JCBのプレスリリース
株式会社ジェーシービー(本社:東京都港区、代表取締役会長兼執行役員社長:浜川 一郎、以下:JCB)と株式会社ナウキャスト(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:辻中 仁士、以下:ナウキャスト)は、現金も含むすべての消費動向を捉えた国内消費動向指数「JCB消費NOW」の7月前半(7月1日~7月15日)の速報値の概要を公開しました。
7月前半は、令和2年7月豪雨発災の影響があったほか、新型コロナウイルスの感染者数の増加を受けて再び外出を自粛する動きが広がっている可能性があると考えられます。
■7月前半・参考系列(注)ハイライト【ナウキャスト分析】
1)「小売総合」の落ち込みにより、4月後半以降続いていた「全総合」の回復傾向が足踏み
最も消費が落ち込んだ4月後半から続いていた「全総合」の回復がはじめてストップした。特別定額給付金支給やポイント還元事業終了前の駆け込み需要などにより押し上げられていた可能性のある「機械器具小売業(家電含む)」、「家具」、「アパレル(織物・衣服・身の回り品小売業)」、などの落ち込みが大きかったことが影響した。
「サービス総合」も4月後半から続いていた回復基調がはじめてストップした。
2)「家電」や「家具」の耐久財消費はプラス幅が縮小
家電などを含む「機械器具小売業」や「家具」などの耐久財消費は、伸びが鈍化。「家具」は大きくプラス幅が縮小する一方で、「機械器具小売業」の伸びは縮小したものの、コロナ感染拡大前に比べて約20%プラスの状態を維持している。
3)急回復していた「アパレル」、「百貨店」は回復足踏み
5月後半以降急回復していた「アパレル(織物・衣服・身の回り品小売業)」「百貨店」は、4月後半以降ではじめて前半月から悪化し、回復に足踏みがみられる。
4)サービス消費の回復傾向に差。5月後半から回復基調にあった「外食」「交通」が足踏みする一方、回復が遅れている「旅行」「宿泊」「娯楽」は引き続き回復基調を維持
コロナ感染拡大前に比べ大きく消費が落ち込んだ外出型のサービス消費業種は総じて回復傾向にあるが、回復傾向に差が出た。「外食」「交通」は回復が足踏みした一方で、「旅行」、「宿泊」、「娯楽」は6月後半に続いて回復基調が続いている。「娯楽」では、「ゴルフ場」の回復が鈍化したものの、「映画館」は回復傾向を維持し、一部制限付きでの営業が本格的に再開された「遊園地」は、6月後半の-84.5%から-40.5%まで急回復した。
※5月前半「映画館」は取引データが少なく計算不可
5)コロナ感染拡大前に比べ+20%と高い伸び率が続くデジタル消費、「コンテンツ配信」は2か月ぶりに伸び率拡大
「EC」や「コンテンツ配信」といったデジタル消費はコロナ感染拡大前に比べて20%以上の高い伸び率が続いている。「コンテンツ配信」は2か月ぶりに伸び率を大きく拡大しており、巣ごもり消費が復活している可能性が考えられる。
※「JCB 消費 NOW」は、JCB グループ会員のうち、約 100 万会員のクレジットカード決済情報を基に JCB とナウキャストが算出した、現金を含む国内の消費全体を捉えた消費動向指数となります。クレジットカード決済情報そのものではございません。
※1月後半と7月前半の比較においては、各期の前年比変化率の差異を見ているので、季節性による変化は含まれておりません。
※「EC」項目はオンライン消費のみ。「EC」以外の「業種別消費指数」はオフライン消費とオンライン消費どちらも含んでいます。
※JCB消費NOWはJCBグループのカード会員様のうち、無作為に抽出した約100万人分の決済データを活用して作成しています。
国内会員に絞っているためインバウンド消費を含みません。
※グラフ等引用される際は、出所:JCB/ナウキャスト「JCB消費NOW」と必ず記載ください。データをご活用される場合は、ナウキャストもしくはJCBにご連絡ください。
各種データにご関心をお持ちの場合は、プレスリリースに記載のお問い合わせ先までご連絡ください。
プレスリリース詳細はこちら
https://prtimes.jp/a/?f=d11361-20200803-4288.pdf