株式会社慶應イノベーション・イニシアティブのプレスリリース
慶應イノベーション・イニシアティブは新たに約60億円のベンチャーキャピタルファンドを設立いたしました。主に大学や研究機関等の研究成果を活用し、社会の革新や医療・健康などの課題解決に取り組むスタートアップに投資を行います。
KIIでは、2016年7月に約45億円の1号ファンドを設立し、慶應義塾大学をはじめとする大学、研究機関等の成果を活用したスタートアップ19社に対して投資を行っております。1号ファンドの投資先としては、治療用アプリの「CureApp」、次世代リチウムイオン電池の「APB」、レーダー衛星の「Synspective」、希少疾患治療薬の「クリングルファーマ」等、有望なスタートアップが多数あります。今後、1号ファンドは既存投資先への追加出資と企業価値向上、EXITに取り組み、新規投資は2号ファンドより行います。
2号ファンドの設立にあたっては、1号ファンドの出資者である金融機関、機関投資家等から約60億円のコミットメントを得ております。今後、新規の投資家に募集を広げ、最大100億円のファンドサイズを目指します。
1号ファンド同様、2号ファンドもアカデミアの研究成果を活かして、デジタルテクノロジーによる社会の革新や、医療・健康などの課題解決に取り組むスタートアップを主な投資対象とします。シード、アーリー中心に、レーターフェーズまで20〜25社程度への出資を計画しています。なお、2号ファンドからの最初の投資案件として、計算科学を駆使して創薬を行う「モジュラス」への出資を行いましたことも合わせてお知らせいたします。
KIIはスタートアップへの投資育成を通じて日本が誇る大学等の研究機関の優れた研究成果の社会実装を推進し社会貢献の一翼を担うと同時に、ベンチャーキャピタルファンドとして高い収益性を確保し持続的なイノベーションエコシステムの構築に取り組んで参ります。
<KII2号ファンドへの出資者(有限責任組合員>
機関投資家 金融機関 |
第一生命保険、三井住友銀行、みずほ銀行、みずほ証券プリンシパルインベストメント、東邦銀行 |
起業家 | 田中良和 |
KII関係 | 慶應義塾、野村ホールディングス |
<KII2号ファンドの概要>
名称 | KII2号投資事業有限責任組合 KII2, LPS |
投資対象 | 慶應義塾大学をはじめとする大学、研究機関等の成果を活用したベンチャー企業 |
ファンド総額 | 約60億円(最大100億円まで増額可能性あり) |
運用期間 | 2020年1月24日より10年間(最大2年の延長可能性あり) |
<KIIの概要>
商号 | 株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ Keio Innovation Initiative, Inc. |
事業内容 | 大学発技術系ベンチャー企業の育成 ベンチャーキャピタルファンドの運営 |
資本金等 | 1億円(資本準備金5000万円を含む) |
株主 | 株式会社慶應学術事業会、野村ホールディングス株式会社 |
代表者 | 代表取締役社長 山岸広太郎 |
URL | http://www.keio-innovation.co.jp |