“コロナ禍でも強い企業”を厳選して投資する「独自の哲学」とは 長期厳選投資のパイオニアが語った “おおぶね運用の極意” 農林中金バリューインベストメンツ 奥野一成

農林中金バリューインベストメンツ株式会社のプレスリリース

 「農林中央金庫」グループで個人向け投資信託商品「農林中金<パートナーズ> おおぶね」シリーズの運用・助言を行う「農林中金バリューインベストメンツ株式会社」(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新分敬人、金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 2811 号 一般社団法人日本投資顧問業協会加入 一般社団法人投資信託協会加入、以下「NVIC」)常務取締役兼最高投資責任者(CIO)の奥野一成は2020年9月30日(水)に楽天証券が開催するオンライン資産運用セミナーに登壇いたしました。

 当日は50 名を超える受講者の方を対象に、株式投資/投資信託に対してよくある誤解について疑問を解消した、「おおぶね」誕生の秘話、変わらない投資哲学についてもお伝えしました。質疑応答タイムでは(NVIC の投資先企業についても)「数ある世界的企業の中でもなぜこの会社を選んだのですか」「コロナ禍で世界的なアミューズメントパークの従業員が解雇されたというようなニュースも飛び交う中、なぜそれでもその企業に投資しつづけるのですか」等、非常に多くの質問が寄せられ、活気のあるセミナーとなりました。

■当日のトピックス
・自己紹介
・株式投資/投資信託についてお聞かせください
・投資とは何か?
・NVIC の投資哲学とおおぶねシリーズの誕生
・おおぶねシリーズの概要と特徴
・お知らせ(告知)
・質疑応答&感想記入

 

■投資に中々踏み出せない日本人は、投資を誤解している
 多くの日本人は「投資」に対して誤った認識を持っています。一般的に世間でイメージされている「投資」は株券の売買です。これは「投資」ではなく「投機」で、ある種の博打です。一方、本来の「投資」は、その企業が利益を上げ続けられるのかに焦点を当てます。この誤解によって多くの日本人は投資を「難しい」と感じ、遠ざけています。
 また、我々は投資とは“(株式の購入を通じて)企業のオーナーになること”であると考えています。例えば、世界的なアミューズメントパークの株式をあなたが持った場合、そのアミューズメントパークの有名キャラクターはあなたのために踊り、利益を生んでくれる、ということなのです。日本人は慎ましいので、この話をすると“人の働いたお金を受け取る”ということを引け目に感じる方が多くいらっしゃいます。しかし、その引け目を感じる必要はありません。
 なぜなら「利益を出し続けることのできる企業」は、“人の役に立ち続けている”対価として利益を稼いでいるからです。あなたが投資したお金で企業が人の役に立って、対価を得ているのです。
 私はこの投資の考え方を自著の『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』にて詳しく語っています。

■“NVIC流投資哲学”の実績と「おおぶね」の魅力
 当初、「約20社だけに厳選して長期投資をする」という私の投資哲学は中々受け入れられませんでした。プロの機関投資家ですら「株式は売り買いをするもの」、「リスクは分散しなければいけない」という固定概念を持っていたからです。そのような中で、ある意味業界の異端児として、私はNVICの仲間とともに13年間実績を積み上げ続けてきました。成果を出し続けているからこそ、今ではプロの機関投資家に高い評価を受けているのです。私のビジョンはより多くの日本人に豊かになってもらうことです。それを叶えるにはプロの機関投資家だけを相手にしているわけにはいきません。そこでプロ向けの商品を全く同じコンセプトで、一般の方向けに手に取りやすい形にして開発したのが「おおぶね」という投資信託です。

■投資をすべき“構造的に強靭な企業”の見分け方と「おおぶね」運用の極意
 では、私がどのようにこの約20社を選んでいるのか。投資先企業の選定には“3つの要素”が重要です。その企業が“世の中にとって必要不可欠な価値を生み出しているか”、“圧倒的な競争優位性を持っているか”、“長期的な潮流にのっているのか”の3つです。この3要素を満たす企業をNVICでは「構造的に強靭な企業®」と呼んでいます。企業が長期にわたり利益を上げ続けるためにはこの3要素が必要であると考えています。
 しかし、この要素を本当に持っている「構造的に強靭な企業®」を見抜くことは簡単なことではありません。そのために私は、国内外問わず実際に投資候補となる企業先に直接足を運び、話を聞き、日々判断を行っているのです。こうした独自の投資哲学をもとに企業を厳選し、運用を行っている「おおぶね」は決して沈むことはないと考えています。

■質疑応答 (一部抜粋)
質問
(NVICが世界シェアNo.1のシューズメーカーを投資先企業に選定しているという話を聞いて)同じく世界的シューズメーカーであればシェアNo.2、No.3の企業も“構造的に強靭な企業”と言えないのでしょうか?
回答
現地に足を運び、さらにNVICの投資哲学に基づき調査・分析を行っていくと、業界最大手とNo.2以降を比較した際、「圧倒的な規模の差」に気づくことができます。例えば、シューズメーカーでは、シェアNo.3企業の年間売上の規模はシェアNo.1、No.2企業の年間プロモーション費用と同規模にすぎません。この背景にはやはり“構造的に強靭な企業®”かどうかの差が隠されているのです。

質問
コロナ禍で世界的なアミューズメントパークの従業員が解雇されたニュースも飛び交う中、なぜそれでも(そのアミューズメントパークに)投資しつづけるのですか?
回答
世界的なアミューズメントパークの事業の本質をみてみると、一番の競争優位性はその「キャラター」にあるのです。解雇のニュースが流れる一方で、そのキャラクターの作品を見られる動画サブスクリプションサービスは、業界のTOPに差し迫る勢いで伸びています。こういった事業の本質を見据え、私は“構造的に強靭な企業®”であると判断しました。

質問
“構造的に強靭な企業®”に投資をしているというものの、コロナ禍のような不景気には不安になったりすることはないのですか
回答
正直不安になることもあります。しかし、私が投資をするのは、過去リーマンショックや東日本大震災などあらゆる苦難を乗り越えた企業です。3つの要素をクリアし、あらゆるショックをも乗り越える力を持つ企業が“構造的に強靭な企業®”であると考えています。だからこそ、コロナ禍であっても、投資をしつづけることができるのです。

■奥野 一成(おくの かずしげ) プロフィール
農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC)常務取締役兼最高投資責任者(CIO)。1992年京大法学部卒、ロンドンビジネススクール,ファイナンス学修士(Master in Finance)修了。
日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2007年より「長期厳選投資ファンド」の運用を始める。2014年から現職。
日本における長期厳選投資のパイオニアであり、バフェット流の投資を行う数少ないファンドマネジャー。機関投資家向け投資において実績を積んだその運用哲学と手法をもとに、個人向けにも「おおぶね」ファンドシリーズを展開している。自著に『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』(ダイヤモンド社)などがある。

■農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)について
農林中金バリューインベストメンツ(金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 2811 号 一般社団法人日本投資顧問業協会加入 一般社団法人投資信託協会加入)は、農林中金グループとして投資運用業を行っています。長期厳選投資の国内におけるパイオニアであり、2007年に農林中央金庫株式投資部にて長期厳選投資のための専担チームとしてスタートして以来、短期的な売り買いをする投資ではなく長期的に企業の株式を保有し続ける長期投資(売らない投資)を貫徹。2010年に機関投資家向けファンドに対する投資助言を開始して以降、米国株投資、投資教育への取組等、投資の世界を変えるべく様々なチャレンジを行ってきており、2017年よりその運用チームがそのまま個人向け投資信託の運用・助言をスタート。

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