インクグロウ株式会社のプレスリリース
中小企業の“地域内承継”を支援するマッチングサイト「事業引継ぎ.net」(https://www.hikitsugi-net.com/)を運営するインクグロウ株式会社(所在地: 東京都中央区、代表取締役社長: 鈴木 智博)は、株式会社みちのく銀行(所在地:青森県青森市、代表取締役頭取: 藤澤 貴之)と業務提携に至りましたのでお知らせいたします。
青森県が県内の中小企業1752社を対象に実施した調査では、「後継者候補がいない」と回答した割合は全体の36%に上っており、そのうちの72%は「後継者候補にしたい人材もいない」と回答しました。更に、このうち95%が「事業を譲渡する相手がいない」、72%が「相談する専門家がいない」と答えるなど、第三者への譲渡を選択肢とした事業引継ぎの支援が急務となっています。(※青森県による「地域金融推進レポート」の一環として2019年10~11月に実施した調査より抜粋)
そのような中で、昨今の新型コロナウイルスの影響により事業継続への不安から会社や事業の譲渡を選択肢として検討する企業が増加し、一方で市場変化への対応やこの状況を機に業容を拡大させるために事業の譲受を検討する企業も増加するなど、第三者承継(M&A)を活用した事業承継や事業転換が更に加速する事が想定されます。
■事業承継支援における課題と「事業引継ぎ.net」で解決できる事
高まる第三者承継ニーズに対して課題となるのがマッチングです。お客様のニーズに応えマッチング機会を増加させるため、青森県では初めての取り組みとして、金融機関行職員のみ利用できるクローズドサイト「事業引継ぎ.net」を活用し青森県内のみならず広域でのマッチングを強化して参ります。
従来は、本部担当者が取引先の中から手動で候補企業を探し結びつける活動がメインでしたが、今回導入する「事業引継ぎ.net」には自動でニーズがマッチングされる機能がある事からマッチングを仕組化でき、これまで以上に漏れがなくスピーディーなマッチングを期待できます。また、行内だけでマッチング先が見つからない際は「事業引継ぎ.net」のネットワークを活かし、他金融機関顧客とのマッチングを行う事で、マッチング機会を増加させる事が出来ます。
なお、本取組みは株式会社みちのく銀行が取り組む「持続可能な地域社会の実現」の一環であり、持続可能な開発目標SDGsの【ゴール8】「働きがいも経済成長も」、【ゴール9】「産業と技術革新の基盤をつくろう」につながる取り組みです。
■「事業引継ぎ.net」について(https://www.hikitsugi-net.com/)
地域金融機関が顧客企業のM&Aを支援する、金融機関専用のクローズドサイトです。中小企業の第三者承継(M&A)のマッチング先を探すツールとしてマッチングサイトが増加しています。しかし、「60~70代の経営者の多くはWEB活用が苦手」「WEBで情報交換をした“顔の見えない”企業は不安」「県ごとに登録数に大きく編りが有り地元の登録は少ない」等の課題があげられるため、WEB活用においても地域金融機関のサポートを受けられる体制が必要となっています。
・取り組み全体像
・現状の課題と「事業引継ぎ.net」で解決できる事
2019年6月のサービスリリース以来、富山県・石川県・福井県・静岡県・長野県・埼玉県・茨城県・香川県・
山形県・秋田県で・岩手県で計17行庫の金融機関と活動を実施。各県において必要となる事業の引継ぎ手(M&Aの買い手企業)登録数の確保を目指して活動を展開し、登録件数は3,253件公開されている売り手企業への問い合わせ発生率は71%となっています。(2020年10月6日時点)
今後、東北地区における地方銀行・信用金庫・公的機関などとの連携を積極的に進める事で東北地区における
“地域内承継”ネットワークを拡大すると共に、全国のネットワークの拡大に力を入れる事で中小企業の事業
引継ぎの選択肢を最大化してまいります。