ハードウェアウォレットの利用状況を286人に調査。導入経験者は約8割に達するも約4割が離脱
株式会社Claboのプレスリリース

株式会社Clabo(本社:東京都港区、代表取締役:上野 育真)は、国内在住の暗号資産(仮想通貨)投資経験者286人を対象に「ハードウェアウォレットの利用率・満足度および導入ハードルに関する実態調査」を実施しました。
相次ぐ取引所の流出リスクやハッキング事件を背景に、資産を物理デバイスで隔離して自己管理する「セルフカストディ」への関心が高まっています。
調査の結果、ハードウェアウォレットの現在の利用率は48.6%を記録し、過去の利用経験者を含めると全体の約8割が一度は導入を試みている実態が判明しました。
しかし、導入理由で最多となった「長期保有(31.3%)」や「取引所リスク回避(22.8%)」といった明確な防衛目的を持つ層が約6割の高い満足度を示す一方で、利用経験者の51.3%が「管理が面倒に感じた」と回答。
さらに投資額50万円以上の高額層では、47.6%が「紛失・故障時のリスク」という自己責任の重圧に怯えているリアルな二面性が浮き彫りになりました。
本レポートでは、投資額10万円を境に利用率が急増する資産規模との相関性や、未利用者の38.7%が「仕組みがよく分からない」と回答している認知のギャップを詳しく解説しています。
■ 調査内容
ハードウェアウォレットの利用率は48.6%
過去利用を含めた導入経験は8割に到達

暗号資産の保有者286人を対象に、ハードウェアウォレットの利用状況を調査しました。
現在も利用していると回答した人は48.6%にのぼり、約半数が継続的に活用している実態が明らかになりました。
また、過去に利用していた層(29.7%)を合わせると、全体の約8割が一度は導入を経験しています。
この数値は、国内の保有者間でセルフカストディ(自己管理)の概念が広く浸透していることを示唆しています。
一方で、導入経験者のうち約4割が現在は利用を停止している点は、運用の継続性における課題を物語っています。
セキュリティの重要性を認識しつつも、利便性とのトレードオフに悩む保有者像が浮き彫りとなりました。
暗号資産交換業者に資産を預けるだけでなく、自身の管理下に置く選択をする人が多いことは、市場の成熟度を反映しています。
特に近年のハッキング事件等の教訓から、個人の防衛意識は着実に向上していると分析できます。
今後は、未経験層である約2割がどのように参入するかが、さらなる普及の鍵となるでしょう。
投資額10万円超で利用率が急増
現在の投資額と利用状況をクロス集計した結果、資産規模が大きくなるほどハードウェアウォレットの利用率が高まる傾向が確認されました。
投資額が10万円〜50万円未満の層では68.3%、50万円以上の層では65.4%と、高い水準を維持しています。
失った際のダメージが大きい層ほど、コストを支払ってでも専用デバイスを導入する合理的な判断を下しています。
対照的に、投資額が1万円未満の層では「現在利用している」が32.9%にとどまり、最も低い数値となりました。
少額投資においては、デバイスの購入費用が投資効率を圧迫するため、取引所のウォレットで十分と判断されるケースが多いと推察されます。
資産形成の初期段階では、利便性とコストパフォーマンスが優先される実態が浮き彫りになりました。
特筆すべきは、10万円以上の投資層において「過去に利用していたが、今は使っていない」という離脱率が顕著に低下している点です。
資産が増えるにつれて、セキュリティ対策を「一時的な試行」ではなく「必須のルーティン」として定着させている様子がうかがえます。
資産を守るという行為が、投資金額の増加に伴って不可欠な要素へと変化していく過程が読み取れます。
若年層ほど高いセキュリティ意識
年代別の集計では、20代の利用率が62.0%と全年代で最も高く、若年層のセキュリティ意識の高さが際立つ結果となりました。
20代は「利用したことがない」との回答も4.0%と極めて少なく、投資開始とほぼ同時にハードウェアウォレットを導入している姿が見て取れます。
デジタルネイティブ世代にとって、物理デバイスによる資産管理は抵抗の少ない選択肢であると言えます。
一方で、50代の利用率は38.3%にとどまり、20代と比較して大きな開きが見られました。
この世代は「利用したことはない」が33.3%に達しており、従来型の取引所管理を継続している割合が高い傾向にあります。
デバイスの設定やシードフレーズの管理といったハードルの高さが、中高年層の導入を阻害している要因の一つと考えられます。
興味深いのは、60代において「過去に利用していたが、今は使っていない」という離脱率が46.2%と非常に高い点です。
一度は導入に挑戦したものの、その後の管理や操作性の煩雑さから、継続を断念した保有者が多いことが推察されます。
全世代への普及には、セキュリティ性能を維持したまま、操作性をどこまで簡略化できるかが重要な論点となるでしょう。
長期保有目的が最多も推奨層には不満が残る
満足層は合計で約6割を記録


ハードウェアウォレットの導入理由を調査したところ、「長期保有に向いている(31.3%)」が最多となり、次いで「取引所リスクの回避(22.8%)」が続きました。
自らの資産を中長期で守り抜くという、暗号資産投資の本質的なニーズが導入の最大の動機となっています。
また、満足度については「とても満足」「やや満足」を合わせると約6割に達し、多くのユーザーが導入効果を実感していることが判明しました。
一方で、「どちらとも言えない(33.5%)」という中間層が3割を超えている点も見逃せません。
物理的なデバイスを購入し、設定を行うという手間に対して、それに見合う利便性や実感を十分に得られていない層が一定数存在しています。
セキュリティという目に見えにくい価値を、いかに満足感へ繋げるかが、デバイスメーカーやサービス提供側の課題と言えるでしょう。
全体としては、資産保全という明確な目的を持って導入した層が、総じて高い満足度を示す傾向にあります。
特に取引所への過度な依存を避けたいという意識は、現在の個人保有者にとって主要なインセンティブとなっています。
この傾向は、今後のセルフカストディ市場の拡大を支える強固な土台となることが予測されます。
安心感を求める層は高評価
導入理由と満足度を掛け合わせると、動機の明確さが満足度に直結している構図が浮き彫りになりました。
「セキュリティ面で安心できると感じた」層では、合計85.4%が満足と回答しており、不満を抱く人は一人もいませんでした。
自発的な安全確保への意識が、デバイスの利用体験をポジティブなものへと昇華させていることがうかがえます。
これに対して、周囲やSNSでの推奨をきっかけに導入した層では、満足度が約3割にとどまる一方、「やや不満(22.6%)」が全項目で突出しました。
自らの必要性よりも外部の声を優先した結果、操作の難解さや管理の煩雑さが、期待値を上回ってしまったものと考えられます。
受動的な導入は、かえってハードウェアウォレットに対するネガティブな印象を強めるリスクを孕んでいます。
また、明確な理由なく導入した層にいたっては、約7割以上が「どちらとも言えない」以下に沈んでいます。
目的が曖昧なままでは、高価なデバイスを所有する意味を見いだせず、宝の持ち腐れ状態に陥っている可能性が高いでしょう。
保有者が自身のスタイルに合わせ、何を守るために導入するのかを整理することが、利用満足度を高める最短距離となります。
早期導入ほど成功体験に繋がる
投資経験年数と満足度の関係を分析したところ、驚くべきことに経験が浅い層ほど満足度が高いという逆説的なデータが得られました。
投資経験半年以上1年未満の層では合計78.5%が満足と回答し、初期段階での導入が成功体験となっていることが分かります。
最新の情報に敏感な新規参入層ほど、適切なツールを早期に揃えることで安心感を得ている実情が示されました。
一方、投資経験が3年以上のベテラン層では、満足している割合は45.5%にとどまり、半数が「どちらとも言えない」と回答。
長期保有者は市場の荒波を経験する中で、デバイスの管理負荷やファームウェア更新の手間をよりシビアに評価していると推察されます。
経験を積むほど、セキュリティの恩恵を当たり前のものと捉え、相対的に運用コストへの意識が厳しくなっている様子がうかがえます。
このように、導入時期によってハードウェアウォレットに求める期待値が変容している点は極めて示唆に富んでいます。
初心者は「守れること」そのものに価値を見出す一方、上級者は「いかに効率よく守れるか」という運用の質を問うステージに移行しています。
全ユーザーの満足度を底上げするには、習熟度に応じたサポートやインターフェースの改善が不可欠です。
管理の面倒さが不満の過半数
故障リスクや通貨の非対応も不満要因に

ハードウェアウォレット利用経験者に具体的な不満点を聞いたところ、「管理が面倒(51.3%)」が半数を超えて最多となりました。
セキュリティの向上と引き換えに、物理デバイスの保管や接続、ファームウェアの更新といった運用の手間が保有者の負担となっている実態が浮き彫りになりました。
また、特定の通貨やDeFiサービスへの非対応(35.7%)が次点に続き、利便性における制限が不満を加速させています。
紛失や故障といった物理的リスクへの恐怖も33.5%と高く、セルフカストディに伴う自己責任の重圧がうかがえます。
暗号資産を最も安全に保管できる手段でありながら、その運用には精神的・物理的なコストが付きまとっています。
「特に不満はない(10.3%)」という回答が1割にとどまることからも、現行のデバイスには改善の余地が多く残されていると言えるでしょう。
このような課題は、デバイスの性能向上だけでなく、UI/UXの抜本的な見直しが必要であることを示唆しています。
現状、ハードウェアウォレットは「安心感」という価値を提供しつつも、日常的な使い勝手においては保有者の期待を十分に満たしきれていません。
今後、より広範なユーザー層へ普及するためには、この「管理の煩雑さ」という最大の壁をどう解消するかが焦点となります。
未利用者の4割が仕組み不明

一方で、ハードウェアウォレットを一度も利用したことがない層にその理由を尋ねると、「仕組みがよく分からない(38.7%)」がトップとなりました。
製品の存在は知っていても、具体的にどう資産を守るのか、なぜ取引所より安全なのかという情報の欠如が導入を妨げています。
知識のギャップが、セキュリティ向上への第一歩を阻む大きなハードルとなっていることが鮮明になりました。
また、「必要性を感じていない(27.4%)」という回答も3割弱を占め、リスク管理への意識不足や現状の管理方法への満足が見て取れます。
特に少額保有者にとっては、わざわざ専用デバイスを導入するメリットが伝わっていない可能性が高いでしょう。
加えて「設定や管理が難しそう(21.0%)」という先入観も、未利用層を遠ざける要因として機能しています。
これらの結果から、未利用層へのアプローチには、単なる製品紹介ではなく、仕組みや必要性の丁寧な教育が不可欠であることが分かります。
難解な用語や複雑な操作手順が先行する現状では、一般の保有者が自発的に導入を検討する動機は生まれにくいと言えます。
ハードウェアウォレットが特殊なツールではなく、標準的なインフラとして認知されるための啓蒙活動が求められています。
投資額50万円超では故障リスクを警戒
不満要素を投資額別に分析すると、運用規模によって悩みの質が変化する興味深い傾向が見られました。
投資額50万円以上の層では「紛失・故障時のリスク(47.6%)」への懸念が全年代で最も高くなっています。
高額資産を一点に集中させることによる物理的なリスクに対して、富裕層ほど敏感に反応している実態が読み取れます。
さらに、この高額投資層では「操作や設定が分かりにくい(38.1%)」という不満も、他の層より顕著に高い数値を示しています。
多額の資産を扱うプレッシャーの中で、わずかな操作ミスが致命的な損失に繋がりかねないという心理的負担が反映されたものと考えられます。
ミスが許されない状況だからこそ、デバイスのインターフェースに対する要求水準が一段と厳しくなっているのです。
一方で、10万円〜50万円未満の層では「対応していないサービスや通貨(50.9%)」が突出した不満点となっています。
この層は中規模な資産をDeFiや多様な銘柄に分散させている可能性が高く、デバイスの拡張性不足に不便を感じている様子がうかがえます。
投資スタイルが活発になるにつれ、セキュリティの堅牢さだけでなく、多様な運用への柔軟な対応が強く求められるようになります。
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今後の鍵は「購入コスト」と「利便性」
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情報源はニュースサイトが過半数
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まとめ
上記内容を含め、アンケートの詳細なレポートは記事本文をご確認ください。
■ 調査概要
調査実施日:2026年2月24日
調査方法:インターネット調査
調査対象:国内在住の男女(暗号資産に投資している人、投資したことのある人)
有効回答数:286名
実施機関:株式会社Clabo
■ 調査設問項目
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あなたはこれまでに仮想通貨(暗号資産)を利用したことがありますか?
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現在、ハードウェアウォレットを利用していますか?
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ハードウェアウォレットを導入した主な理由として、最も近いものを教えてください。
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ハードウェアウォレットの満足度として最も近いものを教えてください。
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不満や不安に感じた点として、あてはまるものを教えてください。
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ハードウェアウォレットを利用していない理由として、最も近いものを教えてください。
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ハードウェアウォレットについて、今後の利用意向として最も近いものを教えてください。
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あなたの仮想通貨投資経験年数として最も近いものを教えてください。
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現在の仮想通貨への投資額レンジとして最も近いものを教えてください。
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仮想通貨やウォレット選びに関する情報を、主にどこから得ていますか?
■ 暗号資産投資に関する免責事項
本レポートは情報提供を目的としており、いかなる投資勧誘や助言を構成するものではありません。暗号資産投資には高いリスクが存在し、投資判断は自己責任で行ってください。本レポートの内容の正確性、完全性、有用性について、いかなる保証も提供いたしません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の判断で行い、必要に応じて専門家の助言を求めてください。
また、株式会社Claboではウォレットの復旧を始めとする、セキュリティ対策、保全手順、暗号資産に対する相談を承っております。
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調査主体:株式会社Clabo
公式レポート:https://www.clabo-inc.co.jp/media/divs/crypto-hardware-wallet-usage-rate-survey
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000178703.html
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■ 会社概要
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設立:2025年7月
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