模な自然災害などに備える国づくりや地域づくりを進める取り組みのこと。
*2 Building Information Modelingの略。設計図面の三次元図形処理を行うCADと異なり、建物の設計や構造計算だけでなく、情報管理に必要な設計・施工・管理情報も含めた一元管理を行えるもの。
*3 建設現場における測量、設計、施工、管理に至る全ての事業プロセスにおいてICTを全面に導入することにより建設現場の生産性向上に図ろうとする施策。
*4 旧来型の「枠組足場」の改良版として普及を拡大している新型の足場。強度、作業操作性、組立後の作業空間の広さの点で優位性がある。
*5 2019年9月27日付プレスリリース：物流機器専門の販売・レンタル大手「ワコーパレット」へ出資
https://www.orix.co.jp/grp/company/newsroom/newsrelease/190927_ORIXJ.html
■杉孝グループホールディングス概要
会社名 ：株式会社杉孝グループホールディングス
所在地 ：神奈川県横浜市神奈川区金港町1番地7
代表者 ：杉山 信夫
設立 ：2012年1月
グループ従業員数 ：887名（2020 年4月時点）
事業内容 ：杉孝グループの資材仕入、資金管理、経営指導
売上高（連結） ：約325億円（2019年12月期）
株主 ：ブレインズ株式会社（約70%）、従業員持株会（約11%）他
ホームページ ：https://www.sugikohldgs.com/
【グループ会社関係図（出典：株式会社杉孝グループホールディングス）】
