2020年7月度 高額保険金お支払い事例と診療「犬の前十字靭帯損傷」を獣医師が解説:ペット保険「PS保険」調べ

ペットメディカルサポート株式会社のプレスリリース

ペット保険の「PS保険」を提供する少額短期保険会社のペットメディカルサポート株式会社(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:米満明仁、以下『ペットメディカルサポート』)は、当社ペット保険「PS保険」が、2020年7月にお支払いしました高額保険金事例についてお知らせします。
また、その中から「犬の前十字靭帯損傷」の診療について、「電話どうぶつ病院Anicli24」の院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

■2020年7月度月間 高額保険金お支払い事例
2020年7月度の高額保険金お支払い事例をご紹介します。

事例 種類 病気・ケガの種類 お支払い金額
1 小型犬 異物誤飲、眼科疾患 ¥598,900
2 小型犬 胆嚢粘液嚢腫、副腎皮質機能亢進症、
甲状腺機能低下症、腎結石、腎不全
¥449,200
3 小型犬 右十字靭帯損傷 ¥414,800
4 小型犬 椎間板ヘルニア、脳腫瘍 ¥410,800
5 炎症性疾患 ¥380,000

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。
※2020年7月1日~2020年7月31日に保険金支払手続きを行った事案。

 一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

■平均的な保険金お支払い事例
保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的なお支払い事例としてペットの歯科診療をご紹介します。
歯科治療の事例

事例 種類 病気・ケガの種類 お支払い金額
1 小型犬 歯科疾患 ¥33,100

 

■高額診療「犬の前十字靭帯損傷」を獣医師が解説
2020年7月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「小型犬の前十字靭帯損傷」の診療内容について、当サービス『獣医師ダイヤル』を担当されております「電話どうぶつ病院 Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

前十字靭帯損傷とは、どんなケガなのか
外傷性前十字靭帯損傷は若い年齢で起こることがあるものの、前十字靭帯損傷の多くは加齢とともに変性する前十字靭帯によって発生すると考えられています。この変性した前十字靭帯が、外傷により損傷したり、慢性的に少しずつ損傷したりするのです。また、肥満や膝にできる腫瘍などが前十字靭帯損傷の要因になることもあります。症状としては、愛犬が痛みを訴え、後ろ肢の跛行(正常ではない歩行)が起こります。

犬の前十字靭帯損傷について詳しく
https://pshoken.co.jp/note_dog/disease_dog/case004.html

 ​事例の犬の前十字靭帯損傷の通院日数、入院日数、手術回数について

犬種 小型犬
傷病 前十字靭帯損傷(右後肢)
通院日数 4日
入院日数 14日
手術回数 1回

※上記の数値は、PS保険加入者さまからご請求されたものであり、ペットメディカルサポートが補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の前十字靭帯損傷の診療内容
※下記の診察内容は、犬の前十字靭帯損傷の一般的な診療内容についての記述になり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査
・問診、視診
飼い主さんに症状が始まった時期やきっかけ、日常生活での様子、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行い、犬の体格、四肢の位置、体重のかけ方、座り方、筋肉のつき方などを観察します。

・歩行検査
ゆっくり歩いたり、速足で歩いたりなど、犬の歩行の状態を観察します。

・触診、整形外科学的検査
犬の関節の腫れや熱感の有無、肢の変形の有無、筋肉のつき方などを診ます。これによって、関節が動く範囲、関節の不安定性、脱臼の有無、痛みの有無などを確認します。

・画像検査
前十字靭帯はレントゲン検査で写りませんが、関節の変形の有無を確認したり、骨の位置から前十字靭帯断裂があるかどうかを推測したりします。CT検査やMRI検査を追加で行うこともありますが、これらの際は全身麻酔が必要です。

・関節液検査
関節の中にある関節液という液体を採取し、その性質を調べます。

・関節鏡検査
関節鏡という特殊な機械を使用して、犬の関節内を観察し、診断することもあります。この検査には全身麻酔が必要です。

治療法
犬の前十字靭帯損傷では、外科治療が第一選択ですが、内科治療で経過を見ることもあります。

・内科治療
内科治療では、炎症を抑える薬を使用し、完全なケージレスト※を行います。症状に変化がなかった場合は、外科治療に移行します。
※ケージに犬を入れ、動きを制限して安静を保つこと。

・外科治療
外科治療では、前十字靭帯の損傷により不安定になった膝関節を安定させる手術を行います。なお、外科治療は全身麻酔下で行うため、全身麻酔を安全に行えるのかを確認する必要があり、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行います。

予後
通常は手術から2週間後に抜糸を行い、術後1か月程度は膝への負担がかからないようなるべく安静に過ごし、術後2か月くらいから徐々に運動をし始めます。自宅で愛犬を安静にすることが難しい場合では、術後の入院期間が長くなることがあります。また、術後に患部の腫れや痛みがある場合は内服が必要になるため、定期的な診察を行い、経過を観察します。

まとめ
前十字靭帯損傷は、犬の後肢に起こる跛行の原因として珍しくない疾患であり、どの犬種でも起こるおそれがあります。また、受傷から治療までのスピードが重要ですので、愛犬の歩き方に少しでも違和感を覚えたら、病院を受診し、必要に応じて詳しい検査を受けるようにしましょう。
ベストな治療は外科手術であり、診療費が高額ではありますが、適切なタイミングで適切な治療を受けることで、犬は痛みから早く解放され、日常生活を楽しむことができるようになります。

【会社概要】
商号   : ペットメディカルサポート株式会社
代表者  : 代表取締役社長 米満 明仁
所在地  : 〒107-0052 東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス2階
営業開始日: 2008年5月2日
事業内容 : 少額短期保険業(登録番号 関東財務局長(少額短期保険)第24号)
資本金  : 3億3,275万円(令和2年3月時点)
URL   :https://pshoken.co.jp/

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