堀江貴文・初のマネーの教科書『99%の人が気づいていないお金の正体』発売!

株式会社 宝島社のプレスリリース

ファッション雑誌販売部数トップシェア(※)の株式会社宝島社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:蓮見清一)は、堀江貴文さん初のマネーの教科書『99%の人が気づいていないお金の正体』を2月13日に発売しました。※日本ABC協会 雑誌発行社レポート2019年上半期(1~6月)より

 

『99%の人が気づいていないお金の正体』(宝島社)『99%の人が気づいていないお金の正体』(宝島社)

「貯金の“リスク”」から「サブスクリプション」「仮想通貨」「セルフブランディング」まで、新時代のお金の「稼ぎ方」と「生き方」について、全32の豊富なトピックスを堀江貴文さん独自の視点で徹底解説。その一部をご紹介します。

■まえがき■(一部抜粋)
言うまでもなく1万円札はただの紙切れだ。
ただの紙切れなのに、1万円分のモノやサービスと交換できるのはどうしてか。
それは、社会の大多数の人が「1万円札には1万円の価値がある」と信じているからだ。

(中略)2019年に金融庁の「老後2000万円問題」が大炎上したように、世の人々のお金にまつわる心配は尽きることがない。お金という「ただの紙切れ」、つまりフィクションに翻弄され四苦八苦している人たちを、申し訳ないが僕は「ドM」だと考える。

(中略)まえがきに代えて、僕は、君たちのお金の常識を「ぶっ壊す」つもりで本書を上梓(じょうし)したことをお伝えしておこう。

■貯金なんてしてお金を「遊ばせておく」のはアホらしい■
 ZOZO創業者の前澤友作さんが銀行のATMに足を運び、手持ちの通帳に記帳したところ、残高が963億9000万円以上あった、というYouTube動画が話題になった。
 読者のみんなにとっては信じられないことかもしれないが、僕の銀行口座にある残高はいつも数百万円程度だ。1000万円を超えることなんてまずない。理由は簡単。貯金なんてして、お金を「遊ばせておく」のはあまりにもアホらしいことだと考えるからだ。

 2019年、金融庁が「老後資金は2000万円必要」という報告書を発表して大騒ぎになった。「2000万円ではとても足りない。3000万円は必要だ」、また「1000万円単位の貯金なんて、とても自分にはつくれない」と、マスコミに煽られてパニックに陥った老人は多い。キャッシュを手元に置いておかないと不安になってしまう人が多いのは、学校教育のせいだと僕は思う。
 親や教師から、こんなふうに教えられてきた人は多いはずだ。「人生、何が起こるかわからない。いざというときに備えて必ず貯金はしておきなさい」と。
 僕自身、両親から「お年玉を一度に使うな。何年分も大事に貯めておけば、今は買えないようないいものが買えるんだから」と言われて、貯金を強制された。
 なぜ手元にあるお金を、今すぐ好きなことに使ってはいけないのだろう。まるで、貯金することが「ゴール」そのものであるかのようだ。その一方で、貯金とはインフレリスクをまるで無視した危険な行為だということについては、誰も指摘しない。

リスクヘッジしたければ「信用」を貯めろ
 福岡で「MIKI・ファニット」というダンススタジオを経営する太刀山(たちやま)美樹さんという女性が、高校1年生の娘に3年分のお小遣いや交通費104万円を一括で支給したと綴(つづ)ったコラムが話題になった。月額2万9000円×36カ月分を前払いで渡し、自分で責任をもって管理しろと子どもに丸投げしたのである。
 この「丸投げ」、貯金しろとまくしたてるよりも、子どものマネーリテラシー向上にはずっと役に立つ。お金を使って機材を買い集め、ユーチューバーデビューしてもいいし、バックパッカーとして放浪の旅に出るのもいいだろう。16歳にしてビットコイン取引を始めるのもアリだと思う。失敗してお小遣いを全部失ったとしても、その経験はのちのち必ず生きる。
 学校ではけっして教えてもらえないことだが、本当に貯めるべきものは、(信用を紙や金属に置き換えただけの)お金ではなく、信用そのものなのだ。信用とは一種の無形固定資産。君たち自身に周りからの信用があれば、その信用はお金に換えることができる。つまり、どんなピンチに陥っても必ず誰かに助けてもらえるのだ。その反対に、1万円札をいくら積み上げたところで、信用を買うことはできない。親や教師の言う「いざというとき」に備えたいのなら、社会的信用を上げておくことこそが、最大のリスクヘッジになる。
 そもそも、なぜ日本政府や銀行は、貯金を奨励しまくるのだろうか? それはズバリ、みんなにコツコツ貯金してもらえたほうが好都合だからだ。
 銀行は、僕たちが口座に預けたお金を企業や個人に貸し付けている。客のお金を又貸しし、年率何%かの利息を受け取って潤っているというわけだ。銀行口座に預金がある人は「オレたちが銀行にカネを貸してやっているおかげで経営が成り立っているんだぞ」と、もっと威張ったっていいくらいだ。

「貯金=美徳」というプロパガンダ
 日本では長らく「ゼロ金利状態」が続いている。僕らはタダに近いかたちで銀行にお金を貸してやっているのに、銀行はATMの手数料を何百円単位でボッタクる。それどころか「口座維持手数料」などと称して、年間数千円ものサービス料をとろうという動きまである。さらに言えば、銀行は少し前に政府の規制が入るまでサラ金(消費者金融)の会社にバカ高い利息で金を貸し付け、荒稼ぎしていた。「貯金は無意味ですよ」なんて口が裂けても言えないだろう。
 それでは、政府はどうして貯金を奨励するのか? 実は、そのきっかけは戦争だった。戦争には莫大なコストがかかる。戦費調達のため国民の貯金に目をつけた日本政府は、大々的な貯蓄奨励キャンペーンに乗り出した。昭和10年代のことである。それから半世紀以上が経った今もなお、このプロパガンダのなごりが、日本社会にはびこっているというわけだ。
 「節約=美徳」という考え方も、戦時中のプロパガンダのなごりでしかない。「質素倹約」「欲しがりません、勝つまでは」などというキャッチフレーズのもと、大きな戦争に突っこんでいった結果、どうなったのかは読者のみんなもよくご存知だろう。

 銀行の金儲けのカラクリがわかれば、一生懸命お金をATMに貯めこむことがアホらしくなる。学校教育で刷りこまれた「洗脳」を今すぐにでも解除し、本当の意味でのマネーリテラシーを身につけるべきだ。
 極端なことを言えば、「あり金」なんて全部使ってしまえばいいのである。

 

 

 

 

 

 

『99%の人が気づいていないお金の正体』(宝島社)『99%の人が気づいていないお金の正体』(宝島社)

『99%の人が気づいていないお金の正体』
まえがき
第1章    お金とは何か?
第2章    お金の「常識」は間違いだらけ
第3章    国がやることは信じるな
第4章    マネー革命が始まっている
第5章    信用があればお金はいらない
あとがき

『99%の人が気づいていないお金の正体』
定価:本体1,200円+税 発売日:2020年2月13日
著者:堀江貴文

堀江 貴文(ほりえ たかふみ) プロフィール
1972年、福岡県八女市生まれ。実業家。SNS media & consulting 株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発やスマホアプリのプロデュースなど、幅広く活動を展開。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の読者は2万人を超え、2014年には会員制のオンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」を設立。近著に『多動力』(幻冬舎)、『10年後の仕事図鑑』(SBクリエイティブ/落合陽一氏との共著)、『バカとつき合うな』(徳間書店/西野亮廣氏との共著)、『疑う力』(宝島社)など多数。

 

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